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2020年10月17日 (土)

2020.10.17 ・平野神社では今年もムラサキシキブ、シロシキブの実とヒガンバナの紅白の花が咲いていました

 

平安時代の歌人紫式部の名前にちなんだムラサキシキブ、シロシキブが、紫式部の墓所と平野神社で実を着

けていることを先に紹介しました。ムラサキシキブはクマツヅラ科(シソ科)ムラサキシキブ属の落葉低木

で、日本と東アジア原産です。学名は Callicarpa japonica Thunb.英名はJapanese beautyberry

です。花は7~8月に咲き、10~1月に実を着けます。北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では

朝鮮半島と台湾に分布します。低山の森林にごく普通に見られ、特に崩壊地などにはよく育っています。ま

平野神社の桜園にはヒガンバナの赤色の花と白色の花も咲いており、先に紹介しています。ヒガンバナ

(彼岸花)の学名はLycoris radiata、ヒガンバナ科(ユリ科)ヒガンバナ属の多年草です。曼珠沙華(マン

ジュシャゲ、またはマンジュシャカ(サンスクリット語 manjusaka の音写)とも呼ばれます。

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ムラサキシキブとヒガンバナ

ムラサキシキブとシロシキブの艶やかな実と、紅白のヒガンバナの花です。

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ムラサキシキブ

ムラサキシキブの木です。背丈が0.5~4mくらいになり、秋には珍しい紫色の艶やかな実をたくさん着け

ます。

 

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ムラサキシキブ

枝にたくさんの紫色の実が、葉の付け根にかたまって着いています。

 

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ムラサキシキブの実

群生して着いている紫色の実をアップしました。

 

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ムラサキシキブの実(拡大)

果実の直径は3~5mmの球形で、枝分かれして20~30個くらい群生しています。紫色の果実はほかの木に

はあまりなく、この時期には目立っています。

 

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シロシキブ

こちらはシロシキブの木です。ムラサキシキブには変異の幅が広く、たくさんの園芸品種も育成されていま

す。特に実が白色のものをシロシキブと呼ばれ、よく栽培されています。

 

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シロシキブ

シロシキブの実もムラサキシキブと同様に、葉の付け根に群生して着いています。

 

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シロシキブ

果実のアップです。ムラサキシキブの実よりやや小さく、数もやや少ないようです。

 

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赤花ヒガンバナ

花茎の先に散形花序が着き、そこには5~7花あります。各花には6枚の花弁(3枚の外花被と3枚の内花被)

が放射状につきます。各花には短い柄があって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向き

に並んでいます。

 

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白花ヒガンバナ

赤花でも白花でも、花弁の内側には6本の雄しべが雌しべを取り囲んでいます。ヒガンバナの特徴は比較的

短い花弁から、それより2~3倍以上の長いおしべと更に長いめしべが大きく外側に向かって伸びているこ

とです。

  

 

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