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2022年4月 7日 (木)

・北野天満宮で菅原道真公を偲びながら、公に愛された紅梅、白梅と緑色の梅を楽しんできました

 

菅原道真公が梅の花を愛されたことに因み、北野天満宮には見事な梅林があり、2014年2016年に見事な

紅梅と白梅を紹介しています。

菅原道真公は宇多天皇にその才能を認められ抜擢され右大臣となりましたが、左大臣藤原時平にねたまれ、

九州の太宰府に流罪とされました。昌泰4年(901)1月25日に流罪が決定され、2月1日にはあわただしく

京を出立しますが、その際自宅で「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠

まれた時の心境はどれほど悲しかったことでしょう。供の従者は一人しか認められず、また幼くて別れを悲

しみ慕って離れなかった姉の紅姫と弟の隈麿を連れていました。流罪の道中の大阪では2月3日に叔母の居た

道明寺(後の道明寺天満宮)に寄られ、「鳴けばこそ 別れも憂けれ鶏の音の なからん里の暁もかな」を詠

んでいます。また大阪の太融寺への参詣の途中「露と散る涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出ずれば」

と詠まれた露天神社(お初天神)があります。

大宰府では訪れる人もなく、親子三人寂しくも支えあって過ごされていました。京に残された奥方の事を心

配しながら、左遷2年後の延喜3年(903年)2月25日に、享年59歳で薨去されました。道真公は生前に奥方

を偲び、「君が住む 宿のこずゑの ゆくゆくと 隠るるまでに かへりみしはや」と詠んでいます。その意味

は、「君の住む家の高い木の梢を、都を離れて行く私は、歩み歩み隠れて見えなくなるまで振り返ってみた

ことです」。

奥方は道真公の無くなる10日前に他界していました。

菅原道真公が流罪後、怨霊から御霊神になった事については、Kyoto Love, Kyotoに前編後編に分けて紹

しています。

ここには北野天満宮境内と整備された梅園で見た紅梅、白梅と緑色の梅を紹介します。

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北野天満宮の梅

北野天満宮の紅梅(左側)と白梅(右側)です。訪れた3月8日には好天に恵まれて、満開でした。

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紅梅1

満開の枝垂れの紅梅です。どの枝にもびっしりと花がつき、元の方がよく咲いていました。

 

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紅梅2

こちらは立性の紅梅です。古木のようですが、その枝にもびっしりと花がつき、満開状態でした。

 

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紅梅3(拡大)

立性の紅梅の拡大像です。濃赤色の八重で花弁数も多く、また雄しべ数もかなりあるようです。

 

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紅梅4

やや白みを帯びた紅梅で、雪の花にように見えとても綺麗な花です。かなり花弁数の多い八重の花です。

 

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紅梅5

枝垂れの、これも白みを帯びた紅梅です。先の紅梅と同様に、雪の花のようで見事な八重の花です。

 

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紅梅5(拡大)

鮮赤色の紅梅の拡大像です。鮮赤色の花弁が鮮やかで、花弁数はそれほど多くはないようですが、かなりの

数の雄しべがしっかり突き出ています。花の後にはたくさんの梅の実が着くことでしょう。

 

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紅梅6(拡大)

こちらは濃赤色の八重の花の拡大像です。花弁数と雄しべ数は先の花とほぼ同様ですが、花弁がとても濃い

赤色の花です。

 

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緑梅1

檜皮葺の屋根を背景に、紅梅(左下)と白梅(右上)が並び、その真ん中に枝垂れで緑色の梅が見えます。

緑色の花が、とても色鮮やかに見えます。

 

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緑梅2

先程の中央に見えた緑色の梅です。少し遅咲きなのか、ほとんどの花はまだ蕾状態です。蕾数はかなり多

く、びっしりとどの枝にもついています。

 

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白梅1

これは白梅で満開状態です。花弁数も多く、少し薄赤色を部分的に帯びた花弁も見られるようです。

 

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白梅2(拡大)

これは別の白梅の花の拡大です。純白の花弁で、八重の白梅です。まん丸でとても可愛い花です。

 

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緑梅3

整備された梅園の中に見事な緑色のしだれ梅がありました。びっしりと花がつき良く咲いています。緑色の

梅は珍しいようであまり他の梅林では見かけません。

 

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緑梅4

良く咲いた部分を拡大しています。蕾の時は緑色が鮮やかで、咲くと白色部分が広がるようです。花の裏側

のガク片のあたりが緑色がかっているため、全体に緑色っぽく見えるようです。

 

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緑梅5(拡大)

緑色の梅の花を拡大しました。蕾の時では緑色のガク片に包まれた下半分が緑色をしており、開花すると花

の中央部が薄緑色で、雄しべもうっすらと緑色を帯びているようです。緑色の桜もそうですが、緑色の梅も

全体に清々しい薄緑色をしていて、大好きな花です。

 

 

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