・ビル・ゲイツ氏から唯一日本で選ばれて府立植物園へ贈られた本とお人形
ビル・ゲイツ氏(William Henry "Bill" Gates III、1955年10月28日生まれの67歳)は、マイクロソフ
ト社の創設者として一代で巨万の富を築いたアメリカ合衆国の実業家です。パソコンを動かす基本システ
ムであるOSとしてWindows95などのソフトを開発して、Macintoshと並ぶソフトメーカーとなっていま
す。会社が安定して以降、恵まれない人への慈善活動にも取り組んでいます。彼は熱心な読書家であり、
毎年のホリデーシーズンに「年末年始に読みたい本」リストとして過去12箇月に読んだ本をブログで紹介
しています。2022年11月には、「人生で読んだ最高の本5冊」を自身のブログで紹介し、世界100箇所の
リトルフリーライブラリーにプレゼントすると公表しています。ブログには世界100箇所の地名が記載さ
れ、日本では43番目として京都のみ記載があります。
府立植物園の南にある正門を入り、観覧温室へ向かう途中左側にベニテングタケをモチーフにした「きの
こ文庫」があります。ここに4基の書庫があり、自由に閲覧できる絵本など約2400冊が収納されてい
て、子どもたちに親しまれています.今年の4月、本の定期点検を行なっていた際に、英語の本4冊が見つ
かりました。植物園の担当者は、誰かが読み終えた本を棚に入れたものだと思っていました。しかし頁を
繰るうちに、ビル・ゲイツ氏のメッセージカードが本の扉に貼られており、そこには「あなたが手にしてい
る本は、私が置いた6冊のうちの1冊です。』との記述がありました。そこでさらに4基の書庫をくまなく
探したところ、最畿の1冊と小さなかわいい妖精のお人形が見つかりました。
クリスマスプレゼントとして、世界中に こっそりと配架されたチャーミングでさりげない所作はゲイツ氏
らしいはからいだと思われますし、世界100箇所のうち、日本で唯一選ばれたことは府立植物園にとっ
てとても名誉なことです。
府立植物園へのエールと捉え、次の100年に向けて、IT社会の種を蒔かれたゲイツ氏にあやかって、植物
がもたらす未来への種を蒔く植物園として人類社会への貢献に微力ながらも尽くしたいと決意を新たにし
ています。(府立植物園のHPから紹介させてもらっています。)
① きのこ文庫マップ
赤丸で示した場所に「きのこ文庫」の書架が4個あります。この「きのこ文庫」の書架に、ビルゲイツ氏
の依頼を受けて5冊の本とお人形がそっとプレゼントされていました。