カテゴリー「・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information 」の266件の記事

2018年7月21日 (土)

・イタリア野菜の赤チコリの仲間でバラの花のようなカステルフランコとパラロッサを見ました 

先にイタリア野菜の3冊目の本を紹介し、またチコリの仲間カステルフランコとトレビスなどを紹介しました。またその後youtubeでイタリアの伝統野菜を見ていると、野菜とは思えないくらい綺麗なカステルフランコとパラロッサがありましたので、それを紹介します。

  チコリは苦みがあるため軟白処理(暗黒で育てて苦みを減らす)をして、苦みをとらなければなりません。赤紫色のキャベツによく似たトレビスはチコリの仲間です。レストランなどで見かける真っ白なチコリは、日本でもよく見かけるようになりました。トレビスはフランス名で、イタリアでラディッキオとしてポピュラーな野菜です。赤紫色のキャベツは葉も軸も赤いのですが、トレビスは軸の部分は白色で、それ以外の葉身は赤紫色で、そのコントラストが綺麗です。チコリの仲間であるため、やや苦味がありますが、軟白処理の必要はそれほどありません。葉はレタスのように薄くて柔らかで、サラダに彩りを添えるため、産地も増えてきています。

 トレビスは赤チコリ(ラデイッキオ・ロッソ)の一つで丸型に結球していますが、他にやや細長型のヴェローナ、細長型のタルティーボとバラの花型のカステルフランコやパラロッソがあります。チコリの仲間ですが赤チコリは苦みが少なく、軟白しなくても利用できる種類もあり、また次に書くように機能性成分を含むため消費が伸びています。ミネラル(特にカリウム)とβ―カロテン、葉酸とビタミンCを含み、高血圧予防、動脈硬化予防効果などが期待されます。また赤色のアントシアニンを含み、眼精疲労の回復や抗酸化作用があります。

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カステルフランコとパラロッサ

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2018年7月14日 (土)

・西の京の林少山乾窓禅院でソシンロウバイとゼンテイカ(ニッコウキスゲ)とハナザクロを見かけました

西の京といっても上京区御前通で、京野菜を作っておられる方を訪問していて、何故この辺りが西の京なのかと不思議に思って尋ねました。すると驚いたことに、家の前の南北の御前通から向こうにかっての平安京の内裏があり、そこでこの通りから西が西の京なのですとの答えでした。東の京という言い方もあったが今では、その言い方は残っていないとのことでした。

 御前通と交差する仁和寺街道を西に進むと中国風の山門のある林少山乾窓禅院があり、つい庭園の植物に魅かれて中へ寄りました。この禅院は室町幕府を起こした足利尊氏が、戦勝祈願のため建立した法華堂がその始まりと云われる所です。綺麗に整備された庭園にはソシンロウバイが大きな実をつけ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)とハナザクロがいずれも綺麗な花を着けていました。

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林少山乾窓禅院の植物

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2018年7月10日 (火)

・平野神社境内にある樹齢約400~500年の神木のクスノキの力強さに魅せられます

サクラの季節以外にも折に触れ、平野神社はいろいろの樹木や草花が生えていて、くつろげる神社です。先に遷都と共に奈良から移って来た桜の名所・平野神社 を紹介していますが、平野神社は奈良の平城京宮中に祭られており、御所や都の災いを鎮めるお守りをしていました。794桓武天皇平安遷都に伴いこの地に鎮座してきた神社ですが、神社ごと京都に移ってきたのは、数ある神社の中でもここ平野神社だけです。最近修復された大鳥居の社号額には「平野皇大神」(ひらのすめおおかみ)とありますが、それは旧官幣大社であったことから「平野大社」とあったのを、伊勢皇大神などと同様(平野皇大神.平野皇大御神)に尊称されていたため、由緒ある神号「平野皇大神」に改められました。

平野神社の南側の神門をくぐってすぐ左手に、磁鉄鉱が川で流される際に自然に角が取れ丸みを帯びた日本最大の餅鉄(べいてつ)が陳列されています。重さ200kgあり純度も非常に高く、この餅鉄をなでると気力を授かるということで、参拝者は皆なぜています。餅鉄のすぐそばに神木である、巨大なの大木がそびえています.樹齢400500、周囲6.68m、高さ約25mあり、祈りをこめて楠の周囲を巡ると、やはり運気が授かるとされています。参拝の折にはいつもこのクスノキのたくましい枝の生育振りに見とれています。

 

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 クスノキの力強い枝の生育振りです。

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2018年7月 4日 (水)

・6月のある日キンギョソウの開花後の成熟した実を見ると、なんと髑髏(どくろ)の形をしていました

毎年結婚記念日に家人の好きなキンギョソウを 咲かせています。キンギョソウはゴマノハグサ科キンギョソウ属の多年草で、地中海原産です。開花後に大きな実が着くため株が弱って枯れることが多くて、一般には1年草として扱われています。キンギョソウは開花後に着く実を早くとらないと、株が弱ってしまいます。そこで、花がらを咲き終わり次第、直ぐ取るのが良いことを紹介しています。またその実も紹介しましたが、まだ完全には成熟しておらず、タネの形も明らかではありませんでした。

 甘い香りと豊富な色があることで人気のあるキンギョソウは、名前の通り花がまるで金魚が泳いでいるような可愛い形をしています。色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄色と豊富です。可愛い名前とは別に、ちょっと怖い一面もあります。それは英名がスナップドラゴン(Snapdragon)ですが、これは花の形がドラゴンが口を開けているように見えることからで、「かみつき竜」という意味もあるようで、意外な一面を見せます。

驚くのは花の終わった後の実の姿です。金色が泳いでいるようだった可愛らしい花の後にできるのは、緑色から茶色に変わってくると髑髏(ドクロ)そのものの形をした実ができます。目と口の部分が大きく開いていて、まるで何かを叫んでいように見えますが、実はこれは中のタネをできるだけ周囲にまき散らすために開いているのです。お花の名前とできた果実の形がアンバランスですが、一度はこんな髑髏を見るのも面白いかもしれません。

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キンギョソウの開花後の実の様子

 開花後の成熟した実は髑髏状になり、目と口の穴からタネを飛散していました。

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2018年7月 3日 (火)

・6月のある日ヒマラヤスギの巨木の枝に可愛い松ボックリ(球果きゅうか)が可愛く並んでいました

ヒマラヤスギはマツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹で、別名はヒマラヤシーダーです。このヒマラヤスギは学生時代見慣れた木で、バス停から講義棟へ行くまのアクセスに、この木が両側に植わっていた懐かしい木です。

学名はCedrus deodara(「deodara」は神の木という意味)で、原産地はインドのヒマラヤ地方・アフガニスタンです。開花期は1011月です。庭木あるいは公園・街路樹としてよく植えられ、建築・土木・器具材等に使われます。ヒマラヤスギは雌雄同株で、秋になると雄花と雌花を咲かせ、その後球果を、枝の上に直立してつけます。ヒマラヤスギの開花期は1011月で、受粉して球果が完成するのは翌年の1011月で、成熟するのに一年かかります。

ヒマラヤスギとは言いますが、スギではマツの仲間です。従って松ボックリをつけるのですが、今までよく見たことはありませんでした。ところがバラの花を見に行こうと6月の初め、京都府立植物園のバラ園に行きました。バラ園の中央にかなり大きなヒマラヤスギが2本植わていますが、その1本の枝の上に可愛い薄黄緑色の松ぼっくりがちょこんと並んでのっかかっておりました。近くにいたバラを見に来た人達も不思議そうに松ボックリを見上げて、「なんだろう、これは初めて見けれど」と言っていました。

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ヒマラヤスギとその球果

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2018年6月29日 (金)

・6月のある日イチョウの木の下に小さくてまだ黄緑色や黄褐色の銀杏が無数に落ちていました

イチョウ銀杏公孫樹鴨脚樹)の学名はGinkgo biloba)で、イチョウ科イチョウ属に属する、中国原産の裸子植物です。食用、観賞用、材用として日本ではあちこちによく栽培されています。裸子植物とは種子植物のうちで、受精後種子になる胚珠がむきだしになっているものを指します。街路樹など、全国で普通に見かける樹木ですが、分類上は針葉樹に当たります。

世界古来の樹木の一つであり、イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、世界各地で化石が出土しています。氷河期にほぼ絶滅し、イチョウ唯一が現存する種です。中生代は約25217万年前から約6600万年前で、新生代は6,500万年前から現代までに相当します。現在イチョウは、生きている化石としてレッドリストに指定されています。種子は銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)と呼ばれ食用として利用されていますが、たくさん食べると食中毒を起こことを先に紹介しています。

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イチョウの木のギンナン

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2018年6月26日 (火)

・5月になるとオリーブの濃緑色の葉の間から白い花が群がって咲いてきます

先に白い花の咲く、ゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイを紹介しました。同じ頃いつもの散歩道では数軒のお庭で、いつもは表が濃緑色で裏面は銀白色の綺麗な葉を見せていたオリーブの木に、真っ白の小さな花が群生するようになります。

ただその開花期間が45日と極めて短いため、今までは花の咲くのに気がつきませんでした。今回はそろそろ咲く時期だと見当をつけて見ていると、59日にたくさんの蕾をつけていました。その後もいつ咲くかなと思っていても中々咲きません。その後用事があったりして見られませんでしたが、2週間後の523日にはたくさんの花が咲いており、一部の花ではもう子房が肥大しかけていました。23日して見に行くと、もうすべての花も膨らみかけた実も落ちていました。オリーブの花は他家受精をするため、自分の花粉では受精しないため落花・落果したようでした。

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オリーブの花

 オリーブの蕾ができてから、開花するまでを示しました。

 

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2018年6月19日 (火)

・初夏になるとゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイの白い花が緑葉に良く映えます

初夏が近ずくと緑色の葉に白い花が涼し気になることを、ヤマボウシ、タイサンボク、クチナシ、アジサイとナンテン 1994年に、またタイサンボク、ハスとオリーブ について2015年に、また同年に更にヤマボウシ、ユッカとキョウチクトウ について紹介しました。白色はシンプルな色ですが、暑い時期には白い花は涼し気で、見ていると心も落ち着いてきます。シンプルでいながら落ち着く色で、身に着ける衣服と同じで、白い花が映えてきます。野生植物の花は白色か黄色が多いのですが、バラ、ツバキやボタンなど、園芸植物でも白色は無くてはならない色のようです。身の回りの植物を見ていますと以前紹介した花に加え、ゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイなどまだまだありました。

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白い花

 白い花のアップだけを載せています。

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2018年6月16日 (土)

・ジャーマンアイリスとイチハツの開花後には大きな実が着くので早めに取り除きましょう

先にキンギョソウ、ナデシコとパンジーの開花後 、更にスイートピーでも開花後には 、花がらを早めに取り除いた方が、その後も長く咲き続ける事を紹介しました。ジャーマンアイリスとイチハツなどの多年草では、大きな花が数輪咲いた後は株だけが生育したのち休眠し、翌春にまた生育を再開して開花します。これらの多年草でも開花後に着く大きな実を取った方が、株が弱らずに旺盛に生育して、翌年に大きな花をつけるようになります。

ジャーマンアイリスとイチハツについては平野神社で咲いた花を先に紹介しています。ハナショウブや、アヤメ、ガキツバタなど多くの綺麗な花があるアヤメ類のうちで、外花被にひげ状突起のあるジャーマンアイリスと、外花被にと鶏冠状(とさか状)突起のあるイチハツはすぐ区別できます。ジャーマンアイリスはアヤメ科アヤメ属で、学名はIris germanicaです。ヨーロッパから中近東にかけて分布する様々なアヤメ類が交雑されてできた雑種群です。別名はドイツアヤメです。イチハツはジャーマンアイリスよりやや小型で、基本的には薄青色の花です。イチハツはアヤメ科アヤメ属の多年草です。学名はI. tectorum Maxim. で、原産地の中国から室町時代に日本に入り、観賞用に栽培されてきました。アヤメの類の中で一番早く咲き出すため、イチハツ(一初)と呼ばれるようです。

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ジャーマンアイリスとイチハツの実

平野神社で見た花で、上段にジャーマンアイリス、下段にイチハツを示しています。

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2018年6月13日 (水)

・5月になると平野神社では西洋シャクナゲの花が咲きだしています

5月に入るといつもの散歩道の平野神社では、西洋シャクナゲが咲きだてきいます。西洋シャクナゲのことは先に京都植物園で見た花を紹介 しています。シャクナゲ (石楠花、石南花) は、ツツジ科ツツジ属 (Rhododendron) 無鱗片シャクナゲ亜属に属し、無鱗片シャクナゲ節の総称です。主に低木ですが、縦に伸びやすくて高木になるものもあります。ツジ科ツツジ属の低木で、ヒマラヤ周辺に多くの種類が分布しています。花の色は白あるいは赤系統が多いですが、黄色の場合もあり3~6月に開花します。

一般的にいわれるシャクナゲは園芸で使われる分類であり、植物学的な分類ではありません。植物学的な分類ではツツジ属のうち、シャクナゲ亜属[無鱗片シャクナゲ]を指します。その原種及びその系統のハイブリッドなどの園芸品種のうち、花が枝先に房状に多数集まって咲くものを日本では一般的にシャクナゲと呼んでいます。常緑で、大きい葉をつけます。

シャクナゲでは、株の先端に群がった数個の赤や白の花が豪華に咲かきます。今回花を見た時には咲きだし始めた頃で、群がってついている蕾状の花序から個々に花が咲いてくる様子が面白かったので写真に撮りました。

 

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シャクナゲの花

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