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2020年9月28日 (月)

・ベランダでは観葉植物のアスパラガスに可愛い花が咲いてきました

 

ベランダにはいつごろか、野菜用ではなく観葉植物のアスパラガスが、元気に葉を茂らせています。家人は

時折ローズマリーやスイートピーの花にこのアスパラを組み合わせて、ブーケを作るので重宝しているよう

です。ナンテンの葉とアスパラの葉などを使い分けているようです。野菜用のアスパラは、キジカクシ科

(ユリ科)クサスギカズラ属の多年生草本です。原産地は地中海東部で、江戸時代にオランダから観賞用植

物して導入されました。本格的に食用に使われるようになったのは、大正時代からです。最初は輸出用缶詰

に使うホワイトアスパラが始まりでしたが、近年では生食用に栄養価の高いグリーンアスパラが主流となっ

ています。

一方、観賞植物のアスパラガスはキジカクシ科(ユリ科)クサスギカズラ属と同科同属ですが、種(シュ)

が異なります。原産地はアジア、アフリカ、ヨーロッパの温帯~熱帯に、およそ300種が知られています。

ベランダの種類はどうも、改良品種のスプレンゲリの系統のようです。アスパラは葉が見える部位は、茎に

変化して平たく変化した「葉状茎」です。葉は葉状茎の付け根あたりに、小さな鱗片として残っています。

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アスパラガス

観葉植物・アスパラガスの花序と花のアップです。開花時期は5~7月です。  

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アスパラガス

アスパラの葉状茎の中から、かわいいスズランのような花をつけた花序が所々に見られます。科名のキジカ

クシは、アスパラの葉状茎が茂ると、キジも身を隠せるということに由来しています。

 

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アスパラガス

花序をもう少しアップしてみました。花弁の中から雄しべを精一杯可愛らしく伸ばしています。

 

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アスパラガス

もう少し、花に近寄ってみます。野菜用のアスパラは、雌雄異株で雄株と雌株があります。観葉植物のアス

パラでは雌雄同種で両性花のものと、雌雄異株のものがあるようです。

 

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アスパラガス

上の花二つを選んでみました。左の花では橙色の葯を付けた雄しべがよく見え、右の花では中央の雌しべが

よく観察されます。

 

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アスパラガス

中央下の花では、横から見た雄しべの葯の間に雌しべが観察されます。

 

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アスパラガスの花

一つの花をアップしました。花被片(花弁とガク)の区別ははっきりしませんが6枚あり、雄しべは6本あり

ます。

 

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アスパラガスの花

花被片は透明に近く透き通るようで、やや大型の3枚の花弁、その下にやや小型の3枚のガク片があるようで

す。雌しべの柱頭はやや広がっているようで、向こう側の雄しべの葯が透けて見えています。

 

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アスパラガスの花

この下向きの花を横から見ると、雄しべの内側に雌しべがあります。雌しべの基部は丸く膨らみ、短い花柱

の先の柱頭は3本に分かれているようです。そこでこの系統の花は、雄しべと雌しべを共に持つ両性花だと

思われます。

  

 

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