・5月中頃になると京都府立植物園のバラ園では色とりどりのバラが咲き揃ってきます（２）

先にバラにはツル性のツルバラ、ポールにツル性の強いバラを誘引するポール仕立て以外に、切り花に

もする大輪のハイブリドティー、更に房状に多くの中輪の花が咲くフロリバンダなどの種類があること

を書きました。バラはチベット、中国雲南省からミャンマーが原産地で、ここから中近東、ヨーロッパ

へ、また極東から北アメリカへ伝搬しました。最初は一重で5枚の花弁がありましたが、園芸的には八重

が好まれることから、多くの八重咲きで四季咲き性の品種が育成されています。モッコウバラも何度か

紹介しましたが、この品種は中国原産で一季咲きのつる性のバラです。花色は白色か黄色で一重と八重

があり、共にトゲが無いのが特徴です。

ここには前回に続き、京都府立植物園のバラ園で見たバラを紹介します。

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シェエラザード

2013年日本作出の品種で、強香があり半つる性のシュラブローズです。

四季咲き性で、花色はピンクグラデの奇麗な花です。

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シェエラザード

少し大きくしましたが、濃いピンク色で、波状弁咲き、中輪房咲きの花です。花弁の内側ほど色は濃く

なっています。

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シェエラザード

木立樹形のバラで切り花向きの花で、トゲは少ないようです。名前の由来は、アラビアンナイトのヒロ

インから来ています。

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連弾

1987年に日本で作出された品種です。微香のあるフロリバンダです。以前にも紹介したことのある綺麗

な花で、花弁数は少なく、一重咲きから半八重咲きまで変異があります。

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連弾

花弁は赤色で中心部が珍しく白色となります。四季咲き性があり、花着きは良く、鮮やかな紅色の花を

着け、花壇や鉢植にも適します。丸弁で、花弁数は5枚～15枚くらいでやや少なめです。

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連弾

花の中心の白い部分に、多数の雄しべが見られます。花色は開花後に、花弁の縁がやや青っぽくなるブル

イーングが起こります。

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ゴールドマリー’84

1985年のドイツで作出されました。フロリバンダで四季咲き、花色は黄色で丸弁平咲きし、微香性です。

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ゴールドマリー’84

花の大きさは９㎝ほどで、花弁の外側が赤味を帯びることもあります。

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ゴールドマリー’84

房咲きで四季成り性も強く、花もちの良い品種です。耐病性もあり、育てやすい品種です。

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スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク

この品種の普及には、日本人が関わっていることなどについては先に紹介しています。

1960年にベルギーで作出され、アンネフランクに捧げられた品種です。フロリバンダで、微香がありま

す。その特徴は移り変わる花色と、半八重で柔らかな花形が魅力的です。気温により花色も変化し、秋の

花は鮮やかなオレンジ色に咲きます。

スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク

正式名称より、通称「アンネのバラ」でよく知られていて、愛と平和のシンボルとなっています。写真

のように彩が非常に鮮やかで、開き具合で色が変わってくるため、黄色味を帯びた花弁から、オレンジ

色や赤色の花弁などが見られる鮮やかな花です。

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スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク

花がたくさん咲くフロリバンダで、花形は丸弁杯状咲きです。四季咲き性で、普通では５～8輪の房咲き

になります。

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チンチン

チンチンは1978年フランス作出のフロリバンダで、鮮やかな朱色の花です。

花型は丸弁咲き、花径は大輪で9cmくらいあります。香りは微香です。

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チンチン

樹形は横張り性があり、樹高は1.0mくらいです。花は四季咲き性があります。

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チンチン

名前からワンちゃんが関係するのかと思われるかもしれませんが、チンチンはフランス語で「乾杯」と

いう意味です。フランス人に日本語の意味をすると、喜んで大声で乾杯してきます。

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イージー・タイム

2010年にイギリスで作出された品種で、微香があり、フロリバンダで良く咲きます。

イージー ダズ イットいう別名で呼ばれることもあります。

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イージー・タイム

花色はオレンジ色で、四季咲き性があり丸弁八重咲の花で、９～14㎝の大輪の花です。

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イージー・タイム

花色は季節や気温によって、朱色、オレンジ、アプリコットなど様々な色合いに変化します。花びらに

は細かい切れ込みが入っていて、満開時には豪華な印象になります。

関連の記事が　京の街角　にもありますので、ご覧ください。