カテゴリー「・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information 」の234件の記事

2018年1月12日 (金)

・京都ホテルオークラのロビーを飾るフラワーアレンジメント

毎年9月に京都ホテルオークラで行われる、「櫻井よしこさんの文化講演会」に参加しています。2012年に最初に参加して以来、今年で6回目の参加になります。講演会の前にチョイスできる夕食を、今回は「ベルカント」の洋食を選んで家人と頂いた後、1時間30分櫻井さんの軽妙な話口で迫力ある講演を楽しみました。いつもながら感心するのは彼女が原稿なしで、きちんと数字を抑えて話をされ、時間通りにきちんと終わられる点です。その様子は先に、最初に参加した2012年の模様を紹介しています。

 今回はロビニーに飾られていたフラワーアレンジが見事でしたので、それを紹介します。何時もこのホテルではロビーに、素敵なフラワーアレンジメントが飾られていますが、今年は特にビバーナム・コンパクターの艶やかな赤や黄色の果実が美しく、これまた綺麗なリューカデンドロンの葉(苞葉)などと組み合わされていました。

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フラワーアレンジメント

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2018年1月 8日 (月)

・エジプトのナイル原産のパピルス草と、マダガスカル工芸品の押し花を漉き込んだアンタイムル紙

京都府立植物園の温室にはいつも熱帯作物が生育しており、熱帯スイレンの横にはパピルス草がいつも青々と生長しています。9月頃行った際には、いつも気が付かなかった花が咲いていました。あまり目立たない植物で、その花も薄茶色でびっしり小さい花が咲いているのに、誰も気が付かないで通り過ぎているようでした。パピルスはカヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年生草本で、和名はカミガヤツリあるいはカミイです。

子どもの頃よくこのカヤツリグサを絡ませて、引っ張り合って遊んだ思い出があります。でもこの同じ形をしたパピルスを見ていて、どれが茎でどれが葉なんだろうと気になりました。調べて見ると葉は退化して葉身が無くなり、水中の茎の根元にあるようです。茎が伸びてその先にたくさんの花が花序として付き、その基部の周りに細長い総苞がまるで葉のように伸びています。

マダガスカル島の工芸品として、ナイロビで買ったアンタイムルシがあります。紙を漉く際に押し花を漉き込んで、乾燥させた観賞用にしたもので、一緒に紹介します。

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パピルスとアンタイムル紙

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2018年1月 3日 (水)

・京都植物園のポインセチア展で最近の品種と珍しい原種が見られました

京都府立植物園では毎年215日~25日まで、クリスマスシーズンに合わせてポインセチア100品種700鉢が、観覧温室特別展示室などに展示されます。ポインセチアは

トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑性低木です。別名ショウジョウボク(猩々木)は、葉が赤く色づいたのを空想上の「猩猩」の赤い顔に見立てたことから呼ばれたようです。学名はEuphorbia pulcherrimaで、英名はpoinsettiaです。原産地のメキシコを中心に、中央アメリカに分布しています。

日本では12月頃にその真っ赤になった葉を鉢植えで楽しみますが、その後は寒さで葉が落ちてしまいます。何とか暖かい所に置いて春まで葉が持てば、戸外に出して水管理を十分にすればまた翌年咲かせることもできます。我が家でも毎年ポインセチアとシクラメンを夏越しさせて、窓際でラン類と共に咲かせて楽しんでいることを先に紹介しています。

日本でも九州の宮崎や鹿児島の温かい所では戸外で生育し、沖縄では大きな木に育っています。先にインドネシアにラフレシアを探しに行った時、戸外で大きく育ったポインセチアの木を紹介 しました。春まで生長していれば梅雨頃に切り戻しをして樹形を整え、切った枝を砂地に挿し木して増やすこともできます。穂木の切り口からでる乳液をよくふき取ってから、水か砂地に挿します。

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ポインセチア

 ポインセチアの花は特異な形状の椀状花序となり、多数の雄花と1個の雌花が組み合わされている ことを先に紹介しています。

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2017年12月25日 (月)

・京都タワーホテルでの「シャンソンを楽しむ夕べ」で、かわべ先生の英国フラワーアレンジメントショーを拝見し、華やかなひと時を過ごしました

師走に入った7日にかわべ先生のご招待で、家人と二人で京都タワーホテルで開催される「シャンソンを楽しむ夕べ」に行きました。かわべ先生の事は以前、英国フラワーアレンジメントの活動 と、更に著書と英国フラワーアレンジメントのデモンストレーションを紹介しました、先生は毎年タワーホテルで、お仲間3人と「シャンソンを楽しむ夕べ」としてシャンソンと、英国フラワーアレンジメント、更にステンドグラスを楽しむ夕べを開いておられます。 

 チケットは受付で受け取れるようになっていますとのことで会場に行きますと、開演よりかなり前でしたが女性の多くが先生ごとの3テーブルに並んでいました。受付テーブルの回りには大きな花活けが飾られており、中々華やかな雰囲気でした。 

 

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受付の花 

 会場受付に飾られていたお花二つを並べてみました。素敵なお花で、多分かわべ先生のお弟子さんなどの作品だと思いました。それぞれの花が素敵で、それらの花が惜し気もなく組み合わされていました。 

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2017年12月22日 (金)

・京都鹿ケ谷あたりの家から通りに張り出した、見事なピラカンサの艶やかな実を見ました

先日東山の鹿ケ谷にある泉屋博古館(京都) で開催されている「木島櫻谷展」を見ての帰り、通り道の上にまで大きく張り出しているピラカンサの木がありました。真っ赤な丸い実がたわわについていて、そのあまりの美しさにシャッターを切っていました。「アレっ雀が」と家人が言うのでよくよく枝を見ると、2羽の雀がわき目も振らず別々の枝で赤い実をついばんでいました。じっと見ていると周りの実が無くなるまで食べ、ああー満腹したとでも言わんばかりに休憩していました。

すこし前の紅葉の時期の写真をフェイスブックに先日紹介 していましたら、タイの友人から次のようなコメントがありました。「この時期は私の大好きな時期で、秋の木々は赤、黄、橙色などに美しく彩られ、種々の木の実もが賞味されるのを待っているので……」と紅葉を愛でる言葉と共に、栗鼠や兎、鳥などもこの時期を待ち兼ねているんだと思い起こさせてくれる言葉が続いていました。このコメントで、先日見たピラカンサと雀を思い出し、紅葉を待っているのは人間だけではないのだと、実感しました。

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ピラカンサと雀

 左下の写真に、1羽の雀が隠れています。どこにいるか分かりますか?

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2017年12月15日 (金)

・府立植物園の菊花展で今年も嵯峨ギクと小ギクのドーム作りを見てきました

京都府立植物園では毎年1020日(金)から1115日(水)まで、菊花展が大芝生地と展示場で開催され、 大菊・小菊等約1000本が展示され、販売も一部あります。今年は終了間際の115日に見に行きました。キクの原産地は中国ですが、奈良時代から平安時代に渡来し、人々に愛され和歌に歌われてきました。江戸時代には園芸ブームが起こり、品種改良が進み多くの品種が生まれてきており、現在約350種が日本に自生しています。江戸時代末期に日本にきた英国人により日本のキクが西洋に紹介され、その品種の豊富さに驚きキク栽培のブームが英国他で起こったようです。しかし西洋に伝わったのは日本の和ギクのごく一部で、厚物と呼ばれる大菊などはあまり知られておらず、二条城での菊花展などでは多くの西洋人を魅了 しています。   

キクには大きく分けて2種類あり、和ギクと洋ギクに分けられます。和ギクは更に花の大きさで大ギク(花の直径が18㎝以上)、中ギク(花径が918㎝)と小ギク(花径が~9㎝)に分けられます。大ギクは更に花形で厚物(厚物、厚走り、大掴み)、管物、広物・一文字に分けられ、矮性に育てる福助作りなどがあります。小ギクは更に仕立方で、懸崖作り、ドーム菊、仕立て物、盆栽、鉢植・地植え、キク人形などがあります。また②花の来歴・育成で、古典キクとして嵯峨キク、伊勢キク、肥後キク、江戸キク、美濃キク、奥州キクなどがあります。③咲く時期では夏キク、秋キク、寒キクがあります。④花型ではシングル(一重)とダブル(八重)に、また弁型(小花)でさじ弁、平弁、管弁などがあります。

洋ギクとしては和ギクの中ギクの作りやすいものが欧米に定着して改良され、主に切り花、スプレーギクとして、また鉢物ではポットマムとして日本に逆輸入されています。 

このように多くの種類があるキクの内、嵯峨ギクドームギク 大輪和ギクのキク花小ギクの仕立物古典ギクシュンギクの花序と花弁の形(小花) などについて紹介していますので、詳しくはそれらをご覧ください。

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嵯峨ギクと小ギク

 左上が嵯峨ギクで、他の3枚は小ギクのドーム作りです。

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2017年12月11日 (月)

・ヤバネヒイラギモチの艶やかな葉に、鮮紅色の丸い実がたくさんついていました

先日京都府立植物園に行った際に温室に行こうと木立の中に入った時、クリスマスカラーをイメージするような赤い実がたくさんついた木が見えました。あれ今までこんな木があったのかなと近寄って見ると、角ばった葉の縁に鋭い棘がありヒイラギの葉に似ていました。ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属)にはこんな赤い実がつかないし、モチノキ科のセイヨウヒイラギかなと思いましたが、葉は楕円形で丸っぽいはずなのに不思議でした。近寄って見ると幸いラベルがついており、モチノキ科でヤバネヒイラギモチと名前が書いてありました。モチノキ科なら赤い実がつくのは当たり前と納得しました。先に葉っぱがヒイラギ、実の付き方がナンテンに似ているヒイラギナンテンを紹介しましたが、これはメギ科メギ属の常緑性の低木です。

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ヤバネヒイラギモチ

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2017年12月 4日 (月)

・府立植物園の半木の森では一段と紅葉の度合いが進み、色鮮やかな情景に変化しています

紅葉の時期に京都府立植物園では主にケヤキの紅葉を楽しんでいました、今年は半木の森でも11月に紅葉を楽しみました。今年は更に黒谷の金戒光明寺の色艶やかな紅葉 を見ましたので、半木の森の紅葉はどうなっただろうかと、仕事で訪れたついでに見に寄りました。以前に見たより2週間後の11月末には一段と黄葉の度合いが進み、色鮮やかな世界に一新していました。今年はあまり雨も降らずに乾燥気味で、また夜温が急激に下がってきたためでしょうか、緋色に近い綺麗な赤色でした。何といえばよいのか日本の伝統色を調べてみると、似た色合いとして京緋色、粉紅(まがいべに)、濃朽葉(こいくちは)、海棠色(かいどういろ)、猩々緋(しょうじょうひ)、紅赤(べにあか)、赤・緋・紅・朱、深緋(こきひ)、思色(おもいいろ)、紅緋(べにひ)、緋色(ひいろ)などの分類がありどれが良いのか表現に迷います。後にその色合いを紹介しています。

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京都府立植物園

 植物園マップです。総面積約240,000(甲子園球場約6個分)、植物数は約12,000種類・約120,000本植わっていて、大正13年に開園した日本最古の公立総合植物園です。中学生以下と、70歳以上の人は無料で入園できます。

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2017年11月17日 (金)

・東山のくろ谷にある金戒光明寺紫雲の庭などの見事な紅葉を見てきました

先に京都府立植物園では、イチョウの木とケヤキの木々の紅葉 半木神社周辺の紅葉を紹介しました。その後何時も参加している京都の名産品の展示会が、今年はくろ谷の金戒光明寺で開かれるとのことで、114日に楽しみに行きました。金戒光明寺は東山の平安神宮の北側に位置します。

金戒光明寺は浄土宗の寺で、開山・宗祖は法然上人です。比叡山での修行を終え、四十三歳の時念仏の教えを広めるために、この東山にある紫雲山山頂の石の上でお念仏をされた時、全山にみなぎり光明があたりを照らしたことからこの地に草庵をむすばれました。これが浄土宗最初の寺院となりました。

金戒光明寺は幕末に、重要な役割を果たしました。幕末の京都は暗殺や強奪が日常化し、手のつけようのない状態になっていました。その頃の勤皇浪士の足跡の一部を先に紹介しています。文久二年(1862年)京都守護職に任命された会津藩主松平公は12月に入洛し、このくろ谷に本陣を構えました。

この金戒光明寺に会津藩士1000名が常駐し、京都守護職本陣に選ばれたのにはそれなりの理由がありました。徳川家康は幕府を盤石なものにする為に、特に京都には力を注ぎました。直轄地として二条城を作ってその横に所司代を置き、何かある時には軍隊が出動できるように黒谷と知恩院をそれとわからないように城構えとしていました。寺に入ろうとすると後の写真にもありますが、かなりの石段に取り囲まれ、堅固な造りになっていて正にお城のようです。上からの眺望は良好で、特に西からやってくる敵に対しては大山崎(天王山)、淀川のあたりまで見渡せます。二つ目の理由として、御所などの重要な場所に近い点があります。御所まで約2㎞、三条大橋東(粟田口)までは1.5㎞の下りで、馬で走れば約5分、人でも急げば15分で到着できる要衝の地でした。更に、千名の軍隊が駐屯できる約4万坪の大きな寺域があり、居住するに十分な宿坊がりました。

その日に家人は大きな荷物を持っていたので、やっとの思いで階段を登りお寺に入りました。帰りには丁度客を載せて来たタクシーがあり、幸いそれで楽に地下鉄の駅まで行けホッとしました。行きには大変な思いをしましたが、洛趣会で見事な工芸品、名産を拝見し、また山の頂だけに色鮮やかな紅葉が見られて満足致しました。ここにはその時に見た見事な紅葉を紹介し、洛趣会の様子は次回に紹介します。

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金戒光明寺

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2017年11月13日 (月)

・植物園内にある半木神社の池周辺でも木々の紅葉が進んでいました

先に京都府立植物園では、イチョウの木とケヤキの木々が紅葉を始めていたことを紹介 しました。正門から入ってまっすぐ進むと大温室の前を通り、桜の木々の間を抜けると半木神社に着きます。半木は「なからぎ」と読み、この辺りは古くからこの地域の地名でした。しかしこれが読めない人が増えたせいか、今では「はんぎ」と振り仮名が住所標識などにふってあり驚きます。

紅葉(こうよう)と書くとモミジとも読み、また晩秋に落葉広葉樹の葉の色が紅葉や黄葉に変化することも意味します。また、モミジと打ち込むと紅葉あるいは黄葉に変換されます。モミジという植物は意外となくて、一般にカエデの類が対象となり、何か特定の植物を意味するものではありません。また色の変化も紅葉、黄葉と褐葉などの色の区別はなかなか難しい場合が多く、一般には紅葉と表現されることが多いようです。

落葉広葉樹の葉は常緑樹の葉とは異なり、一般に薄くて冬の寒さに対する抵抗性はなく、落葉することで木自体の身を守ります。先ず光合成をしていたクロロフィルが分解されます。その過程で種類によってクロロフィルが分解して元からあったカロチノイドが目立ってきたり、アントシアニンなどの色素ができたりして紫外線などから葉を守ります。その間に、葉に蓄えられた養分を茎や根に回収します。元からあったカロチノイドを持つ葉は黄葉し、アントシアニンができた葉は紅葉します。養分の回収が終わるとエチレンなどの老化ホルモンが作られて葉の基部に離層ができ、枝から葉は離れ落ちるようになります。回収された養分は、春になって新しい葉ができるのに使われます。

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紅葉

 落葉樹に交じり常緑樹もあり、紅葉の色合いが非常に複雑で、微妙な紅葉の色合いが楽しめました。

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