「作物の健康―農薬の害から植物をまもる」
フランシス・シャブスー(著者)はパリ大学理学部生物学部で学び、理学博士の学位を得た後、フランス国立農学研究所で1933~76年までの43年間、主としてボルドーにある農業動物研究部ですごし、農作物の病害虫の研究をした。定年退職して3年後、新に設立された有機農業研究応用研究所の研究顧問として79年から85年まで研究を続けた。

本書の目標は、植物に必要な養分の均衡を追及することである。健康な作物には虫はつかない!植物に必要な養分の均衡を追及し、植物の健康を確立することによって、植物を食べる動物と人間の健康を確かなものにしようとする試みである。

目次
第1部 農薬と生物的不均衡
第2部 養分欠乏と病害
第3部 栽培管理と作物の健康 
訳者によると、著者の本来の願いは、まず健康な作物を育てる農家、それを食べる消費者達、そして健康な農業の発展を指向する若い研究者のための啓蒙書を書きたかったのではないかと記している。

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