・今年も4月に平野神社の桜苑に行き、紅枝垂れ桜や寝覚めの桜を境内で見てきました
平野神社は奈良の平城京の宮中に祭られていて、御所や都の災いを鎮めるお守りをしていました。
794年に桓武天皇の平安遷都に伴いこの地に鎮座してきた神社ですが、神社ごと京都に移ってきたの
は、数ある神社の中でもここ平野神社だけです。平野神社には原木の桜など貴重な品種や珍種も多
く、その種類は約60種400本あります。源氏物語に平安人が桜を愛でていたことが書かれています
が、平野神社で大宮人が花宴を楽しんでいたことでしょう。円山公園の枝垂桜の祖の桜も含め、境内
には約400本の桜があり、春の夜桜は特に有名です。
平野神社の桜については、2014年に彼岸枝垂れ桜や河津桜などの早咲きの桜が咲いていること、
2017年には目覚、八重紅枝垂れ、御衣黄桜や八重桜を、また2021年と2022年には御衣黄桜と鬱金
の花を紹介しています。
4月に境内と桜苑で見た桜の花を2回に分け、ここには境内で見た枝垂れ桜、魁(さきがけ)、寝覚、
八重紅枝垂れ桜を紹介します。
平野神社
今年も桜を見ようと多くの人が訪れて、シャッターを切っていました。
枝垂れ桜
大鳥居の手前に、見事な枝垂れ桜が咲いています。
枝垂れ桜
少し拡大して枝の枝垂れ部の花を示しました。枝の元には白い花が、先の方には赤みのやや濃い花が
群生しています。
枝垂れ桜
花の群生した部分を撮りました。赤味の濃淡はありますが、5枚の花弁の基部にはたくさんの雄しべ
が伸びています。
魁(さきがけ)
南門の手前横には魁があります。大きな白色の見事な枝垂れ桜です。大きく伸びたそれぞれの枝に、
たくさんの花をつけています。
魁
枝垂れ部の花です。たくさんの人が携帯のシャッターを切っていて、中々写真を撮るのも大変です。
魁
花だけを大きく撮りました。花弁は完全には開かず、閉じ気味のようです。雄しべのある中央部では
やや赤みが濃くなっています。
寝覚
南門を入ってすぐ右には、白色の花の寝覚めの桜があり、葉もかなり伸びています。
寝覚
少し近寄って花を大きく撮りました。緑色の葉がもうかなり伸びだしてきていて、花の白と葉の緑の
コントラストが鮮やかです。
寝覚
花を大きく撮りましたが、葉もしっかり伸びています。花の中央部には雄しべがあり、黄緑色をして
います。
八重紅枝垂れ桜
本殿前には有名な、八重紅枝垂れ桜があります。どの枝にもびっしりと紅色の花が群生しています。
八重紅枝垂れ桜
枝の花を少し接近して撮りました。白っぽい花もありますが、多くは紅色の奇麗な花が群がって咲い
ています。
八重紅枝垂れ桜
いま少し拡大して花を撮りました。これだけ拡大すると、紅色が鮮やかになってきます。赤いつぼみ
も多数見え、八重の花の中心部では濃い紅色が鮮やかです。
八重紅枝垂れ桜
花を更に接写して撮りました。八重の花弁の中央部は、更に紅色が濃くなっています。
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