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2019年12月 8日 (日)

・12月に入りましたがベランダではチロリアンランプの可愛い花がたくさん咲いています

 

友人から貰った鉢植えの可愛いチロリアンランプが、今ではベランダで大きく育っています。高さは2m以

上に伸び、株元から15,6本の枝が長く垂れさがって、可愛いチロリアンランプそのものの花が咲いている

ことを先に紹介しました。

チロリアンランプはアオイ科イチビ属(アブチロン属)の常緑性低木です。ブラジル原産で学名はAbutilon

megapotamicum (Spreng.)、和名はウキツリボクあるいはアブチロンで、別名がチロリアンランプです。

釣り好きの人には、水面に浮かんだ釣りのウキのように見え、浮釣木の名前があります。英名はTyrolean

lampです。高温にも低温にも強く、暖地では露地でも越年します。花は新しい枝につきますので、4~5月

に1/2か1/3に切り戻してやればたくさん花が着き、6~10月頃までよく咲きます。挿し木でもよく増えます

ので、摘心するときに切った枝を挿し穂にできます。

 

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チロリアンランプ

チロリアンランプの花と、その名前の由来になったチロリアンランプのバッジです。上の右は学生時代

リュックを担いで登った、八甲田山の登山記念バッジです。バッジから、赤いランプが下がっています。下

右は、まだケーブルカーができる前、リュックを担いで中央アルプスを縦走したときの記念バッジです。こ

のバッジからも、赤いランプが吊るされていました。この花は下向きに咲き、空中に浮かんで見えることか

ら、山小屋のランプのイメージでチロリアンランプと呼ばれます。

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チロリアンランプ

 寒いこの時期でも、このようにたくさん花が次から次へと咲いてきています。

 

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チロリアンランプ

 花は葉の付け根から垂れ下がり、最初はこの赤いガクに包まれています。ガクは5綾がある袋状で、やが

てその中から黄色い花弁が突き出てきます。

 

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チロリアンランプ

 赤いガクの枝先にはまだ小さな蕾が着き、そのガクはまだ緑色をしています。

 

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チロリアンランプ

 この中央の花では、緑色のガクは少し赤味を帯びてきています。その下にちっちゃな緑色のつぼみがつい

ています。

 

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チロリアンランプ

 中央の花ではやっと赤いガクから、黄色の花弁が顔を出しています。その上下には緑色のつぼみが見えま

す。

 

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チロリアンランプ

黄色の花弁は5枚あり、その中から更におしべとめしべが一緒に伸びてきます。

 

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チロリアンランプ

 黄色の花弁はやや開きながら伸びてきますが、大きく開くことはありません。花弁から伸びてきたのは雄

しべで、たくさんの葯をつけた雄ずい筒を作り、雌しべを取り囲んでいます。雄しべも雌しべも同じ赤色を

しているので、なかなか区別はしにくいようです。

 

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チロリアンランプ

これでは左の若い蕾から右側に、発育した蕾が綺麗に右へと並んでいます。

 

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チロリアンランプ

この花では、黄色の花弁から雄しべと雌しべがよく突き出ています。少し分かり難いのですが、雄ずい筒の

下の方から3本に分かれた雌しべの先(柱頭)が見えています。

 

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チロリアンランプ

この花では、雄しべの黒い葯から花粉が出かけていて黄色く見えます。一方の雌しべの5本に分かれた柱頭

は、赤い色をしているので区別がつくと思います。

 

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チロリアンランプ

この花でも雄しべの先の葯が黄色く見え、雌しべの方は赤い色をしていて区別ができるようになります。

 

 

  • 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。

 

 

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コメント

こんにちは。
 チロリアンランプは可愛いお花ですね。
ガクと花弁の色合いが鮮やかです~
おしべとめしべの先の色も違うのですね。
色々お教えて頂きありがとうございます。

投稿: マコママ | 2019年12月 9日 (月) 12時11分

こんにちは マコママさん!

寒くなりましたね。今週は少し暖かくなるとかでほっとしています。
このチロリアンランプは本当に寒さに負けず、
次から次へと咲いてくれます。(o^-^o)

はじめは赤いふくらみがあり、それから黄色い花弁が出てきて、
本当にランプがぶら下がっているようです。
それからひょこりと赤い雄しべと雌しべが出て来ます。(*^o^)

雄しべの葯と雌しべの柱頭を見ないと、どれが雌しべでどれが雄しべか
分からない変わった花です。(*^-^)

投稿: プロフユキ | 2019年12月 9日 (月) 18時01分

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