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2019年6月19日 (水)

・昨年咲いたオシロイバナのゴボウ状の根と、頂いたカラフルな花のタネも播いてみました

 

先にマンション前に咲いていた、オシロイバナの花を紹介しました。その折に、オシロイバナは1年生草と

いていましたが、先日実は多年草なんだと実感しました。それは今年はベランダのプランターの土が古く

なったので、新しい土に更新しました。土の中に残ったひげ根などを除いていると、何か太い根の塊がゴロ

ゴロと出てきて、何かわからないまま土の上に置いておきました。別のベランダのプランターでも同様で、

太い根が出てきます。そこでやっとそうだこれはオシロイバナの根だと思い出しました。その根はかなり暖

かくなった5月中頃になって、やっと萌芽してきましたので、フウセンカズラをまいた鉢の中ほどに1株ずつ

植えておきました。オシロイバナは子供の頃によく見た懐かしい花で、懐かしくなって昨年タネをまいたの

でした。

  • Dsc_0014

オシロイバナ

上段は、昨年咲いたオレンジ色の花と赤色の花です。下段左は昨年の根から萌芽してきたところで、下段右はそれを植えた後の様子です。

オシロイバナ科オシロイバナ属の多年草(1年生草あつかい)で、広く野生化もしています。オシロイバナ

(白粉花、白粧花)の学名はMirabilis jalapa)で、英語では4時ころに咲き出すのでFour o'clockと呼

ばれます。南アメリカ原産で江戸時代始め頃に渡来しました。花が美しいため観賞用に栽培されますが、広

く野生化もしています。花は赤色、白色、黄色などがあります。夕化粧の別名があるように、夕方開花して

芳香があります。花は日中しぼみますが、秋になると昼間でも咲いているようです。

 

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昨年のオシロイバナの根からの萌芽(5月24日)

 かなり萌芽してきた5月24日の萌芽の様子です。オシロイバナのはしばしばよく肥大してゴボウ状の直

根になり、暖地では冬に地上部が枯れても、この地下部が生き残り次の年に根から芽を出してきます。

 

  • Dsc_0016a

昨年のオシロイバナからの萌芽

上部の方から、2,3本の芽が萌芽してきています。中央の芽などはまだ花芽を分化しているとは思えません

が、数本のわき芽は動き出しています。

 

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昨年のオシロイバナの根

 根の方も数本に分かれているようで、基部の方はかなり太くなり、数本のゴボウ状の根が伸びだしてきて

います。この3株は、マンション前のクチナシの横に、マンションの管理者に断って植えています。これか

ら毎年夏から秋にかけてたくさんの花を咲いてくれることでしょう。

 

  • Dsc_0059a

昨年咲いたオシロイバナ

 これは昨年咲いたオレンジ色の花です。綺麗な花で広がってほしいものです。

ブーゲンビレアも同じオシロイバナ科で共に花弁はなくて、花弁のように見えるのはガクで、基部は緑色で

ふくらんでいます。 咲き終わった後にガクの基部に包まれて黒色のタネ(果実)が一つできます。タネには

粉状の胚乳があり、そのためオシロイバナと呼ばれるようになりました。子供の頃にはよく花を引き抜い

て、吹いて遊んだ覚えがあります。花をタネから少し引き抜き、落下傘のように落花させても遊びました。

 

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オシロイバナの花の構造(園芸植物大事典1)

 花弁はなく、花弁に見えるのはがくで、基部は緑色でふくらんでいます。また花の根元にある緑色のがく

のようなものは、総苞です。雌しべの先の柱頭は裂けないで、雄しべは普通5本あります。花が咲き終わっ

た後、がくは基部を残して脱落し、果実(種子を1つ含む)ががくの基部に包まれたまま熟して、全体が黒

い種子のようになります。果実状の種子は離れやすく、ちょっとした刺激でも伝わるとぽろっと落下してし

まいます。

 

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昨年咲いたオシロイバナ

 昨年咲いたオレンジ色の花で、葉の中にはやや濃淡の差があるようでした。

 

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昨年咲いたオシロイバナ

 これも昨年咲いた赤色の花で、横から見た写真に、上から見た写真をつけています。

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今年植えたオシロイバナ

 フウセンカズラに交じり、伸びだしてきたオシロイバナです。茎はよく枝分かれして灌木状となりますが、木質化にはならないで全体にみずみずしい緑いろをしています。今年は、赤色、黄色とオレンジ色の

株を植えていますので、咲くのを楽しみにしています。

 

  • 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。

 

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