« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »

2023年11月

2023年11月26日 (日)

・栽培技術の革新(3)栽培技術もこれだけ変わってきました

 

先に京都園芸倶楽部の創立百周年のプレ講演につき、私が担当した「栽培技術の革新と新野菜

の登場」の内容の内から、(1)として百円ショップで大抵の園芸資材が、簡単に手に入るこ

とを紹介しました。また最近では栽培技術が以前とは変わって簡単で便利に変わってきている

点について、(2)でタネまき後の共育ちの利点、サトイモの逆さ植え、スイートコーンの無

除房、無除けつ栽培、キュウリの皮被り防止メカニズムなどを紹介しました。

今回は、トンネル被覆によるエンドウの寒害回避とダイコンの抽苔防止、ミニトマトとイチゴ

栽培のポイントなどについて紹介します。

Photo_20231126155501

エンドウの寒害防止

エンドウは一般に秋にタネをまき、冬を越した翌春に収穫します。しかしタネを早まきしたり

異常気象で暖冬になると、生育が進んでしまいます。しかしエンドウは本葉2~3枚くらいの

小さな苗の時が耐寒性は最も強いのです。しかし異常気象などで生育が進んでしまったりタネ

を早まきしてしまうと、寒害で枯れないようにトンネル被覆などで寒害を防止してやる必要が

あります。簡単には敷きわらか黒マルチを張

り、不織布でべた掛けをして保温します。更に塩化ビニールなどでトンネル被覆をしてやれ

ば、地上部の順調な生育が図れると共に、根も低温から守ってくれることでしょう。

続きを読む "・栽培技術の革新(3)栽培技術もこれだけ変わってきました"

| | コメント (0)

2023年11月12日 (日)

・栽培技術の革新(2)栽培技術もこれだけ変わってきました

 

先に京都園芸倶楽部の創立百周年のプレ講演につき、私が担当した「栽培技術の革新と新野菜

の登場」の内容の内から、百円ショップで大抵の園芸資材が、簡単に手に入ることを紹介しま

した。ただ草花や野菜のタネは百円ショップでも売っていますが、あまりお薦めはできませ

ん。というのは安いタネは古い品種であったり、発芽率が悪いからです。タネはそれほど高

ものではなく、一流メーカーのタネを購入した方が、発芽率・品質が保証されています。

またタネ購入時には少量を買わないでまとめて買い、残れば密封した容器に、シリカゲルな

の乾燥材を入れて冷暗所に保存すれば5年くらいは保存できます。今回は百円ショップでの栽

資材に続き、最近では栽培技術が以前とは変わって簡単で便利に変わってきている幾つかの

について紹介します。

  • 1_20231112141101

マルチの効用

畝にマルチを張ることにより、雑草の発生を抑え、畝面からの水分蒸発を防いで水分を保ち、

畝面から水の跳ね返りを防いで病気の感染を防げることを先に紹介しました。更にそのマル

にシルバーマルチやムシコンマルチを使うと、虫の飛来を防ぐことが出来ます。またマルチ

に穴をけ、そこに普通ではタネを3,4粒まきます。多くの野菜では発芽後本葉が展開して

た後、旺盛な苗1株を残して他を間引き、1株だけ育てる「一人育ち」にします。しかし低

温期や種によっては、3~4株をそのまま残して育てる「共育ち」をさせます。種類によっ

てはそのまま共育ちで育てたり、あるいは旺盛に育ってから1株にします。

続きを読む "・栽培技術の革新(2)栽培技術もこれだけ変わってきました"

| | コメント (0)

2023年11月 1日 (水)

・栽培技術の革新(1)百円ショップで園芸資材を入手しよう

 

今年は私が所属している京都園芸倶楽部が、創立百周年を迎えました。百周年記念式典と講演

会は10月28日に、京都府立京都学・歴彩館で行われました。今後の百年を見てのテーマは、

「園芸植物によるアメニティ社会を!」としました。記念講演には賀茂別雷神社(上賀茂神

社)の田中宮司様に「賀茂別雷神社と半木神社について」の講演をして頂きました。

講演会に先立ってプレ講演会として、その1:「京都の鎮守の森 社叢」、その2:「牧野富

郎博士が都園芸倶楽部にやってきた!」、その3:「栽培技術の革新と新野菜の登場」の

3課題が、京都府立植物園で講演されました。

そこでここには私が担当した「栽培技術の革新と新野菜の登場」の幾つかの内容を紹介しま

す。

P1

講演題目

プレ講演3の講演題目は栽培技術の革新と新野菜の登場」ですが、今回は主に百円ショップ

で大抵の園芸資材が、簡単に手に入ることを紹介します。回を改めて後の回で、ここに見ら

れる新野菜についても紹介します。

続きを読む "・栽培技術の革新(1)百円ショップで園芸資材を入手しよう"

| | コメント (0)

« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »