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2023年12月

2023年12月29日 (金)

・京都伏見の歴史を尋ねて(1)御香宮境内に残る歴史の跡

 

京都南部の伏見はかっては豊臣秀吉の城下町で、伏見城が築かれていました。秀吉により豪華絢爛な

「桃山文化」を開花させた地ですが、次いで徳川の世となり家康はこの地で幕府を開き、日本で最初

の銀座を設置して金貨、銀貨を発行しました。また高瀬川を開いて、京・伏見・大阪を一本の水路で

結び、伏見港を日本最大の河川港としました。幕末には官軍と幕府軍がこの地で戦い、新しい時代を

開きました。海運の便利さから重要性を増し、日本初の路面電車が伏見の下油掛から京都駅まで開通

しました。伏見城は1596年の慶長伏見地震で倒壊し、そのご再建されましたが、江戸時代になり

「一国一城令」により京には二条城だけ残すことになり、1619年に伏見城は廃城となりました。城

跡は後に明治天皇・皇后の墓所「伏見桃山陵」となりました。伏見城本丸跡一帯の少し北側に模擬天

守閣が立っています。これはかってあった「伏見桃山キャッスルランド」という遊園地で、この模擬

天守閣はその中央に立てられていました。

2003年に閉園となりましたが、地元からの要望もあり模擬天守閣は残されています。

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伏見マップ

大手筋通りに近鉄の桃山御陵前駅と京阪電車の伏見桃山駅が、その西には伏見大手筋商店街があり、

東側には御香宮神社の境内が広がっています。今回はこの御香宮神社境内にある歴史跡を紹介しま

す。

 

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2023年12月20日 (水)

・新しい野菜の登場(1)赤チコリの仲間でバラの花のようなカステルフランコ

 

先に京都園芸倶楽部の創立百周年のプレ講演につき、「栽培技術の革新」を紹介しました。講演では

その折に「新野菜の登場」としてイタリア野菜10種類(バジル、カステルフランコ、タルティーボ、

イタリアンパセリ、ズッキーニ、コーンサラダ、スイスチャード、フローレンスフェンネル、エンダ

イブ、ロケットと映え野菜10種類(チコリ、トレビス、テーブルビーツ、メキャベツ、グリーンカ

リフラワー、紫カリフラワー、コウサイタイ、ナスタチウム、ボリジ、青パパイア)を紹介しまし

た。

イタリア野菜と言ってもイタリア原産という意味ではなく、イタリアで広く利用されていて、日本で

はまだなじみが少ないかもっと利用されてほしいと言った野菜を含んでいます。また映え野菜として

は料理を用意する際に見栄えを良くして、食欲を掻き立てるにはどういった野菜の組み合わせが良い

か、といった点に焦点を合わせています。野菜と書きながら、エディブルフラワーと未熟果物の利用

も含んでいます。

今回はその中から、まだ利用は殆どありませんが、バラの花のように豪華な野菜のカステルフランコ

もあることを紹介します。

 

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〇赤チコリ

赤チコリ(別名レッドレタス)のイタリア名はラディッキオ・ロッソで、キク科キクニガナ属のヨー

ロッパ原産の野菜です。キクニガナ属の野菜にはエンダイブ、チコリ、トレビスなどがありますが、

カステルフランコの名前はまだ園芸学用語集・作物名編に記載はありません。外葉は開いていますが、

内側の葉は結球している半結球野菜です。

栄養成分はミネラル(特にカリウム)とビタミンA、葉酸とビタミンCを含んでおり、赤色のアントシ

アニンは眼精疲労の回復や抗酸化作用があります。サラダや料理の付け合わせにしたり、前菜などに

利用され、豪華さを添えます。心地よい苦みとほのかな甘みがあります。生食できますが、加熱する

ことで甘みが一層増します。

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2023年12月10日 (日)

・今年は猛暑のせいでアサガオの開花が遅れ、11月中旬になってやっとタネができてきました

 

我が家では狭いベランダですが、毎年アサガを咲かせています。小さい花や大きな花などいろ

んなアサガオも咲かせてきましたが、20159月には「我が家のべランダを彩る朝顔の花は、

どれも皆バックシャンです」と紹介しました。私が今まで張ったネットはキュウリネットで目

が粗かったので、花は内側でも咲いていました。しかし業者の張った鳩よけネットはかなり目

が細かく、アサガオの花がみんな外向きに咲いてしまいます。そこで大きく咲いた綺麗な色の

アサガオの花も、後ろから見るだけになりました。

2010年9月には今年と同じ猛暑で、今年の夏はアサガオの花つきが悪いのでは?と開花・

結実の悪いことを紹介しました。潅水は遅れることがあるものの、十分に水はやってきまし

た。考えられる原因は気温が高かったこと、特に夜温が高かったせいではないかと思いまし

た。9月半ばになり、気温も夜温も下がってきたので、再びつぼみが見え出してきて、10月に

は綺麗に開花しました。

今年も10月に、今年の猛暑を乗り切って、我が家のアサガオも何とかタネをつけてきまし

た」とアサガオの様子を紹介しました。今年のように真夏日が続くと、明け方に咲いたアサガ

オも後はすぐに閉じてしまい、タネもできている気配はありません。早く涼しくなって元気に

咲き、タネができるのを待っていますと書いていました。

我が家の今年のアサガオは8月にはあまり完全に開花しないで、花はしぼんでいました。やっ

と9月下旬になり早朝から10時頃まで開花しているようになりました。しかしタネができた気

配はありませんでした。10月中旬になってやっと、タネのふくらみが見られるようになってき

ました。11月16日になってやっとタネがわずかずつ穫れてきました。12月に入って寒くなっ

てきて、タネは成熟してだいぶ収穫できました。

 

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アサガの花・タネとキクの花

上左が11月9日に開花したアサガオの花、上右は12月1日に収穫したアサガオのタネ(実)、

下左は収穫したタネと実、下右には11月9日に咲いてきていた赤色のキクの花を示しました。

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