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2024年4月 7日 (日)

・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(前編)

 

我が家の居間はマンションの6階にあり、南面の大きな窓からは一日中日光が入り、気密性が良くて

夜間でも20℃をきる事は殆ど無く温かいままです。そのため洋ランのデンドロビウム、オンシジウ

ム、カトレヤや胡蝶蘭なども毎年咲いてくれます。胡蝶蘭の開花については、2018年に、また

2020年には2月5月6月の3回に分けて、2021年にも紹介しています。

胡蝶蘭は熱帯雨林の木の幹と枝の間などに着生していて、木洩れ日を浴びながら、気根が空気中から

湿気を吸収しています。樹木の葉から滴る雨水などの養分を胡蝶蘭では葉に蓄えて開花しています。

そのため鉢植えで栽培する際にも土は使わないで、木片やチップ、礫などで地下部を固定するだけと

し、気根は鉢から上にはみ出していても構いません。葉などは直射日光には当たらないようにして、

明るい日陰で育てます。鉢の上の面にだけ薄くミズゴケをのせ、葉とミズゴケに噴霧器で時々水をス

プレーしてやります。我が家では週1回くらい薄い液肥をスプレーしています。それだけの管理で毎

年綺麗な花を咲かせてくれます。花茎は横から下方向に伸び、次いで基部からツボミがついてきま

す。花茎が上に伸びるようであれば、曲げた支柱に下方向に添わすように緩く誘引してやります。無

理に曲げようとすると簡単に折れますので緩く誘引しておき、曲がってきた後でしっかり誘引しま

す。ここには3月から咲き出したピンクから赤色の胡蝶蘭について紹介します。

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胡蝶蘭

ピンクから赤色の胡蝶蘭です。

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胡蝶蘭A

今は2花が咲いていますが、花茎の基部にあった2花は咲き終わったので、除いています。

まだ先に幾つかつぼみがついています。

 

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胡蝶蘭A

1枚の背ガク片と、2枚の側ガク片があり、その上に2枚の側花弁と下方向に赤味の濃い唇弁がありま

す。唇弁はまた3枚に分かれています。唇弁の基部に雄しべと雌しべの合体した髄ちゅうがあり、そ

の上を葯帽が覆って保護しています。

 

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胡蝶蘭B

これは早くから咲いていたミニ胡蝶蘭です。綺麗に揃っていて一定方向に6花が咲いていて、まだ先

につぼみがあります。

 

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胡蝶蘭B

中々花茎の両側に着いた花の向きを揃える事は、難しいようです。プロの蘭園芸家はプラスチックの

薄い板をあてて、位置を矯正しているようです。

 

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胡蝶蘭C

この胡蝶蘭では花茎を放任していたところ、どんどん上に伸びてきたため、途中で緩く下方に曲げて

誘引しました。花茎基部の咲き終わった4花は既に取り除いていて、まだ先に蕾が3個着いています。

 

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胡蝶蘭C

綺麗なピンク色の花で、唇弁には綺麗な模様があり、白い葯帽が見えます。

 

胡蝶蘭D4dsc_0026dsc_0004d

これはいたずらで花の向きを調べるために、真っ直ぐ上方向に誘引していました。3花が咲いた頃

に、ゆるく曲げて下方向に誘引し直しています。贈答用などの立派な胡蝶蘭では、下方に曲げた花茎

に10花くらいの花がすべて、唇弁が揃って下の位置についています。

花茎が曲がっていなければ、花の向きが逆になるわけですので、花自体が重力方向を知っていて向き

を変えているのだと思われますので、その事を確認しようと思っています。

 

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胡蝶蘭D

今咲いている花は上向きの花茎についていますが、やはり唇弁は下方に向いています。その先の曲が

って下方に誘引された花茎に着く花が、どちらを向いて咲くのかを楽しみながら待っています。

 

関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。

 

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