・4月初めの平野神社では桜が満開で、‘御衣黄’と‘鬱金’(うこん)の緑色の花が綺麗に咲いていました
先に賀茂川河畔の桜を紹介しました。今年は桜の開花も早く、コロナ感染防止の三密を避けながら、何とか
桜を見ては息抜きをしています。サクラの中では私は赤味の濃い八重桜が好きですが、緑色の桜も大好きな
花です。そのような緑色の桜の品種として、‘御衣黄’と‘鬱金’があり、京都では平野神社と千本釈迦堂でみた
それらの桜を紹介しています。
特に平野神社には原木の桜など貴重な品種が多く、その種類は50種類を超えています。円山公園の枝垂桜の
原木の桜も含め、境内には約400本の桜があり、春の夜桜は特に有名です。10月頃から十月桜が咲き続け、
冬に訪れたときには寒桜が咲いていました。ここには平野神社で4月初めに見た、‘御衣黄’と‘鬱金’の桜2品種
を紹介します。
‘御衣黄’と‘鬱金)(うこん).
上段は御衣黄’を、下段には‘鬱金)(うこん).の花です。
‘御衣黄’
’御衣黄‘は江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたものが初めとされており、名前の由来は平安貴族の衣服の
萌黄色に近いため、’御衣黄‘桜と呼ばれています。
‘御衣黄’
‘御衣黄’は、江戸時代に長崎に来たシーボールトの持ち帰った標本が、現存するといいます。京都では平野
神社と共に、千本釈迦堂の‘御衣黄’が有名です。緑色の花は八重桜の濃赤色と共に私の好きな色ですが、鴨川
の堤や哲学の道横にもあり、今では‘御衣黄’桜も全国に広がり、各地で見られます。
‘御衣黄’
’御衣黄’は八重桜の1品種で、花弁数は10~15枚くらいあり、花の直径は2~205cm。花弁は肉厚で反り返
り、色は白から淡緑色。中心部に紅色の条線があり、4月下旬ころの開花時には目立たないが、次第に中心
部から赤みが増してきます。以前見たものに比べ、今年は赤みがほとんどまだ出ていないようです。少し接
写しました。新しく出だした葉よりも花弁は綺麗な緑色をしています。花弁数も多い八重で、咲き進むと花
弁も開いてきます。
‘御衣黄’
葉の横側にたくさんの蕾がついていました。ガク片も花弁も同じ鮮やかな緑色です。
‘御衣黄’
こちら花では花弁がやや開いていましたが、かなりの花弁数’があるようです。’御衣黄‘は、黄色・緑色の花
を咲かせるサクラとしてウコン(鬱金)とともに古くから
知られていました。
‘御衣黄’
開いた花を少し大きく撮りました。雄しべも同じ緑色のようです。
‘鬱金’(ウコン)
‘鬱金’も‘御衣黄’と同じ緑色の桜です。この緑色は葉緑素によるもので、‘鬱金’はその数が少ないため、‘御衣
黄’より淡い緑色をしています。‘御衣黄’より、かなり多くの花が集まって咲いています。
‘鬱金’(ウコン)
花を少し大きく撮りました。花数は’御衣黄’よりやや多いようで、やや淡い緑色の花です。
‘鬱金’(ウコン)
‘鬱金’では蕾の時には外側の花弁は、ややピンク色を帯びているようです。
‘鬱金’(ウコン)
花だけ少し大きく撮りました。花弁数は‘御衣黄’よりやや少ないようです。
‘鬱金’(ウコン)
’御衣黄’より多くの蕾が集まって咲くようで、群がって咲いているような感じです。
‘鬱金’(ウコン)
花だけを大きく撮りました。花の中の雄しべの色も、緑色のようです。
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