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2020年10月30日 (金)

2020.10.30・あなたはゆで卵みたいな白色のナスや黄色いナスを見たことがありますか?

 

ナスは日本で古くから栽培されてきたおなじみの野菜です。ナスはナス科ナス属の植物で、学名はSolanum

melongena です。インドが原産で、中国を経由して7~8世紀に日本に伝わり、奈良時代から食べられて

います。平城京の長屋王邸宅跡から出土した木簡に、高位の者への進物にナスの粕漬が使われていた記録が

残っています。最初はこのように貴重な野菜でしたが、江戸時代頃より広く栽培されるようになり、庶民的

な野菜になりました。和名はナスですが、ナスビとも呼ばれます。原産地や東南アジアでは赤、黄、緑、白

色などカラフルで、形や大きさもさまざまです。日本でも、江戸時代には紫、白、青の3色があり、丸形や

長形があったようですが、その後黒紫色の果実が一般的になったようです。

 ナスは熱帯野菜であり、欧米に伝わり消費されるようになったのは比較的新しいようです。日本で栽培さ

れるナスはほとんど黒紫色ですが、アメリカで一般的に食べられているのは白色が多くて、白くて丸い形状

であるため英名ではeggplantと呼ばれています。日本で米ナスと呼ばれている紫色のナスは、‘black

beauty’という品種で、ヘタが緑色をしています。先日京都府立植物園にバラを見に行った際、正面玄関か

ら入ったところにこの白ナスが植わっていて、色が珍しくて写真に撮りましたので紹介します。

  • Dscn0664a

白ナス

白ナスの花と果実です。花は普通のナスと同じ紫色で、白い果実は成熟するにつれ黄色く色が変わります。

  • Dscn0665a

白ナス

この白ナスは‘甲子園’とう品種で、観賞用とカタログにあります。あまり美味しくはないのかもしれません。

丸ナスで本当にピンポン玉のようにまん丸です。

 

  • Dscn0666a

白ナス

こちらは白色の大きな果実がいくつか見えます。日本で普通によく見る長卵形の果実に比べ、皮がややかた

いけれど、アクは少ないようです。

 

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白ナス

どの果実も真ん丸で、白色の果実は本当に卵のように見えます。

 

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白ナス

白ナスの一つを示しました。果実は真ん丸で白く、ヘタは米ナスのように緑色をしています。ゆで卵のよう

につるんとしています。

 

  • Dscn0822_inpixioa

白ナス

こちらはやや成熟が進み、色が黄色に変わっています。緑色のヘタとの色取りがとてもきれいですが、

ちょっと食べる気はしないですね。

 

  • Dscn0823_inpixioa

紫色の花

花は普通のナスと同じ、薄紫色をしています。

 

  • Dscn0823

加茂ナスと米ナス

左が京野菜の加茂ナスです。果形は丸形で、ヘタは紫色をしています。右は米ナスで、長卵形で黒紫色をし

ていて、ヘタは緑色をしています。

 

 

 

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