・スパティフィラムにはミニもあり、小さいながら花序は仏炎苞に囲まれています

先にマンション住まいにも便利に栽培できるミニプランツとして、ミニのユーフォルビア・セリーナ、グ

グリーンネックレスとカンパニュラ・メディウムディウムを紹介しました。窓際にはスパティフィラムが、

今年初めて1輪の花が咲きました。ミニのスパティフィラムも見つけたの、買ってきて並べています。ミニ

の方は小さいながら花が4輪咲いています。この花といっても花序ですが、その肉穂花序が仏炎苞と呼ばれ

る大型の総苞で包まれています。仏炎苞を持つ植物としてはミズバショウが有名ですが、アンスリウム、ス

マトラ島で見たスマトラオオコンニャクとサトイモもあり、これらについては先に紹介しています。これら

の植物では肉穂花序が大型の苞に包まれており、その花の様子のうち肉穂花序を仏像にみて、苞を火炎光背

に例えて仏炎苞と呼ばれています。

スパティフィラムはサトイモ科 ササウチワ属（スパティフィラム属）の多年草です。学名は

Spathiphyllum lanceifolium (Jacq.) Schottで、原産地は熱帯アフリカです。光沢のある緑の葉と白

い苞のコントラストが美しく、条件がよければ年中開花します。草丈は約30-80㎝で花色は白色、耐暑性は

強いが耐寒性は弱く、常緑性で開花期が長い特性があります。日陰でも育つので、初心者でも育てやすい植

物です。

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スパティフィラムとサトイモの花

　スパティフィラムとサトイモの花序はともに、仏炎苞で保護されています。棒状でいぼいぼ状の肉穂花序

を仏炎苞が取り囲んでいます。

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ミニと大株のスパティフィラム

　左がミニのスパティフィラムで、右側が大株のスパティフィラムです。大株の花序は咲いてからかなり日

数が立ち、白色だった仏炎苞も肉穂花序も黄緑色になっています。仏炎苞が黄緑色になってくれば、後は養

分の消費を抑えるため、早めに花序を切り取った方が後の花付きが良くなります。

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スパティフィラム

　ミニでは葉の大きさもやや小さくなり、仏炎苞の大きさもかなり小さくなっていますが、4花序ができて

います。大株では花序が1輪だけですが、これは昨年かなり葉数が増えてきていたのに植え替えをしていな

かったため、根詰まりを起こしているようです。大株になった株は早めに2，3株に分け、古い土と根を取り

除き株分けを兼ねて植替えしてやります。普通は1，2年ごとに植え替える方が良いようです。

　水を好む植物で、生育期の5月～9月は土の表面が乾きかけたらたっぷりと水やりを行います。一方低温期

には生育は緩慢になるため、生育期よりも乾燥気味に管理します。

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スパティフィラムの肉穂花序

　大株の花序も仏炎苞も真っ白でしたが、開花後かなりの日数になり、黄緑色になってきています。ミニの

方はまだ開花して間もなくなので、ともに真白色で、葉の緑と?のコントラストが冴えます。

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アンスリウムの花

　アンスリウムの花序では、仏炎苞も肉穂花序も赤味を帯びています。肉穂花序はかなり長く伸びていま

す。

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サトイモの花

　サトイモの花は日本では温度が足りないため、ほとんど咲くことはありません。これはかなり暑い日が続

いて開花したサトイモの花で、仏炎苞も肉穂花序も共に綺麗な薄いオレンジ色をしています。

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スマトラオオコンニャクの花

　インドネシアのスマトラ島で見た、スマトラオオコンニャク（ブンガ・バンガイ）です。まだ咲く前でした。開花時には仏炎苞

も肉穂花序も、黒味を帯びた赤色になるようでした。

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大株のスパティフィラムの花序

　仏炎苞はまだところどころに、白い部分も残っているようです。肉穂花序の花はまだ発達していないよう

です。

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ミニスパティフィラムの花序

　ミニでは4花序が見られますが、左下から反時計回りに、仏炎苞が開いてきています。4枚の仏炎苞の先端

は、どれも緑色の部分が見られます。

• 少し大きな写真と特性などは、右サイドの　観賞植物の紹介　に載せますのでそちらもご覧下さい。

• 関連の記事が　園芸植物・園芸情報　にもありますので、ご覧ください。