「災害は忘れた頃にやってくる」は物理学者・寺田寅彦の言葉であり、有名な災害警句として知られていますが、それにも拘らず災害は繰り返し起こっています。この言葉は、弟子の中谷宇吉郎博士が某新聞社から天災についての短文の依頼を受け、寺田寅彦の言葉として紹介されており、随筆「天災は忘れた頃来る(1955(昭和30)年)」にも、このことを記しています。
東北の三陸海岸は明治以後でも繰り返し津波の被害を受けており、吉村 昭の
「三陸海岸大津波」にも詳しく記されています。吉村は明治29年の津波、昭和8年の津波と昭和35年のチリ地震津波について、被災者の聞き取り調査を行っています。
記録によれば、明治29年の津波では26,360名、昭和8年の津波では2,995名、昭和35年のチリ地震津波では105名の死者が出ているが、その数は減少してきています。しかし今回の東北地方大震災では傷ましいことに、今日現在で15,341名の死者、8,298名の行方不明者がで、被災者は99,398名に上ると報告されています。
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