・3月頃から我が家ではポインセチアが真っ赤に色づいてきて、緑葉との対比が鮮やかになってきました
毎年12月気温が低下してくるとポインセチアを、ベランダから室内に入れて育てます。室内での温度は最低
でも15~16℃はありますが、ポインセチアは短日植物であり、部屋の中では照明がありなかなか葉は赤く
色づいてくれません。夕方からカーテンで覆ったりしたこともありますが、面倒で長続きせず途中で止める
ため、3月頃になってからやっと赤く色づいてきます。
ポインセチアはトウダイグサ属の常緑性低木ですが、一般には鉢植えで利用されています。赤、ピンクある
いは白色に色付いた包葉が鮮やかで、観賞価値がありクリスマス頃によく見られます。学名は Euphorbia
pulcherrima で、和名はショウジョウボク(猩々木)あるいはポインセチアです。英名はpoinsettia、
Christmas flower 、Christmas starで、原産地はメキシコです。
今迄にも赤く色づくのは花ではなく苞葉であり、花はその中央にある小さい突起であることを紹介していま
す。また我が家のポイセチアの開花も去年、一昨年と紹介し、簡単に挿し木でふやせることや、インドネシ
アで見たポインセチアの大木を紹介しています。
ポインセチア
上の段は紅葉したポインセチの苞葉、下段左は紅葉の始まった苞葉と普通葉、下段右はポインセチアの雌花
と雄花です。
ポインセチア
紅葉してきたポインセチアをベランダに出しました。紅葉した苞葉と緑の普通葉、それに背景のアスパラガ
スとの対比が鮮やかです。
インドネシアで見たポインセチア
ポインセチアは短日植物で、10月下旬頃、短くなった日長の影響で花芽が分化します。花芽分化に伴い、
卵形の総包が色を帯びて鮮やかに着色するようになります。日本ではクリスマス頃によく鉢植えで利用され
ますが、その後は枯らしてしまうことが多いようです。その多くは春の低温で葉が落ちるためですが、熱帯
ではこのように毎年枯れることなく伸び、このように茎の先端部だけが赤く紅葉しています。春頃から乾燥
させないで戸外で育てていれば、夏の間に葉が茂り大きくなります。秋の終わり頃から寒さに当たらないよ
うに、部屋の中で育てれば年越しできます。
ポインセチア
ポインセチアの紅葉は角ばった普通葉ではなく、花の下にある切れ込みの無い苞葉と呼ばれる葉で始まりま
す。着色の度合いが進むと、先端がやや角張った普通葉でも着色するようになります。 ポインセチアの花は
花序の中に、1個の雌花と数個の雄花があります。
ポインセチア
ここでは苞葉だけでなく、やや角ばった普通葉も赤く色づいています。中央に幾つかの花が見えます。葉や
花の事は最後に詳しく紹介します。
ポインセチア
これだと苞葉と普通葉の違いが分かり易いでしょう。中央にたくさんの本来の花が見えます。
ポインセチア
これは以前にも紹介しました、挿木でふやした鉢植えの株の紅葉です。
ポインセチアの葉
これは以前に紹介した紅葉の始まったポインセチアです。中央の花近くにある苞葉(総苞)は切れ込みがな
くて、色づいています。それより下にある葉はやや大きく、角張っていて切れ込みがあります。これらの葉
も苞葉が紅葉した後、遅れて紅葉が始まります。
ポインセチアの花
これも以前に紹介したポインセチアの花です。ポインセチアの椀状花序内には、1個の雌花とそれを取り囲
む多数の雄花と蜜腺があり、それを更に苞葉が包んでいます。雌花にはめしべだけがあり、花弁とがくは退
化してなくなっています。雄花はおしべだけがあり、雌花同様に花弁とがくは退化してなくなっています。
- 関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんばんは♪
ポインセチアは、花の少ない時期に、花屋さんに並びます。
クリスマスの花というイメージが強い花です。
ただ、友人知人の話を聞きますと、管理が難しく、
翌年には、とても貧弱な姿になってしまうのが悲しいと言います。
最近は、赤だけではなく、ピンクなど色々出ているようですが、
管理が難しそうで、私には自信が持てず、諦めの状態です。
3月に色づくなんて、夢のようですね。
知識も豊富で、管理も完璧なのだと思います。
もっと勉強したら、「諦め」から脱出できるかも・・・
何度も記事を読ませて戴きました。
有難うございます。
投稿: hana | 2020年4月13日 (月) 22時50分
こんばんは hanaさん !
コメントありがとうございます。(*^o^)
ポインセチアも慣れればそれほど難しいことはありませんよ。
4月になれば気温も上がってきますので、鉢植も戸外に出し、
あまり強い日の当たらないところで、
水やりも控えめにしていれば新しい葉も出てきます。(o^-^o)
過湿ときつい日差しを嫌うようです。化学肥料も粒状のを少し載せておけばいいです。
秋までもてばもう大丈夫です。(o^-^o)
我が家の大株は4,5年生で大きくなり過ぎましたので、6月頃剪定を兼ねて挿し穂を6本くらいとり、
小さくしようと思っています。(^○^)
投稿: プロフユキ | 2020年4月13日 (月) 23時48分
おはようございます。
さすが先生でいらっしゃっいますね!
私は何鉢、枯らした事でしょう!
そう言うものと勝手に思い、ポインセチアに
ごめんなさい🙇ですね?
この先の紅葉?がお楽しみですね。
投稿: マコママ | 2020年4月14日 (火) 06時53分
こんにちは マコママさん!
なかなか新型コロナウイルスの感染は収まりませんね? 困ったものです。(ノ_-。)
ポインセチアは本当には毎年春に伸び過ぎた枝を摘心するのでしょうが、
我が家では自然のままに伸び放題にしていますので、だんだん大きくなります。(*^-^)
そこで梅雨時に挿し穂取りながら剪定して挿し木するので、数も増えて一挙両得です。
春から夏の管理が難しいようですね。
家では日当たりのあまりない北側に置き、水もあまりやりません。(*^o^)
それだけで何とか持ってくれます。
投稿: プロフユキ | 2020年4月14日 (火) 17時02分