・6月に久しぶりに阪急十三駅に行き、宝塚線通路に描かれた手塚治虫作品のイラストを拝見してきました
6月に高校の生物研究部のミニ同窓会があり久しぶりに、東京、京都、大阪の仲間が十三に集まりました。
私たちの母校である大阪府立北野高等学校は、大阪府が最初に設置した旧制中学校を母体にした学校で、文
武両道をモットーにしてきた自由な雰囲気の学校です。阪急の十三駅から歩いて15分くらいの距離で、淀川
の河畔にあります。十三をじゅうそうと読める人は大阪では当たり前ですが、関西以外では読める人は少な
いでしょう。
その由来は諸説ありますが、その一つはかつて当地に存在した中津川の渡しが淀川の上流から数えて13番目
の渡しであったとする説で、説得力があります。古い歴史を有する学校であり多くの文化人、学者、芸術家
などの多くの先輩がおられ、手塚治虫氏、森繁久彌氏、佐伯雄三氏も先輩の一人です。
宝塚市に手塚治虫記念館がありそのためか、宝塚線通路の壁に手塚治虫作品のイラストと宝塚線の沿革と手
塚治虫氏の履歴もイラスト化されています。いつもそのイラストが気になっていましたので、この際写真に
撮ってじっくりイラストを拝見しました。
鉄腕アトム:阪急宝塚線
宝塚市にある市立手塚治虫記念館と手塚作品のキャラクターです。上真中は、一番よく見た鉄腕アトムで
す。その右は変わったキャラクターのヒョウタンツギ、いつも絵の背景に何となく混じって描かれていまし
た。下左は火の鳥、下真ん中は鉄腕アトムによく出たヒゲオヤジ、その右はリボンの騎士の男装のヒロイン
のサファイアです。宝塚で育った彼には、宝塚歌劇は当然のキャステイングでしょう。
手塚治虫記念館
手塚治虫記念館
高塚線通路の壁の片面には手塚治虫と阪急宝塚線ヒストリーが、もう片面には手塚作品のギャラリーが年
代別に紹介されています。
手塚治虫と阪急宝塚線ヒストリー
この面には手塚治虫のヒストリーと、阪急電車の宝塚線のヒストリーが紹介されています。
ヒストリー1928~1933
1928年(昭和3年)11月に、手塚治虫は豊中市に誕生しています。その頃阪急は新京阪鉄道で、高槻町
から京都西院、桂~嵐山で営業を開始していました。1932年(昭和7年)にはすでに絵を描き始めていまし
た。
ヒストリー1933~1936
1933年(昭和8年)5歳の時、母に連れられ宝塚歌劇を見に行き、後の作品・リボンの騎士などのちの作
品に大きな影響を与えています。
ヒストリー1937~1941
1937年(昭和12年)に最初のマンガ「ビンビン生チャン」を描いています。1939年(昭和14年)に
「原色千種昆虫図鑑」を見て、オサムシという虫を知り、治虫というペンネームをつけています。1941年
(昭和16年)北野中学に入学、太平洋戦争勃発、マンガを描き軍事教練の教官ににらまれたようです。
ヒストリー1941~1945
1943年(昭和18年)「原色昆蟲図譜」を製作したり、阪急百貨店で昆虫の資料を買って友人との情報交
換をしています。1944年(昭和19年)水虫が原因で腕を切断する危機に陥りました。治療をしてくれた医
者に感動し、医者の道を志します。
ヒストリー1945~1950
1945年(昭和20年)北野中学を卒業し、大阪大学医学専門部に入学します。
1946年(昭和21年)デビュ―作四コママンガ「マアチャンの日記帳」が少国民新聞大阪版で連載が始まり
ます。1947年(昭和22年)宝塚歌劇の機関紙でルポマンガや歌劇スターの似顔絵を書く仕事もしていま
す。1948年(昭和23年)「ロストワールド」、「メトロポリス」、「来るべき世界」のSF三部作を発表
しています。このころからSF作品を書いていたのですね。1950年(昭和25年)に「漫画少年」で「ジャ
ングル大帝」の連載が始まります。「鉄腕アトム」が先だと思っていましたが、逆なんですね。
ヒストリー1950~1952
1951年(昭和26年)「アトム大使」の連載が開始します。翌年から脇役だったアトムが主人公になり、
「鉄腕アトム」となりました。1952年(昭和27年)医師国家試験に合格する、描く博士でもあったのです
ね。。また仕事の場を投稿に移しています。
作品ギャラリー1940年代~
これからは反対側の壁にある、作品ギャラリーの紹介で1940年代(昭和15年代)の作品として「マア
チャンの日記帳」、「新寶島」があります。
作品ギャラリー1940年代~60年代
1940年代(昭和15年代)~60年代(昭和35年)の作品として、「ジャングル大帝」、「ぼくのそんご
くう」、「鉄腕アトム」、「リボンの騎士」、「Oマン」があり、1960年代からアニメーション作品が登
場します。なんといってもアニメの先駆者ですね。
作品ギャラリー1960年代~70年代
1960年代からアニメーション作品として、「鉄腕アトム」、「ジャングル大帝」、「リボンの騎士」、
「どろう」があります。一方マンガとして、「エンゼルの丘」、「ビッグX」、「マグマ大使」、「W
3」、「火の鳥」、「どろう」、「海のトリトン」があります。
作品ギャラリー1970年代~80年代
1970年代からのアニメーション作品として、「ふしぎなメルモ」、「バンダーブック」、「マリン・エ
クスプレス」、マンガとして「ふしぎなメルモ」、「ブッダ」、「ブラックジャック」、「三つ目がとお
る」、「ユニコ」が書かれています。
作品ギャラリー1980年代~
1980年代のアニメーション作品として、「鉄腕アトム」、「森の伝説」、マンガとして「陽だまりの
樹」、「アドルフに告ぐ」、「ネオファウスト」が示されています。
後半の作品は、あまり知らないですね。仕事に着き始めたころで、アニメなどは遠くで見ていたような記憶
があります。
- 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 日本の街角 に載せますのでそちらもご覧下さい。
- 関連の記事が 日本の街角 にもありますので、ご覧ください。
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