カテゴリー「・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」の438件の記事

2024年4月 9日 (火)

・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(後編)

 

先には今年も咲いてきた赤色の胡蝶蘭を紹介しました。今回紹介します白色の胡蝶蘭の多くは、ご近

所さんから頂いたものです。大型の白色の胡蝶蘭はよく贈答用に使われます。お祝いなどで頂いたこ

れらの胡蝶蘭は咲き終わった後は枯らすことが多いのか、「どうしてよいのか分からないので貰っ

て」と頂きます。贈答用の胡蝶蘭は直径30㎝くらいの大型のポットに、5株くらい植わっています。

それらの株を引き抜いてみると、根はしっかりと湿ったミズコケで堅く巻かれています。多分販売さ

れる際に、咲き終わるまで水やりをしないでもいいように、水分を持たせているのでしょう。先端ま

で咲き終わった頃には、元気な太い根は少しだけで、殆どの根は腐っています。

胡蝶蘭の花は先端のつぼみまで咲けば、早めに花茎の基部で切り取って、花瓶に挿して楽しんだ方が

よいのです。それは最後のつぼみが開花後もしばらくそのままにしておくと、葉と太い根に蓄えられ

ていた養分はすべて、花を咲かせ続けるために消費されてしまっています。

頂いた胡蝶蘭も大抵最後まで咲かせ続けているので、葉もかなり養分を失っています。それでもまだ

葉の色が濃い緑色で厚みがあれば、植え替えて養成して来年か再来年にはまた咲きます。しかし葉の

色が緑色でなく茶色くなり傷んでいれば、多分根も腐っていることが多いため、再生することは難し

いでしょう。

植え替えに際しては、古い根はすべてよく洗ったハサミなどで切り取り、先に書きましたように、チ

ップか木片、礫などで根を支え、ポットの上面に少しミズゴケを載せておきます。後は小型の霧吹き

で、葉に水を毎日スプレーしてやり、1週間か10日ごとに薄い液肥をスプレーしてやるだけです。今

回紹介する白の胡蝶蘭は、そのようにして再生したものです。

 

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白色の胡蝶蘭

白色の胡蝶蘭です。どの株もしっかりとたくさんのつぼみをつけています。

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2024年4月 7日 (日)

・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(前編)

 

我が家の居間はマンションの6階にあり、南面の大きな窓からは一日中日光が入り、気密性が良くて

夜間でも20℃をきる事は殆ど無く温かいままです。そのため洋ランのデンドロビウム、オンシジウ

ム、カトレヤや胡蝶蘭なども毎年咲いてくれます。胡蝶蘭の開花については、2018年に、また

2020年には2月5月6月の3回に分けて、2021年にも紹介しています。

胡蝶蘭は熱帯雨林の木の幹と枝の間などに着生していて、木洩れ日を浴びながら、気根が空気中から

湿気を吸収しています。樹木の葉から滴る雨水などの養分を胡蝶蘭では葉に蓄えて開花しています。

そのため鉢植えで栽培する際にも土は使わないで、木片やチップ、礫などで地下部を固定するだけと

し、気根は鉢から上にはみ出していても構いません。葉などは直射日光には当たらないようにして、

明るい日陰で育てます。鉢の上の面にだけ薄くミズゴケをのせ、葉とミズゴケに噴霧器で時々水をス

プレーしてやります。我が家では週1回くらい薄い液肥をスプレーしています。それだけの管理で毎

年綺麗な花を咲かせてくれます。花茎は横から下方向に伸び、次いで基部からツボミがついてきま

す。花茎が上に伸びるようであれば、曲げた支柱に下方向に添わすように緩く誘引してやります。無

理に曲げようとすると簡単に折れますので緩く誘引しておき、曲がってきた後でしっかり誘引しま

す。ここには3月から咲き出したピンクから赤色の胡蝶蘭について紹介します。

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胡蝶蘭

ピンクから赤色の胡蝶蘭です。

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2024年3月 8日 (金)

・2月半ばの窓際ではミニ胡蝶蘭に続き、デンドロビウムの花が満開しています

 

今年は暖かかったためか、1月半ばにはまず赤のミニ胡蝶蘭が咲き出してきました。それに続き赤色

と白色のデンドロビウムも咲き出してきました。ミニ胡蝶蘭の事は2020年に紹介し、また赤と白色

のデンドロビウムの事は、2019年に紹介しています。

一昨年に咲き終わった白色の胡蝶蘭を頂いて、新たに植え替えた胡蝶蘭は、花茎が伸びだしてきてい

ます。花茎が伸びだしてきた時には気根と紛らわしいのですが、少し伸びてくると違いが分かるよう

になります。

また、ポインセチアは苞葉が赤く色づいていましたが、それも2月になると新しい緑色の葉が先端か

ら伸びだしてきています。居間では夜遅くまで明るいので、短日植物であるポインセチアの葉はもう

赤く色づかないようですが、それでも葉柄や葉脈はやや赤味を帯びています。

 

  

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ミニコチョウランとポインセチア

左上にミニ胡蝶蘭の花、右側にデンドロビウムの花、それに左下にポインセチアの新葉を示しまし

た。

 

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2024年2月27日 (火)

・2月半ばの植物園では「春の草花展」で綺麗な寄植えの壁掛けが飾られていました

 

先に、2月半ばの植物園で見たウメの花と温室植物を紹介しました。また毎年この時には植物園では

「春の草花展」が開催されていて、2017年に見た春の草花展の様子を紹介しています。

今年も例年と同じように、春の草花の花が綺麗に準備されていました。いつも野菜の花が展示されて

いるのに、今年は野菜の花が無かったのでちょっとがっかりしました。しかし代わりに、綺麗な草花

寄植えを壁掛けにしたものが展示されていましたので、それらを紹介致します。

 

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寄植えの壁掛けA

プリムラと白・濃青、薄青のパンジー、白色のイベリス、ワイヤープランツの緑葉などの寄植えが、

を編んだ壁に掛けられています。

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2024年2月21日 (水)

・2月半ばの植物園ではウメとロウバイの花が咲き、温室では熱帯スイレン、ハイドゥンツバキ、オオベニゴウカンの花が咲いていました

 

2月になるとウメの花が咲き始めますので、散歩コースを少し伸ばして北野天満宮の紅白梅を愛でに

よく出かけます。その折に見た見事な紅白梅を2014年以来、2016年2022年2023年にも紹介

しています。特に2022年には紅梅、白梅以外に緑色の梅もある事を紹介しています。

京都府立植物園にもウメ他の早春の花を見に行って見た花を、2017年2019年にも紹介していま

す。しかしどうしてかウメの写真より他のロウバイやサンシュユ、マンサクなどの写真を紹介してい

ます。

ここでは府立植物園での「早春の草花展」を見に行った際に見た、紅白梅と温室で咲いていた花を紹

介します。

 

 

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梅・香篆(こうてん)

ウメは、バラ科サクラ属に属する落葉高木です。ウメのあでやかかつ可憐な花とその香りは、古くか

ら日本人に愛されてきました。梅の実は梅干しや梅酒にも利用される、重要な果樹でもあり、松竹梅

としてめでたい植物の一つです。

このウメの品種香篆(こうてん)は野梅系の白梅の八重咲品種です。いわゆる雲龍型であり、大枝、

小枝ともにウネウネと波うちながら枝を伸ばすのが特徴です。香篆の篆は印鑑等で使われる篆書体と

同じ意味で、やはり曲線を示します。別名は雲竜梅です。写真では拡大して花にだけピントを合わせ

ていますので分かりにくいですが、枝がくねくね曲がっている様子がうかがえます。

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2024年2月16日 (金)

・ユリの花も品種によっては花弁の数が異常に増え、超八重の品種もあります

 

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)に分類される多年草です。日

本には15種があり、沖縄や九州の7種は日本の原産種です。2018年6月中旬に丹波篠山へ10万株の

ユリが咲いているユリ園にユリの花を見に行き、その事を紹介しました。 その際、花弁数が増えて八

重化する一方、雄しべの数が減少している品種があり、その事を紹介しました。詳しく見ると、6本

あるおしべの数が減少しながら、その雄しべの減少した分だけ花弁数が増加していました。

一般的に八重咲きとはABCモデルに基づき、雄しべなどの花器が変化して花弁となる現象(弁化)に

よって,八重の花になったと考えられています。ABCモデルの図は後に紹介します。この説明では、

八重咲きはC遺伝子の機能が失われたため,雄しべは 形成されず花弁になります。

その後になって時折頂いたユリの花に花弁に異常が見られるものがあったりしましたが、最近花弁が

かなり増えた超八重とでもいうべきユリの花も頂きましたので、それらを紹介します。

 

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百合

頂いたユリとバラの花ですが、ユリの花の幾つかに花弁の異常が見られます。普通のユリでは、外花

被(ガク片)3枚、内花被(花弁)3枚で、6枚の花弁が見られます。雄しべは6本ありその先端に葯

がありますが、花を長持ちさせるため、受精しないように葯は除いています。その内側に雌しべが1

本あります。

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2024年2月 6日 (火)

・ベランダでは寒い冬でもミニ薔薇の花が元気に咲いています

 

私は薔薇の花が好きで、庭のある時には沢山の薔薇の花を咲かせていましたが、マンション暮らしで

は普通の薔薇は難しいだろうと、ミニ薔薇のイザベルを2016年に植えて紹介しました。2020年に

ももう1鉢ミニ薔薇を増やして咲かせています。その後ツルバラのモッコウバラを2018年に栽培し

てきた事をそれとその後の開花の様子を2021年にも紹介しています。ミニ薔薇の2鉢は今も元気に

咲いています。さすがに厳寒期の今では花数は少なく、つぼみもかたいのですが綺麗に咲いてくれて

いますので、1月と2月の花を紹介します。

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ミニ薔薇24.1.2

1月21日のミニ薔薇です。左につぼみが、中央に咲きかけた花が、右にこれも開きかけたどれも朱色

のつぼみが見えます。咲きかけたつぼみは朱色が鮮やかです。

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2024年1月31日 (水)

・ブロッコリーは重要な野菜として指定野菜に格上げされ、利用しやすくなりました

 

ブロッコリーが「特定野菜」から「指定野菜」の15番目に昇格しました。新規追加は50年ぶりの事

だそうですが、その研究と普及に携わった一人として、隔世の感があります。大学院を昭和44年に修

了して助手になった頃、大阪の高槻市にあった京大の高槻農場において10アール単位でカリフラワー

やブロコリーを栽培していて、その生態に興味を持ちました。当時はまだ花椰菜と緑花椰菜という名

前でして、今迄の野菜と食べる部位の形も異なり、栽培方法も良く分かっていませんでした。その食

べる部位である花らいの出来る条件を調べながら、収穫したカリフラワーやブロッコリーを近くの人

にあげようとしても、食べ方を知らないので要らないと断られたものでした。

そのような野菜であったブロッコリーのかっては9万トンもあった輸入量は、今では国内生産量のわ

ずか1.2%の約2千トンと減少しました。有難いことに今ではブロッコリーはほぼ全県で生産される

ようになり、国内需要は殆ど国内生産で賄われています。かっての赴任地で講演をして回った香川県

は、今では国内生産第4位になっています。奇しくも香川で講演をしていた頃、高校の同級生であっ

たY君が日本道路公団に入り瀬戸大橋の建設に関わっていた事を後で知りましたが、瀬戸大橋の開通

で本土と結ばれブロッコリーの出荷は一層促進されました。

この度のニュースも私とブロッコリーの関係を知っているかっての専攻生諸君や、高校・大学の同級

生、友人や息子たちからも、良かったねと紹介がありました。そこで今少し、ブロッコリーのあまり

知られていない情報をお知らせしようと思います。

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ブロッコリーが指定野菜に昇格

2024年1月22日に農林水産省から、ブロッコリーが特定野菜から50年ぶりに、指定野菜の15番目

に昇格したことが発表されました。ただ、2026年度からブロッコリーの昇格が適用されます。

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2024年1月18日 (木)

・あなたはシクラメンの花が反転するところを見ていますか

 

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草で、塊茎を作ります。原産地は地中海沿岸で、トル

コからイスラエルにかけて原生種が自生しています。地中海沿岸では日本とは異なり、夏ではなくて

冬に雨が降ります。ところがシクラメンの花は冬に咲くため、上に向かって花が咲いていると雨がか

かり、雨に弱い花粉は濡れてしまい受精できません。そのためシクラメンの花は下向きに咲き、花弁

だけが反転して上に向き、上から見ても横から見ても咲いているように見えます。原種のシクラメン

の花はとても小さいミニで、花茎は塊茎の上からくるくるまいていたようです。そうして花の中の花

粉が雨に当たらないよう保護していまして、今のような咲き方に変わってきたようです。チューリッ

プなども上向きに咲いていますが、雨の日には花弁は閉じるようです。

しかし、シクラメンの花を見ているとたくさんの花が咲いていても、どの花も下向きに咲き花弁は反

転して上を向いて咲いています。花弁が下を向いた花や、花弁が横に開いた花を見ることは殆どあり

ません。それが不思議で、シクラメンの花は誰も見ていない夜中にコソッと速く、花弁が開き上に反

転するのだろうかと思ったりしました。ある時シクラメンの花を見ていると、つぼみが膨らんでいる

のがたまたま見えました。そこでこのつぼみを見ていると花弁が開いてくる過程が見えるかと思い、

慌ててカメラを取りに行き、写真記録を取る事にしました。

先には、しぼんだり咲き終わって落花した花は、早めにその花がらを取る方が長く咲くことを紹介

ました。今回は、つぼみが開き花弁が開きながら反転する様子を、観察した結果を紹介します。

 

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シクラメンの開花

これは前回にもお見せしたシクラメンの花の開花の様子です。花は下を向いたままで花弁が膨らみ、

全に開いた後花弁は反転して上を向き、かたく締まって上に伸びています。

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2024年1月13日 (土)

・シクラメンの花がらを早めに取り除けば、長く咲いてくれます

 

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草で、塊茎を作ります。原産地は地中海沿岸で、トル

コからイスラエルに原生種が自生しています。和名には「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」と「篝火

草(カガリビバナ)」があります。ヨーロッパでは古くからこの塊茎を食用としていましたが、中南

米からジャガイモが導入されると食べなくなり、豚の餌にしていたため豚の饅頭と呼ばれたようで

す。花の形は篝火草のように綺麗な形をしています。

塊茎の中心部から葉と花芽が伸びてきますので、塊茎の上に水がたまるとこれらの芽は枯れてしまい

ます。そこで普通の鉢の場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉を持ち上げ塊茎の頂部に水がかから

ないように、株元に水やりをします。底面吸水の鉢であれば、鉢の横にある小穴から、水を2,3日お

きに補給します。

大きい塊茎ほどたくさんの花を咲かせてくれます。長く伸びた花茎の先に花を1個つけ、下向きに咲

きます。これはヨーロッパでは冬に雨が降るので、雨水が花にたまらないように下向きに咲くようで

す。咲き終わると大きな実がつきタネができますので、鉢を抑えてもう一方の手で枯れた花をねじり

ながら、花茎ごと引き抜きます。タネを作らせないように早めに花がらを取れば、長く咲いてくれま

す。また周辺に花が出てくれば、葉をかき分けて中央部に集めてやれば綺麗になります。

今迄にもシクラメンの事は、2012年2014年2015年2017年にも紹介し、2015年には夏越

しの管理を紹介しています。気をつけて管理してやれば、シクラメンは毎年咲いてくれ、塊茎は大き

くなってきます。

 

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赤、ピンク、白のシクラメン

現在窓際で咲き続けているシクラメン3鉢で、白色の花、ピンク色の花と赤白色の混じる花(上段

)があります。

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