・4月末の散歩道で八重桜の巨木が枝一面にたくさんの大きな濃ピンク色の八重の花を着けていました
今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、お花見も自粛で見に行けませんでした。自宅にこもっていて
も、時折は散歩には出かけていました。北野天満宮横を流れる紙屋川のやや上流の土手に小さな公園があ
り、思いがけずそこで八重桜の巨木がたくさんの八重の花をつけているのを見かけました。今までに京都の
桜については、平野神社の夜桜、疎水沿いの桜、上品蓮台寺の枝垂れ桜、京都府立植物園の早咲きの桜、千
本釈迦堂の御衣黄桜と普賢象桜を紹介しています。また子供時代に見た大阪の造幣局の桜コレクションを見
たくなり、再度造幣局に行ったことも紹介しています。
八重桜はバラ科サクラ属の落葉性広葉樹で、花弁がたくさんある桜の総称です。通常の桜の花弁は5枚で
すが、八重桜では平均10~130枚の花弁をつけます。開花期は4月中旬~5月上旬ころで、ソメイヨシノや山
桜より1~2週間遅れます。そのため、無数の花弁を散らせるその姿は、春の終わりと夏の訪れを感じさせ
てくれます。また開花から散り始めまでの期間もやや長く、花と同時に新葉を枝に着けるのも大きな特徴
で、ピンク色の花と新緑の葉の色合いも優しい印象があります。花はやや大型で一つの花に何十枚もの花弁
をつけ、丸くふんわりとした形で、その花の形が牡丹に似ていることから牡丹桜とも呼ばれます。
八重桜(紙屋公園)
八重桜の綺麗な濃ピンクの花を、枝一面に着ける巨木です。
八重桜
紙屋川の土手を歩いていてこの八重桜をみつけ、この紙屋公園に来ました。たくさんの枝を四方に伸ばし、
その各枝にびっしりと濃ピンクの八重の花を着けています。
八重桜
枝に着く八重の花をアップに撮ってみました。八重桜には白っぽい色の花もあるようですが、この八重桜は
濃ピンクか、やや薄めのピンクの花のようです。その花も花弁数がかなり多く、丸みを帯びています。
八重桜
樹冠の中の方の花やや濃ピンクに見え、外側の花ではやや白っぽく見えました。
どれも丸い房のように見えます。
八重桜
さらにアップに撮ってみました。桜では花弁が6枚以上あれば、八重桜と表現します。更に花弁数が6枚~15
枚の咲き方を半八重咲、5枚の花と6枚~10枚の花が混在していれば一重・八重咲、20枚~70枚の咲き方を
八重咲、100枚以上の咲き方を菊咲と区分しています。この花は八重咲でしょうか。
八重桜
このあたりの花は、どれも本当に丸く丸まっています。中の花弁ほど赤味がやや濃いようですが、全体とし
て一つの花のようにも見えます。
八重桜
この写真では濃ピンクの花と共に、黄緑色の若葉が結構伸びてきている特徴ががよく分かります。
八重桜
この花の当たりは赤味が濃く、とても華やかに見えます。フワフワの柔らかな花弁は、いったい何枚あるの
だろうと思ってしまいます。
八重桜(拡大)
中心部の花を拡大して見ました。10数枚はありそうな花弁の真ん中には、どの花も雄しべと雌しべが見えま
す。
八重桜の花(拡大)
1つの花を拡大してみました。花の真ん中には、1本の大きな雌しべが見えます。25~26本の雄しべが、雌
しべの周りを取り囲んでいるようです。
- 関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
| 固定リンク
« ・3月末のベランダではプリムラが咲き続き、ムスカリのブルーの花も一斉に咲いてきました | トップページ | ・ピンク色と赤色のミニ胡蝶蘭に続いて、白色に加え更にピンクの胡蝶蘭2株が咲いてきました »
「・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」カテゴリの記事
- ・「いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」の杜若を、上賀茂の大田神社の池で見てきました(2024.06.04)
- ・つれづれに家人アンナがベランダで咲いている花を使って、先日作ったフラワーアレンジ10種を紹介します(2024.05.24)
- ・あなたは何故あの可愛いいキンギョソウが「噛みつきドラゴン」と呼ばれるのか分かりますか?(2024.05.08)
- ・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(後編)(2024.04.09)
- ・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(前編)(2024.04.07)
コメント