« ・豊田市美術館で開催中の「クリムト展 ウイーンと日本1900」を拝見してきました | トップページ | ・今上陛下のご即位を記念した記念切手が10月18日に発行され、早速買いに行きました »

2019年10月21日 (月)

・6月にタネをまいたナタマメ(ジャックとマメの木)は開花結実して、9月には莢が大きく伸びてきました(その1)

 

先には世界で最大のタネ(オオミヤシ)とマメ(モダマ)のさやを紹介しました。オオミヤシのタネは長さ

40cmで、重さは20~30㎏くらいあり、京都府立植物園の温室にも陳列されています。一方のモダマのさ

やは木質で長さ1m、幅10cmにもなり、さやの中には直径5cm程度のマメが9~13個入っています。私

はタイの山岳部で採取しましたのを持っています。

 今年の5月にナタマメのタネを数粒頂きました。ナタマメはジャックと豆の木」のモデルともいわれる

タネで、急速に大きく生育して長い莢を着けます。マメ科ナタマメ属の1年生つる性植物です。学名は

Canavalia gladiateで、漢字では莢の形状から鉈豆と書かれ、生薬では刀豆(とうず)と呼ばれます。熱

帯アジア原産で、中国南部、インド、東南アジアで広く栽培されており、日本では関東南部以西の暖地で栽

培されています。英名でも「剣の豆」と呼ばれ、「Sword Bean・スオードビーン」と書きます。ナタマ

メの有効成分として、タンパク質のグロブリン系、カナバリン、コンカナバリンA,Bなど があり、漢方では

刀豆(とうず)という名前で、せき、病後の体力の回復などに、利用されています。最近では、口臭予防、

花粉症やアレルギー性鼻炎の緩和にも期待されています。食べたことがないと言われる人も多いかもしれま

せんが、実際には皆さん方が食べている福神漬けの主要材料は、このナタマメの若い莢の断面を切ったをも

のです。

 

  • Dsc_0001_20191021022701

ナタマメ

 左上はナタマメの発芽、右上は福神漬けに使われるナタマメの若い莢、左下は、ナタマメのつぼみ、右下

はナタマメの花(蝶形花)です。

  • Dsc_000119611

ナタマメの発芽始め(2019.6.11)

 頂いたナタマメが発芽するかどうかは不明でしたので、お皿に水を入れそこにマメを置いて吸水させまし

た。3,4日で吸水してマメが膨らみ、次いで発芽しかけてきましたので、尺鉢くらいに大きさの鉢に移しま

した。6月11日より発芽して、地面より子葉が伸びてきました(出芽)。タネが大きいので、その上に土の

塊を載せています。矢印部では土塊が持ち上がり、子葉が今にも伸びだしてきそうです。

 

  • Dsc_000219614

ナタマメ芽生えの成長(19.6.14)

 3日後の6月14日には4個のタネが発芽し、そのうち3個はまだ開く前の子葉の上に土塊を載せていまし

て、かなり重そうで思わず笑ってしまいます。

 

  • Dsc_000419614

ナタマメ本葉の展開(19.6.14)

 一番早く生育してきた個体を示しています。地際から5,6㎝くらい伸びており、まだ分厚い子葉の間から

2枚の本葉が対生しています。2枚の本葉の間から未展開の幼葉が伸びかけています。

 

  • Dsc_000519617

土塊をつけたナタマメの芽生え(19.6.17)

  更に3日後にはつるが50~60㎝くらいに伸びてきましたので、2.5mくらいの支柱を4本立ててやりまし

た。矢印で示した3個の子葉は、まだ土塊を載せています。分厚い子葉を保護しているのかとも思い、その

まま土塊を取らずに載せておきました。

 

  • Dsc_000919728

ナタマメの急激な成長(19.7.28)

 つるは支柱に右巻きに巻き付いていき、次の本葉から葉は互生して互い違いに着いていきました。

Dsc_001319728

ナタマメの三出複葉(さんしゅつふくよう、19.7.28)

 互生についてきた葉は、このように3枚の小葉が着く3出複葉の形を取ります。

 

  • Dsc_001419728

ナタマメの三出複葉(19.7.28)

 つるの成長も旺盛ですが、この3小葉も急激に大きくなってきて、この時でもすでに1枚の小葉の縦は15

㎝くらいの長さに達していました。

 

  • Dsc_001719728

ナタマメのつぼみ形成(19.7.28)

 発芽後約40日くらいで、葉とつるの間の葉腋部から花序が伸びだしてきました。その花序は総状花序で、

8~10個くらいのつぼみをつけています。このような急激な成長をするナタマメには、これくらいの鉢では

十分に生育させる根のスペースは確保できません。そこでかなり液肥をやり肥倍に務めましたが、4株中の2

株に数個の花序が生き残りましたが、開花しかけては落下していきました。植物自信で着果させられる花数

を選んでいるようでした。

 

  • Dsc_003919826

ナタマメの開花(19.8.26)

 蕾が着き出して1か月頃から、開花してきましたが先に書きましたように、次々に落下していくようでし

た。花は、淡紅紫色~白色の大型の蝶形花をつけます。

  • Dsc_0040

スイートピーの花・蝶形花

 これは以前に紹介しました、スイートピーの花で典型的な蝶形花を示しています。花弁は5枚あり、上の

大型の旗弁(きべん)、その下左右に2枚の翼弁(よくべん)があります。その下の2枚の花弁は合着して上

に開いた1枚の竜骨弁(りゅうこつべん)となり、雄しべと雌しべはこの中に入っています。

 

  • Dsc_004519826

ナタマメの開花(19.8.26)

 ナタマメでは花序はこのように下垂するため、ちょっと分かり難いですが花は上下が逆となり、旗弁が下

にきます。旗弁は大型でほぼ円形で、翼弁は竜骨弁を挟み込むように包み、翼弁と竜骨弁はほぼ同長です。

やがて各花序のうち一つの花が生育を続け、莢が大きく伸びてきました。その様子は次回に紹介します。現

4個の莢が生育中で、最も大きい莢は30㎝、その厚さは1㎝以上になり、中にタネが出来ているようで

す。

 

  • 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 野菜とその花の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さ
  • い。

 

 

|

« ・豊田市美術館で開催中の「クリムト展 ウイーンと日本1900」を拝見してきました | トップページ | ・今上陛下のご即位を記念した記念切手が10月18日に発行され、早速買いに行きました »

・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ・豊田市美術館で開催中の「クリムト展 ウイーンと日本1900」を拝見してきました | トップページ | ・今上陛下のご即位を記念した記念切手が10月18日に発行され、早速買いに行きました »