・今年も北野天満宮で菅原道真公遺愛の紅梅・白梅を見てきました(後編)
先には、2月末に北野天満宮で拝見した紅梅・白梅を紹介しました。ここにはその折に紹介出来なか
った紅梅・白梅の枝垂れを紹介します。
北野天満宮は全国各地に菅公をお祀りする天満宮や天神社の宗祀(本社)であり、約2万坪の境内に
50種約1,500本の梅があります。北野天満宮のHPによれば、早咲きの梅は例年12月中旬頃からつ
ぼみがふくらみ始め正月明けに冬至梅・照水梅・寒紅梅等が寒さの中、春を告げるかのように咲き始
め境内一円馥郁(ふくいく)な香りで包まれるとしています。梅苑は例年2月初旬に公開され、2月下
旬から3月中旬までが最も美しい時期となります。また、天正17年(1589)に豊臣秀吉が京都市内
の区域を定めその境界と水防の為、京都の四囲に築造した御土居(国指定史蹟)の一部がいまも境内
に残っており梅苑内で同時公開されています。梅苑には和魂梅(わこんばい)・黒梅(こくばい)・
座論梅(ざろんばい)・緋の司(ひのつかさ)等の珍種も多く3月下句まで公開されています。過去
には品種名を梅の木につけていましたが、挿し穂を取ろうと枝が折られたために、今では品種名がつ
けられていないようです。
紅枝垂れ梅1
まっすぐ伸びた梅の貴も素敵ですが、しだれ梅も独特のたおやかな雰囲気があります。樹木の緑を背
景にした、紅枝垂れ梅と灯篭の取り合わせです。