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2019年10月 1日 (火)

・9月半ばの鏡池ではオオバミズオジギソウと熱帯スイレンが綺麗に咲いていました

 

先には京都府立植物園内にある観覧温室の昼夜逆転室で、月下美人など夜咲く花が昼間に見られることを紹

しました。温室の前には鏡池があり、いつもオオバミズオジギソウと何種類かの熱帯スイレンが綺麗に咲

いています。以前にはハスとスイレンンの違いを紹介しています。スイレン(睡蓮)スイレン科スイレン

属の水生多年草です。日本にはヒツジグサ(未草)の1種類のみ自生し、全国の池や沼に広く分布していま

す。ヒツジグサのような温帯スイレン以外に、カラフルで開花期間の長いここに紹介する熱帯スイレンがあ

ります。熱帯スイレンと温帯スイレンで、開花時期などに多少差がありますが、ハスとの違いは共通してい

るようです。

 スイレンはヒツジグサの漢名で、池や沼などに生えている温帯スイレンでは、地下茎から長い茎を伸ば

し、水面に葉(浮葉)や花を浮かべ、花はやや突き出る場合もあります。熱帯の赤や青色のスイレンなどで

は、水面よりやや高い位置で咲く種類もあります。スイレンの葉は基本的には深い切れ込みがありますが、

ハスの葉には切れ込みがなく円形をしています。葉が円形をしており、多くの葉が花と共に水面より上にあ

るのがハス(蓮)です。ハスの花色は、白かピンク色です。それに対してスイレンでは葉に深い切れ込みが

あり、葉は浮き葉となって水面にあります。熱帯スイレンを除き、花も水面近くにあります。花色は青、

紫、赤、黄色などカラフルな花があります。

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オオバミズオジギソウと熱帯スイレン

 左の上と下はオオバミズオジギソウです。中上はブルズ・アイ、中下はサンシャイン、右上はタンザナイ

ト、右下は品種名不明です。

 

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オオバミズオジギソウ

 池の水面に熱帯広くオオバミズオジギソウが広がっていました。マメ科クサネム属に属する多年草です。

学名はAeschynomene fluitans Peter.で原産地は熱帯アフリカあるいは熱帯アジアです。

 

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オオバミズオジギソウ

 葉は羽状複葉で互生していて、水面を這うように伸びています。花はマメ科特有の形状で黄色の花をつけ

ています。

 

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オオバミズオジギソウの花

 葉に触れるとオジギソウのように、ゆっくり葉を閉じるようです。岸から離れているので残念ながら、確

かめることはできませんでした。

 

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オオバミズオジギソウの説明

 オオバミズオジギソウの説明がありました。

 

  • Dscn9300

ブルズ・アイ

オオバミズオジギソウ以外はすべて熱帯スイレンで、暑い日でしたが綺麗な花を咲かせていました。スイレ

ンの特徴で葉は水面に広がり、葉に深い切れ込みがあります。葉の中央から花が水面より高く伸びていまし

た。熱帯スイレンではハスのように、花は水面より上に高く伸びています。

 

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‘‘ブルズ・アイ’(Bull's Eye/昼咲き)

 この品種はブルズ・アイで、昼に咲きます。濃いピンク色の多数の花弁の中に、黄色の雄しべがたくさん

伸びています。熱帯スイレンには夜咲く花もありますが、今回見た花はどれも昼咲きでした。

 

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タンザナイト

 これはタンザニアで、丸い葉には深い切れ込みがあり、水面に浮かんでいます。

 

  • Dscn9303tanzanitea

‘‘タンザナイト’(Tanzanite/昼咲き)

 タンザニアのは綺麗な紫色をしています。1本は水面高く、もう一つは水面近くにありました。花弁の

中には多数の黄色の雄しべが見えます。タンザナイトの名前は、アフリカのタンザニアやケニアに産するサ

ファイアで、キリマンジャロの夕方の空を映し出したような美しい青紫色をしています。

 

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サンシャイン

 サンシャインはたくさんの黄色の花を着けていました。葉には深い切れ込みがあり、水面に漂っていま

す。

 

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‘‘サンシャイン’(Sunshine/昼咲き)

 サンシャインは黄色の綺麗な花で、花の位置は比較的水面近くの花が多いようでした。

 

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品種名不明

 これは品種名不明でしたが、明るい緑色の多くの葉の中から、純白の花が咲いていました。

 

  • Dscn9307

品種名不明

 白い花弁はやや開き気味で、内側の花弁基部は黄色を帯びていました。たくさんあった雄しべの基部は黄

色で、中ほどから上はやや赤みを帯びた、綺麗な花でした。

 

 

  • 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。

 

 

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