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2019年6月24日 (月)

・京都府立植物園での例会でアーティチョークの利用と栽培について説明し、試食して頂きました

 

アーティチョークについてはまだまだ高級野菜のイメージがあるためか、ほとんど知られていない西洋野菜

です。とても綺麗な紫色の花が咲くので観賞植物としてか、お庭などに植えられている人もあるようです

が、食べ方となるとほとんど知られていません。一方海外で住んだことのある人にお聞きすると、ほとんど

の人が知っており、また食べた経験もあるようでした。こんなアーティチョークですが、私が初めて34年前

にアフリカのケニアで見て以来、機会のある度に新しい野菜として紹介をしてきており、4年前に出版した

初めてのイタリア野菜--60種類の育て方と食べ方--」でもその特性を書いています。今までに、その野菜

としての紹介と将来性を、またその食べ方を紹介しています。また、大学を退職して某会社の顧問になった

際に、大学の研究圃場に植えていたアーティチョークの大株をその会社の丹波圃場に移転する様子を紹介

ています。栽培できる期間は長く8~10年栽培できます。5年生ともなるとかなりに大株になっていて、移

転は大変でした。

アーティチョークはキク科チョウセンアザミ属の多年草です。学名はCynara scolymus L. で、原産地は

地中海沿岸です。英名・和名はアーティチョーク、イタリア名はカルチョーフォです。近年のスローフー

ド、グルメブームもあり、イタリア、フランス、スペインをはじめアメリカでも需要が増えています。ここ

には先日の植物園でのアーティチョーク説明会の折の様子と、アーティチョークのカナッペを試食して頂い

た様子を紹介します。

 

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アーティチョークの花

アーティチョークの開花前の蕾の断面です。キク科の花ですので頭状花序と言って、キクやヒマワリのよう

にたくさんの小花が集まって咲きます。この蕾の頃が収穫適期になります。イタリアでは春の訪れを感じさ

せるアーティチョークの蕾を市場で見かけると、先を争って買い求めて食べます。ちょうど日本の春に出る

タケノコを思わせる野菜で、食べ方も似ています。

 

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アーティチョークのボタニカルアート(By 芝田美智子画伯)

これは植物画家として活躍しておられる芝田さんに頂いた、アーティチョークのボタニカルアートです。き

わめて正確に、また繊細に描かれています。非常にきれいな花が咲きますので、よく写真や絵に描かれるこ

とも多いようです。

 

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講演会の案内はがき

 講演会の案内ポスターで自分で作りましたが、綺麗な花なので興味を惹かれた方も多かったようです。

 

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アーティチョークとカルドン

 左は紀元前から鑑賞され、また食べられていたカルドンです。そのカルドンから、大きなつぼみをたくさ

んつけ、太い茎も持つ野菜としてのアーティチョークが改良されて出来ました。9世紀ころからイタリアで

栽培されてきました。

 

  • Photo_20190624011301

アーティチョーク・フェステイバル

 毎年カルフォルニア州のサンフランシスコで、アーティチョーク・フェステイバルが開催され、その宣伝

を担ってきたのは女優のマリリン・モンローでした。国際シンポジウムも3,4年おきに、開催されていま

す。

 

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アーティチョークの可食部

 アーティチョークの主な可食部は、たくさんの小花をつけている花床部です。それと、小花を取りまく総

苞と呼ばれるガク状の硬い葉の基部の内側部を、ドレッシングを漬けて食べます。

 

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アーティチョークの小花と花床部

 左に小花を示しています。頭状花序では一般的には舌状花と管状花があります。しかしアーティチョーク

はアザミと同様に、周辺部の舌状花はなくて管状花だけがあります。その管状花の基部には冠毛があり、筒

状に伸びた花弁とその中の雄しべ、更にその中から長く伸びた雌しべも、それぞれの先端は紫色をしていま

す。花床部とその周囲を取り巻く総苞の内側の基部に食べる部分があり、葉の裏でしごいて食べます。

 

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アーティチョークの食べ方

 各総苞の先端にはとげがあるので、まずハサミで切り取ります。ついで下の図に示すように、蕾の先端の

総苞を切り取り、更に基部の硬い総苞も切り取ります。このように調整したハート部を沸騰した湯で芯が軟

らかくなるまで30分程度煮て、ドレッシングをかけて食べます。ゆでる際にはあく抜きのため、少量の塩を

入れます。

 総苞の基部は上左の写真のように、ドレッシングをつけて歯の裏でしごいて食べます。日本で春に食べる

タケノコのように、豪快に丸のまま焼く食べ方もあります。

 

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アーティチョークの料理

 これは家人に作ってもらった、アーティチョークの料理例です。ゆでたアーティチョーク・ハートのオイ

ル漬けやペーストの加工品がネットでも簡単に購入できて、便利になってきています。主に前菜(オードブ

ル)の主要な素材ですが、サラダやパスタのトッピングにも、アーティチョークはよく用いられます。アー

ティチョークは食物繊維、カリウムなどミネラルとビタミンCが豊富です。苦味物質シナリンを含み、肝機

能を助ける作用があり、これを取るためアーティチョーク・ティーや酒のチナールがあります。

 

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アーティチョークのハート瓶詰、ペーストとつぼみ

 アーティチョークのハート瓶詰、ペーストの瓶詰があり、これらの瓶詰製品を用いて、試食して頂きまし

た。またアーティチョークの蕾の実物も見ていただき、希望される方には持ち帰り、料理して頂きました。

 

  • C

試食用カナッペ

 前の写真のアーティチョーク・ハートとペーストを、クラッカーの上に少量取り、試食して頂きました

が、多くの方には初体験のようでしたが、また食べてみたいとかなり好評でした。作ってみたいと、具体的

なタネと苗の入手方法も聞かれましたが、最近ではネットでどちらも簡単に手に入るようです。

 

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お持ち帰りのアーティチョークのつぼみ

 ちょっと小さめの蕾でしたが希望者が多かったので、抽選で全部の蕾もお持ち帰りして頂きました。中に

は四人家族で来て、3個お持ち帰りの幸運な人もあったようでした。

 

  • 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 野菜とその花の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さ
  • い。

 

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コメント

こんにちは。
 アーティチョークの名前は存じておりましたが、
未だ頂いた事がございません。
もしかしたら?海外旅行の際、頂いているかもしれませんね?
なかなかお目にもかかれませんが、一度挑戦してみたいような・・・?

投稿: マコママ | 2019年6月26日 (水) 11時25分

こんにちは マコママさん!

たぶん海外旅行によく行っておられるマコママさんだから、多分食べておられると思います。
サラダのトッピングや、前菜のどこかに使われていたことでしょう。(*^-^)

東京なら外人のいくようなショッピングセンターには、瓶詰が置いてあることと思います。
アーチョークハートのオイル漬けで、値段も色々ですが私の買ったのはイタリア産で、
ハートが20個くらい入って1620円でしたから、急なお客のある時には便利だと思います。(*^o^)

意外と皆さんに試食は好評で、食べてみたいし作ってみたいという人も多かったです。(o^-^o)

投稿: プロフユキ | 2019年6月26日 (水) 21時14分

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