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2022年12月20日 (火)

・今年も11月下旬頃からベランダではクリスマスカクタスが咲き出し、一部は居間に入れて満開になっています

 

我が家のクリスマスカクタスは、8年前に買ったのか貰ったのか忘れましたが、その頃から栽培していま

す。クリスマスカクタスは別名シャコバサボテン、デンマークカクタスとも呼ばれますが、サボテン科のブ

ラジル原産の植物で、主に樹上や岩の上に根を張って生長しています。シャコバサボテンの名前は、シャコ

のように鋭い棘が茎節の縁にあるためそう呼ばれていて、よく似たカニバサボテンにはこのような鋭い棘は

無く、違いはすぐ分かります。

3年くらいたつと葉(正確には茎節)が沢山伸びだしてきましたので、伸びすぎたバランスの悪い箇所の茎

節をくるっと回すと簡単に取れ、それをバーミキュライトに挿しておくと簡単に発根して、株が増えてきま

した。毎年11月頃に咲いてくるようになりますが、それはキクなどと同じように、秋になり日が短くなると

花芽をつけるようになる短日植物だからです。また気温が20℃くらいに少し低温になってくることも、花芽

が出来るのに必要な条件です。

普通にベランダで栽培していれば問題なく、晩秋には花が咲いてきますが、街灯などで明るい所では開花は

遅れます。我が家では花芽が大きくなって開花しそうになると、室内に入れ日当たり良い所に置いて、早く

開花させて楽しんでいます。十分蕾が着いてから室内に移すと、照明があっても次々と咲いてくるので、開

花に問題はありません。

 

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クリスマスカクタス

上左は11月の開花状態で、上右は開花盛期を過ぎた12月12日の満開状態です。

下左右は12月初めに開花した花です。

 

クリスマスカクタスの栽培管理は特に注意することもなく、春~秋は屋外で育てますが、あまり直射日光に

は当てないように、明るい日陰で風通しの良い場所が適しています。寒さには弱いので、11月中旬頃には、

室内で日当たりの良い場所で育てます。肥料は生育期の5~7月に与えます。

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クリスマスカクタス(2022.11.25)

ベランダで寒い中、つぼみがだんだんと膨らんできています。

 

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クリスマスカクタス(2022.11.25)

小さな蕾から、花芽を包んだガク片(外花被)と花弁(内花被)が長く爪状に伸びてきている蕾も見られま

す。

 

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シャコバサボテンとカニバサボテンの違い

クリスマスカクタスとも呼ばれるシャコバサボテンには、茎節の縁に鋭い突起状の爪(鋸歯)があります。

一方のカニバサボテンでは、鋭い突起は見られませんので、簡単に区別はつきます。

 

サボテンの仲間ですので、水のやり過ぎは良くなくて、根腐れを起こして枯れてしまいます。土が乾けばた

っぷり水やりをしますが、忘れても葉に弾力がある間は大丈夫で、水をやれば回復します。

夏の間は特に水やりと施肥を控えます、これはこの時期にできた茎節では花芽が着き難いので、新芽の発生

を抑えるためです。また夏には生育が衰えてさほど水分を必要としていません。秋になれば控えていた水を

やるようにします。

小さな蕾が見えてくれば水を切らさないように、土が乾けば水をやります。開花期を過ぎた冬の間は休眠に

入りますので、水やりは月1~2回くらいに控えます。

 

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クリスマスカクタス(2022.12.1)

11月下旬に室内に移動させ、窓際に置いていると、次ぎから次へと咲いてくるようになります。

 

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クリスマスカクタス(2022.12.1)

茎節の先に赤いガク片(外花被)が伸び、更にその先に反転した赤い花弁(内花被)が見られます。花弁の

中央には赤い雌しべを取り巻く黄色い雄しべが見られます。

 

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クリスマスカクタス(2022.12.1)

こちらの右の花では、雌しべを雄しべがまだしっかりと包んでいます。クリスマスカクタスは、樹木や岩に

着生して咲きますので、花はこのように通常では下向きに咲きます。

 

 

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クリスマスカクタス(2022.11~12)

茎節の先には通常1個の蕾が着きますが、このように栄養状態が良いと2個の蕾も着き、共にどちらも綺麗に

次々と咲いてくれます。

 

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クリスマスカクタス(2022.12.12)

12月も中旬になると暖かい室内では、このように満開状態になっています。ちょっと花を休めるため、ベラ

ンダに戻して、次の株と交代させます。

 

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クリスマスカクタス(2022.12.18)

ベランダに置いていた他の株です。どれも先程の株の伸びすぎた茎節をくるりと回して取り、挿し木して増

やした個体です。左端の良く開花した株を、現在では室内に移動して、咲かせています。来年の春には、た

くさんの茎節が伸びだしていますので、またたくさんの個体が増えてきそうです。

 

関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。

 

 

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