野菜の栽培をする人が最近増えています。家を建てたから、あるいはベランダのスペースがあるからなど、場所的に余裕ができれば草花や野菜を作り出す人が多いようです。私達の子供の頃は田舎に行けば、あるいは郊外に出れば、あちこちに作物が育っていたものです。野菜や花を栽培することで、子供時代の郷愁にふけったり、自然との共生をしていたことを思い出すのかもしれません。

また実利的にあるいは安心・安全の観点から、野菜の栽培する人もあることでしょう。このような目的で、脱サラをして農業法人を起こす人も増えているようです。野菜の栽培を始めた人がまず困ることは、どのようにして栽培すればよいのか、近所に聞ける人が少ないことでしょう。

そういった要望に答えられるよう、私は「Q&A 絵で見る野菜の育ち」を書きました。幸い多くに人に読まれているようで、既に4刷を重ねています。この本ではいまさら聞けない多くの疑問に答える形式で、野菜の発育特性を栽培に関連付けて解き明かしています。なぜエンドウは直播し、トマトは育苗してから定植するのかなど、従来の栽培書では十分には書かれていないことが多いものです。

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野菜によって種子を直播きしたり、育苗したり分けるのはなぜ?キャベツやハクサイの結球するしくみは?どうして果菜は花芽の素質が大事?なぜ、ウリ類では摘心や整枝が必要なのか?…。野菜が育つしくみを問い返しながら、栽培のコツをさぐる。野菜の発育の過程を、植物のライフサイクルにそってQ&A式で丁寧に解説。

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「Q&A絵でみる野菜の育ち方―生育のメカニズムとつくり方の基礎」(農文協、藤目幸擴