« ・ガクアジサイが咲いてきたので、中央の両性花と周囲の装飾花の発達を観察しました(2:装飾花) | トップページ | ・祇園祭に縁の深いヒオウギが、京都府立植物園の四季の丘で満開でした »

2021年7月14日 (水)

・アガパンサスのブルーの花が綺麗に咲いてきましたが、どんな花なのか詳しく観察しました

 

アガパンサスの花には、ブルーと白の二色があります。どちらの花もいつも行く東大路通り綺麗に6~7月頃

に咲いていますので、すでに紹介しています。アガパンサスはユリ科に分類されていましたが、分類体系に

より今はヒガンバナ科に分類されているようです。アガパンサス属に属し、よく見かける園芸種は、別名ム

ラサキクンシランで、学名はAgapanthus africanus英名はAfrican lilyです。半耐寒性多年草で花期は6 -

7月頃で、南アフリカ原産です。地中には茎が肥大して、球根のようになった根茎があります。地際から光

沢のある細長い葉を、何枚も出します。その間から花茎を50~60㎝くらい長く伸ばし、先端に数十輪の花を

放射状に咲かせます。花の形は先端が大きく開いたラッパ型で、横向きに咲くことが多いようです。開花時

期は種によって若干異なりますが、梅雨時期を中心として早いものでは初夏、遅いものは夏~秋です。

 ブルーの花を拡大して先に見ましたが、内側の花弁ではブルー一色ではなく、中央に1本の縦すじが濃い

ブルーをしていました。雄しべの花糸もそれに合わせてブルー色をしていました。今年はベランダで何本も

花茎が伸び出して、たくさんの花が綺麗に咲きました。そこで以前には詳しく観察できなかったので、拡大

して雄しべや雌しべの形態を観察しました。

 

  • 1dsc_0150a

アガパンサス

アガパンサスの花序とその一つの小花を拡大して載せました。

  • 2dsc_0160a

アガパンサス

アガパンサスの花茎が三本伸びてきて、それぞれの先端に散形花序をつけます。散形花序では小花茎が1箇

所から分かれて出ており、小花が10~50個くらいつき、それぞれのラッパ状の小花が横向きに咲きます。

 

  • 3dsc_0156a

アガパンサス

1本の散形花序を示します。約40個くらいの小花が放射線状に広がって咲いています。

 

  • 4dsc_0168a

アガパンサスの花

小花には花被片(花弁とガク片)が6枚あり、花長は3~4㎝くらいです。長く突き出て先端が上を向いた

雄しべが6本あり、その中に1本の雌しべがあります。花被片の中央に濃いブルーの筋があります。

 

  • 5dsc_0017a

アガパンサスの花

1個の小花を横向きにして、拡大しています。花被片は表裏共に全体にブルー色で、中央に濃いブルーの筋

があります。属名でもあるアガパンサスはギリシア語のアガベ(愛)とアンサス(花)の2語からなり、「愛の

花」という意味でその優美な形と釣り合っています。

 

  • 6dsc_0018a

アガパンサスの花

雄しべと雌しべがよく見えるように並べてみましたが、雄しべが重なっていて数が6本あるか、なかな確認

できません。

 

  • 7dsc_0019a

アガパンサスの花

小花を1本選んで、雄しべと雌しべを観察しました。この花では、6本の雄しべと1本の雌しべが区別されま

す。雄しべの先端の葯は黄色で、その下の花糸は前回観察したと同じで薄いブルー色のようです。雌しべの

先端の柱頭は白色で、その下の花柱は花糸と同様に薄いブルー色のようです。

 

  • 8dsc_0022a

アガパンサスの花

この2個の小花でも、雄しべと雌しべが良く観察されます。雄しべは6本で、その真中あたりに1本の雌しべ

が見えます。先端の柱頭が白いので、区別は容易です。

 

  • 9dsc_0025a

アガパンサスの花

もう少し拡大してみました。雄しべの先端にはやや茶色の長円形の葯があり、一方雌しべの先端の柱頭は真

白で丸い形をしています。

 

  • 10dsc_0027a

アガパンサスの花

この小花では左の雄しべが雌しべと丁度重なっているため見難いですが、やはり6本の雄しべと1本の雌しべ

があります。

 

 

|

« ・ガクアジサイが咲いてきたので、中央の両性花と周囲の装飾花の発達を観察しました(2:装飾花) | トップページ | ・祇園祭に縁の深いヒオウギが、京都府立植物園の四季の丘で満開でした »

・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ・ガクアジサイが咲いてきたので、中央の両性花と周囲の装飾花の発達を観察しました(2:装飾花) | トップページ | ・祇園祭に縁の深いヒオウギが、京都府立植物園の四季の丘で満開でした »