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2023年1月 9日 (月)

・昨年5月に貰ったカーネーションが、まだ元気にたくさんの花を咲かせています

 

毎年母の日には、子供達から家人にカーネーションの花が贈られてきます。母の日にカーネーションを贈る

習慣はいつごろ始まったのでしょう。ネットの「郵便局のネットショップ」で調べてみるとその起源はアメ

リカで、戦場の傷痍兵の衛生改善活動を行ったアン・ジャービスの娘、アンナ・ジャービスが、1907年(明

40年)5月12日に亡き母を偲んで母が教師をしていた教会に、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に

飾りました。これに感動した人々が、その翌年1908年5月10日同教会の生徒と母親たちが「母の日」として

祝いました。アンナはこの時に、参加者全員に白いカーネーションを手渡しました。

このことにより白いカーネーションが母の日のシンボルとなり、1914年にアメリカで5月の第2日曜日が

「母の日」の記念日として制定されました。

 「母の日」が日本に広がるようになったのは、明治末期から大正期にかけて、青山学院のアレクサンダー

女史がキリスト教関係者に紹介し、広がりました。その後日本でも1949年(昭和24年)頃から、5月の第

2日曜日が母の日として定着してきました。その後カ-ネーションの色が白から赤に変わったのには訳があ

ります。クリクチャンの間では白いカーネーションは、十字架にかけられる前のキリストを表し、赤いカー

ネーションは十字架にかけられた後のキリストの赤い血を著わしているとされます。そこで今では、母が健

在の人は赤いカーネーションを贈り、母を亡くした人は白いカーネーションを贈ればと提案もされました。

しかし、今ではこのことにはこだわらず、赤いカーネーションに定借してきているようです。

毎年頂くカーネーションですが、開花が終わる頃になると元気がなくなり、蕾もかすかすの小さい蕾しか出

来なくなってきます。2019年にカーネーションは高温多湿には弱いので、水やりを控え開花後には細い茎や

わき芽は取り除き、風通しを良くしてやれば生育が回復することを書きました。昨年は、開花が一段落した

ころ、ポットら株を抜いてみました。黒っぽい灰のような土で植えられていて、白い根は殆ど無く弱った根

ばかりでした。そこで、周辺の土を落とし新しい土を足して植え替えてやりました。すると元気を取り戻

し、しっかりとした蕾も付いて開花を始め、年末までに何度も開花しています。

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母の日のプレゼント

5月8日に頂いたカーネーションには沢山も花が着いていましたが、6月10日には花数も少なくなってきまし

た。そこで、古い土を除き、新しい土を足して植え替えしてやると元気を取り戻して、12月の年末までに10

数回元気に咲いています。

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頂いたカーネーション(2022.5.8)

カーネーションはナデシコ科ナデシコ属の多年草です。原産はヨーロッパの地中海沿岸とされ、欧米で育種

がかなりされています。四季咲き性で、切り花用と鉢植えようがあります。

 

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カーネーション(6.10)

カーネーションは地中海沿岸が原生地で、冷涼乾燥を好みます。日本では逆に開花期は高温多湿で株が弱り

気味になりやすいため、水やりを控え、細い茎やわき芽をこまめに取ります。それでも6月10日にはかすか

すの蕾ができるようになりました。

 

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カーネーション移植①

多分土が悪いのだろうとポットから株を抜いてみると、やはり黒色の灰のような土で湿っていて、白い根は

見られませんでした。そこで写真のように周辺の古い土と根を落とし、落ちる根や土はすべて落としまし

た。何度も植え替えをしている人は根鉢を崩しても良いのですが、余り慣れていない人は周辺の土を取るだ

けで、根鉢を崩さない方が安全です。

 

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カーネ--ション移植②

元の鉢でも良いのですが、少し大きめの素焼鉢に植え替えます。プラスチックの鉢では過湿になりやすいの

で、水やりを控えます。鉢の底にれき、ごろ土などを入れ、その上に元の株をいれ、周囲に新しい水はけの

良い土をたして、軽く地面に鉢をあてて土を落ち着かせます。軽く水をやります。

 

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カーネーション(9.19)

①と②の移植をしてやるだけで、新しい根が伸びてきて、写真のように生育を回復します。薄めに希釈した

液肥を鉢土に10日に1回くらい少量やれば、根の回復を助けます。葉の色が薄くなると、私は1日に1回水や

りの代わりに薄めの液肥をスプレーしていますが、やり過ぎないように葉の色を見ながらするように気をつ

けます。

 

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カーネーションの整枝(9.19)

蕾の周りには1,2個小さな蕾ができてきますので、早めに丁寧に取り除きます(左側に黄色い〇で表示)。

また下から出ているわき芽も見つけ次第取り除きます(右の黄色い〇で表示)。5号鉢(直径15㎝)では蕾

の数は14,5本が限度ですので、それ以上の茎は伸ばさないようにします。

 

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カーネーション(11.2)

室内の窓際に置いて居ますが、11月になってもこのように沢山の蕾が次から次と上がってきて、順番に咲い

てきます。7本開花して、7個くらい蕾が膨らんできています。カーネーションは茎が弱くて曲がりやすいの

で、周囲にカラー鉄線で支えています。

 

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カーネーション(12.31)

12月31日の開花状態です。8本開花していて、7個のつぼみが膨らんできています。気をつけないと下の方

からわき芽や細い枝が伸びてきますので、こまめに取り除き、採光と通風の良いように管理します。下に取

り忘れた枯葉が見えますが、これも取り除きます。

 

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カーネーションの整枝(12.31)

先の写真でも、まだ取り除いた方が良い細い枝や小さな蕾(ちょっと見にくいですが黄色の〇で示していま

す)が残っています。こまめに管理してやれば、花はそれに答えて綺麗な花を咲かせてくれます。

 

関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。

 

 

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