最後の忠臣蔵と言う意味は、忠臣蔵は討ち入りだけでは終わっておらず、瀬尾孫左衛門と寺坂吉衛門の後日談を描いている。討ち入り後、大石内蔵助の命を受けて、討ち入り一統から離脱した吉衛門の話は、割合に知られている。しかし、大石家代々の用人であった孫左衛門のことはあまり知られていない。足軽・吉衛門は内蔵助の命を受け、公儀の討ち入りに対する対応が不明なため、旧主家に討ち入りの実相を伝えることにあった。更には生き証人となって一統の死後、公儀や上杉家の誹謗に対抗するため、長く証人として生き抜くことであった。

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(2011年3月 6日)

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「最後の忠臣蔵」(角川文庫、池宮 彰一郎