・平野神社の建物には猪目模様のハートマークに加え、菊花紋と桜の神紋が見られます
神社仏閣などの建物のつなぎ目や釘隠しに、猪目(いのめ)文様と呼ばれるハートマークがよく見られま
す。屋根の合わさった部分は懸魚(けぎょ)と呼ばれますが、この懸魚や木のつなぎ目を隠す釘隠し金属
の装飾に使われる猪目模様は、日本の古い文様の一つです。このハートマークは猪(イノシシ)の目のよ
うに見え、イノシシは魔除け、福を呼ぶ、火事から守る、火伏(ひぶ)せの神様の使いなどとも呼ばれる
シンボルで、ハートマークが猪目と呼ばれています。お寺のハートマークは、お釈迦さまが悟りを開かれ
た菩提樹の葉の形に似ていて、「悟りの象徴」とされているようです。また魔除けや厄除けの意味もあり
ます。
このような猪目模様が平野神社では、神門、手水舎や社務所の懸魚や釘隠しなどに見られます。また特別
に菊の御紋(菊花紋)を中心にしてそれを取り囲む猪目模様や、更にここ平野神社の神紋である桜模様が
あしらわれているのも見られます。特に菊花紋、猪目模様、桜の神紋の3紋が揃った模様は、ここだけの
3点セットなので探してみようと表示されています。
猪目マーク
左の写真は拝殿で、釘隠しや柱の角などの金属の飾りに菊花紋や猪目模様が見られます。右の写真では社
務所の柱の釘隠しのところに、中央には菊花紋とそれを取り巻く猪目模様と桜の神紋の3点セットが見ら
れます。