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2020年10月 7日 (水)

・平野神社では十月桜が例年のように咲き、参道ではフヨウの花も咲いていました

 

コロナ騒ぎで自粛していた散歩もそろそろ勝手に解禁しようと、久しぶりに平野神社まで散歩に出かけまし

た。平野神社では毎年10月ころには、十月桜が咲きだし、何度か紹介してきました。西大路通り側の西門の

鳥居横と、東側の正門から入った社務所前と、本殿前の南側に、10月桜が咲いています。10月ころから咲き

出し、4月頃にもまた多くの花がつくようです。バラ科サクラ属で、日本に自生するサクラ属の基本野生種

10~11種の一つである、エドヒガン系のコヒガンの園芸品種です。また、正門前の鳥居横にあるフヨウも毎

年、艶やかなピンク色の花をたくさん咲かせています。以前にやはり平野神社のサクラ園にある酔芙蓉を紹

介しました。スイフヨウは朝咲き始めには白色ですが、その後ピンク色の度合いが深まって、まるで酔った

ように見えることから酔芙蓉の名前があります。このスイフヨウはフヨウの変種で、同じアオイ科フヨウ属

の落葉性低木です。フヨウの花色は白かピンクで、スイフヨウのように花色が大きく変化することはありま

せん。

  • Dscn0592

十月桜と芙蓉

上段が十月桜で、下段がフヨウです。

 

  • Dscn0593a

十月桜

本殿手前の十月桜です。葉もちらほらですが、枝の先端にはあるようです。4月に葉ももう少し多くなり、

花も大きくなります。

 

  • Dscn0595a

十月桜

花弁は一重で、ごく薄いピンク色をしています。

 

  • Dscn0603a

十月桜

ガク片は5枚で、花弁の基本数は5枚ですが、花弁がやや幅広くなっている花もあるようです。

 

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十月桜の花(拡大)

花を少し拡大してみました。花弁基部はやや濃いピンク色をしていますが、基部も白色の花弁では裏のガク

片が透けて見えます。花弁は一重ですが、かなり横に広い花弁も見られます。

 

  • Dscn0604a

フヨウ

フヨウはアオイ科フヨウ属の落葉性低木です。学名はHibiscus mutabilisで、別名はモクフヨウ(木芙蓉)

です。原産地は中国南部で日本でも関東以南には分布しています。盛んに枝分かれして、横にこんもりと広

がります。葉の付け根から柄の長い花を咲かせます。

 

  • Dscn0605a

フヨウ

花は1日花で、朝に咲き夕方にはしぼみますが、相次いで新しい花が咲いてきます。

ガク片は5枚で、その上に5枚の花弁が回旋状に広がります。花弁の色は淡紅色で花の基部は濃紅色のようで

す。

 

  • Dscn0606a

フヨウ

花の中を覗いてみると、多数の雄しべが筒状に癒合しており、その中を雌しべが突き抜け、その先端の柱頭

は5裂しています。

 

フヨウ

花を2つ示しました。雄しべの先端部も、5つに分かれているようです。フヨウによく似た花にクサフヨウ

があります。クサフヨウも同じアオイ科フヨウ属ですが、種が異なります。クサフヨウの学名はHibiscus

moscheutosで、別名はアメリカフヨウ(亜米利加芙蓉)です。フヨウとクサフヨウの違いは、葉を見ると分

かります。フヨウの葉には2裂の切れ込みがあり、葉の基部はややくぼんでいます。一方クサフヨウの葉に

は切れ込みがなく縦長で、葉の基部のくぼみはごくわずかです。またフヨウの花は葉と同じくらいの大きさ

ですが、クサフヨウの花は葉より大きいようです。

 

  • Dscn0609a

フヨウ

フヨウの花も、つぼみの時には開花時より濃いピンク色です。

 

  • Dscn0610_inpixioa

フヨウの花

花弁はらせん状につき、雄しべの先端部も5本に分かれ、雌しべのちゅとうも5裂しているようです。

 

 

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コメント

プロフユキさん、こんにちは。
 
記事は拝見しつつも、すっかりご無沙汰してすみません。
昨日はコメントありがとうございました。
同じ日にフヨウをアップでしたね。早速拝見に伺いました(^^)
写した時期も株も違いますので当然なのでしょうけれど、
花色が当方のフヨウと少し違いますね。
こちら平野神社のフヨウは少しピンクの色が濃く、
花弁の縁が白っぽいものが混じっているのですすね。
でも美しいです。
淡い淡いピンクのジュウガツザクラと濃いピンクのフヨウ、
同時に咲いて素適ですね。

投稿: ポージィ | 2020年10月 8日 (木) 11時48分

こんにちは ボージイさん !

こちらこそ、コメントはご無沙汰していました。(^_^;)

同じ芙蓉でも株ごとに色合いは変わるのでしょうね。こちらのは参道わきの花壇で、
周りが踏み固められて根はもう広げられないようです。

桜園には酔芙蓉があり、そちらを見に行ったのですが、そちらはまだ咲き始めでこちらに絞りました。
最近は花の中が気になり、雄しべと雌しべばかり撮っています。(o^-^o)

投稿: プロフユキ | 2020年10月 9日 (金) 22時38分

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