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2024年3月

2024年3月31日 (日)

・今年も北野天満宮で菅原道真公遺愛の紅梅・白梅を見てきました(後編)

 

先には、2月末に北野天満宮で拝見した紅梅・白梅を紹介しました。ここにはその折に紹介出来なか

った紅梅・白梅の枝垂れを紹介します。

北野天満宮は全国各地に菅公をお祀りする天満宮や天神社の宗祀(本社)であり、約2万坪の境内に

50種約1,500本の梅があります。北野天満宮のHPによれば、早咲きの梅は例年12月中旬頃からつ

ぼみがふくらみ始め正月明けに冬至梅・照水梅・寒紅梅等が寒さの中、春を告げるかのように咲き始

め境内一円馥郁(ふくいく)な香りで包まれるとしています。梅苑は例年2月初旬に公開され、2月下

旬から3月中旬までが最も美しい時期となります。また、天正17年(1589)に豊臣秀吉が京都市内

の区域を定めその境界と水防の為、京都の四囲に築造した御土居(国指定史蹟)の一部がいまも境内

に残っており梅苑内で同時公開されています。梅苑には和魂梅(わこんばい)・黒梅(こくばい)・

座論梅(ざろんばい)・緋の司(ひのつかさ)等の珍種も多く3月下句まで公開されています。過去

には品種名を梅の木につけていましたが、挿し穂を取ろうと枝が折られたために、今では品種名がつ

けられていないようです。

 

 

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紅枝垂れ梅1

まっすぐ伸びた梅の貴も素敵ですが、しだれ梅も独特のたおやかな雰囲気があります。樹木の緑を背

景にした、紅枝垂れ梅と灯篭の取り合わせです。

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2024年3月30日 (土)

・今年も北野天満宮で菅原道真公遺愛の紅梅・白梅を見てきました(前編)

 

北野天満宮には菅原道真公ゆかりの紅梅、白梅が植えられていて、2022年にも2023年にも訪れそ

の花を紹介しています。

菅原道真公は宇多天皇にその才能を認められ抜擢され右大臣となりましたが、左大臣藤原時平にねた

まれ、九州の太宰府に流罪とされました。昌泰4年(901)1月25日に流罪が決定され、2月1日には

あわただしく京を出立しますが、その際自宅で「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしと

て 春な忘れそ」と詠まれた時の心境はどれほど悲しかったことでしょう。その「飛梅」の木は今も本

殿前に植えられています。

京に残された奥方の事を心配しながら、左遷2年後の延喜3年(903年)2月25日に、享年59歳で薨

去されました。道真公の亡くなられた年から日照りが2年続き、更に疫病が流行り京では多くの死者

がでました。

わずか30余年の間に道真公の讒訴(ざんそ)に関わったとされる天皇1名、皇太子2名、左大臣・右

大臣各1名以下多くの高級貴族達が没しました。これら一連の出来事は、道真公の怨霊の仕業と思わ

れ、祟りを鎮めるために、社殿には天徳3年(959)に右大臣藤原師輔(時平の弟・忠平の子)によ

り御神殿が造営され、それが現在の北野天満宮です。菅原道真公が流罪後、怨霊から御霊神になった

事については、Kyoto Love, Kyotoに前編後編に分けて紹介しています。実在した人物が祭神に

なったのは、道真公が初めての事でした。

ここには今年拝見しました紅梅と白梅の花を紹介します。

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紅梅1

本殿横の紅梅です。幹の黒色と紅梅の朱色、それに背景の本殿屋根の緑色の対比が鮮やかです。

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2024年3月23日 (土)

・段飾りにおける内裏雛、三人官女並びに左大臣・右大臣の飾り方について

 

弥生三月にはお雛様が飾られますので、2013年には皇室ゆかりの宝鏡寺で皇女和宮に愛された有職

雛や孝明天皇ご遺愛の御所人形を紹介しました。また、2015年には京都市内のホテルロビー数カ所

に飾られた飾りのお雛様を紹介すると共に、「うれしいひなまつり」の歌詞のうっかりミスを紹介

しています。更に、2019年には西陣織物で栄えた豪商の集まる千両が辻で開催された第4回「千両

ガ辻での雛祭り」での、江戸期から昭和までのお雛様と、段飾り以外の親王飾りと立雛などを紹介

ました。その後コロナ騒ぎで開催が延期されていた雛飾りが、今年は5年ぶりに第5回「千両ガ辻での

雛祭り」が開催されましたので、見学に行ってきました。今回は特に、「千両ガ辻での雛祭り」で見

た京雛の飾り方におけるお内裏様、三人官女と左大臣・右大臣の並べ方について紹介します。

 

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お雛様(ホテルグランビア京都)

ホテルグランビア京都で2015年二見たお雛様です。段飾りのお雛様では第1段には内裏雛、第2段に

三人官女、第3段に五人囃子、第4段には左大臣・右大臣、第5段に下働きをする仕丁(しちょう)を

飾ります。

京雛では内裏雛の男雛は向かって右に、女雛は左に並べますが、関東雛では逆になります。これは内

裏雛の男雛は本来天子であり、「天子南面す」といわれるように、天子は正式な儀式では必ず南を向

いて席につきます。更に東西南北の方角にもランク付けがあり、最高位は太陽の昇る東でした。その

ため男雛も南向きに置かれていて、右側に飾ります。同様にして左大臣は東側に、右大臣は西側の席

に着くので、向かって右に左大臣、左に右大臣を並べます。

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2024年3月 8日 (金)

・2月半ばの窓際ではミニ胡蝶蘭に続き、デンドロビウムの花が満開しています

 

今年は暖かかったためか、1月半ばにはまず赤のミニ胡蝶蘭が咲き出してきました。それに続き赤色

と白色のデンドロビウムも咲き出してきました。ミニ胡蝶蘭の事は2020年に紹介し、また赤と白色

のデンドロビウムの事は、2019年に紹介しています。

一昨年に咲き終わった白色の胡蝶蘭を頂いて、新たに植え替えた胡蝶蘭は、花茎が伸びだしてきてい

ます。花茎が伸びだしてきた時には気根と紛らわしいのですが、少し伸びてくると違いが分かるよう

になります。

また、ポインセチアは苞葉が赤く色づいていましたが、それも2月になると新しい緑色の葉が先端か

ら伸びだしてきています。居間では夜遅くまで明るいので、短日植物であるポインセチアの葉はもう

赤く色づかないようですが、それでも葉柄や葉脈はやや赤味を帯びています。

 

  

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ミニコチョウランとポインセチア

左上にミニ胡蝶蘭の花、右側にデンドロビウムの花、それに左下にポインセチアの新葉を示しまし

た。

 

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