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2024年1月13日 (土)

・シクラメンの花がらを早めに取り除けば、長く咲いてくれます

 

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草で、塊茎を作ります。原産地は地中海沿岸で、トル

コからイスラエルに原生種が自生しています。和名には「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」と「篝火

草(カガリビバナ)」があります。ヨーロッパでは古くからこの塊茎を食用としていましたが、中南

米からジャガイモが導入されると食べなくなり、豚の餌にしていたため豚の饅頭と呼ばれたようで

す。花の形は篝火草のように綺麗な形をしています。

塊茎の中心部から葉と花芽が伸びてきますので、塊茎の上に水がたまるとこれらの芽は枯れてしまい

ます。そこで普通の鉢の場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉を持ち上げ塊茎の頂部に水がかから

ないように、株元に水やりをします。底面吸水の鉢であれば、鉢の横にある小穴から、水を2,3日お

きに補給します。

大きい塊茎ほどたくさんの花を咲かせてくれます。長く伸びた花茎の先に花を1個つけ、下向きに咲

きます。これはヨーロッパでは冬に雨が降るので、雨水が花にたまらないように下向きに咲くようで

す。咲き終わると大きな実がつきタネができますので、鉢を抑えてもう一方の手で枯れた花をねじり

ながら、花茎ごと引き抜きます。タネを作らせないように早めに花がらを取れば、長く咲いてくれま

す。また周辺に花が出てくれば、葉をかき分けて中央部に集めてやれば綺麗になります。

今迄にもシクラメンの事は、2012年2014年2015年2017年にも紹介し、2015年には夏越

しの管理を紹介しています。気をつけて管理してやれば、シクラメンは毎年咲いてくれ、塊茎は大き

くなってきます。

 

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赤、ピンク、白のシクラメン

現在窓際で咲き続けているシクラメン3鉢で、白色の花、ピンク色の花と赤白色の混じる花(上段

)があります。

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シクラメンの開花の様相

シクラメンの花弁は5枚あり、花茎の先端のつぼみが下向きになります。蕾(1)の時はややねじれて

いますが、花弁が開きながら膨らんできて(2)、やがて花弁が広がってきます(3)。その後花弁は急

に反転して(4)、更に上方にきつく反転します(5)。咲き終わると、花弁はやや開きながら外側に傾

いてきて落花します(6)。

 

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ピンクのシクラメン

左に1本、右に3本、それに中央下に1本の咲き終わり落花して、大きく肥大した実が見えます。先端

をつまんで下の鉢も支えながら、少しねじって花茎ごと引き抜きます。中央上にもしぼんだ花が見え

ますので、同様にして早めに取り除きます。

 

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ピンクのシクラメン

鉢を回して反対側も見ます。左の端に2本の花が見えますので、葉をかき分けて中心に寄せてやりま

す。右側に2本肥大した実があり、中央下にも萎れた花が見えますので、上の写真と同様にして、花茎

ごと取ります。

 

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白のシクラメン

この鉢でも、右に2本の落花した花がらが見えます。落花したあと、花茎は外側に湾曲してきます。2

本とも花茎ごと取ります。

 

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白のシクラメン

鉢を回して、反対側も見ます。中央下に萎れた花が見えますので、花茎ごと引き抜きます。中央手前

に3本の花が外側に咲いてきていますので、葉をかき分けて中心に花を寄せてやります。

 

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赤・白のシクラメン

右に2本萎れてきた花が見え、中央下に1本、左にも2本萎れた花が見えます。この鉢ではたくさんの

花が咲いていますので、これら5本の萎れた花も早めに除いた方が良いでしょう。

 

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赤・白のシクラメン

鉢を回して反対側も見ます。右に2本、落花した後の大きな実が見えます。これも早めに花茎ごと取

ります。

 

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赤・白のシクラメン

もう一度回して花を見ますと、先に指摘しました4本の落花した花茎以外に、右に1本のつぼみがか

なり端に寄っています。このつぼみも、葉を開いて中央に集めてやります。内側の葉のくぼんだ部分

に、花茎を引っかけるようにすると安定します。

面倒でも、咲き終わった花がらを早めに除き、端に出てきたつぼみを中央に寄せてやりますと、いつ

までもシクラメンを楽しむことができます。

 

関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。

 

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