・クローバーでたまに4枚の葉が出てくる「幸福の四つ葉クローバー」を見つけました
以前四つ葉のクローバーで、朝葉を開き夜葉を閉じる就眠運動をすることを紹介しました。実はあの四つ葉
クローバーは本来のクローバーではなく、デンジソウという水中や湿地に生える植物でした。すべての葉が
四つ葉になっていてそれはそれなりに面白いのですが、息子たちに言わせると「なんだか有難みがしない
ね」とあまり好評ではありませんでした。友人には面白がってくれる人も多く、簡単に株元からランナーが
伸びてきて増やせるので分けて配ったりしていました。元来が水生植物ということもあり、水やりを怠ると
葉が無くなることもあるようでした。ただ葉には模様もなく単調な葉なので、ガーデンセンターに行ってお
花を見ていると、「幸福の四つ葉クローバー」という名前で、葉の中央部は赤紫色で周辺は緑で、たまに四
つ葉のでるクローバーがありましたので買ってきました。
四つ葉のクローバー
三つ葉のクローバーが、ごくまれに四つ葉をつけることがあり、幸福を呼ぶといわれています。葉が分化す
るときに何らかの刺激を受けて、本来3枚のはずの葉が4枚分化するためのようですが、その仕組みはまだわ
かっていません。ただ比較的四つ葉を分化しやすい系統もあり、そんな中から園芸品種が育成されていま
す。今回買った「幸福の四つ葉クローバー」もそんな育成品種・ブラッククローバーのようで、おめでたい
時のプレゼントによく選ばれているようです。写真では分かりやすい位置にある四つ葉に、黄色の矢印を着
けています。
普通の三つ葉のクローバーは、マメ亜科シャクジソウ属の多年草で、和名はシロツメクサで、原産地はヨー
ロッパです。学名はTrifolium repens var. nigricans です。属名のトリフォリウムTrifoliumは、3
枚の小葉のあることを意味しています。
四つ葉のクローバー(デンジソウ、2013.8)
これは前回に紹介した四つ葉のクローバーです。実際にはクローバーではなく、デンジソウ科デンジソウ
属の水草で、学名はMarsilea quadrifolia L. です。4枚の葉をつけた様子が田の字のように見えること
から、デンジソウ(田字草)と呼ばれています。小葉の形は扇状、クローバーの葉とは異なります。
四つ葉のクローバー
位置を変えて葉を示しています。このクローバーは‘ブラッククローバー’と呼ばれる品種で、生育が進む
ほど四つ葉が増えてきます。葉の色が鮮やかで、葉のふちが緑色で中央部が赤紫色をしていて、冬にはほぼ
全体が赤紫色に変わるようです。株のあちこちに四つ葉が見られますので、分かりやすい上の方の3枚の葉
に黄色の矢印を着けています。
四つ葉のクローバー
葉の形は普通のクローバーと同じで、黄色の矢印で示しているように中央部が赤紫色になっています。耐
寒性はあるが、暑さには中程度で強い日差しでは葉焼けするようです。
四つ葉のクローバー
株の基部のも多くの四つ葉があるのですが、なかなか写真では分かりにくいので、比較的大きな四つ葉に
矢印を着けています。
四つ葉のクローバー
生育が進むほど、四つ葉の現れる頻度も増すようで、写真のように周辺に大きく伸びた葉はたいてい四つ
葉になっています。
四つ葉のクローバー
株の上の方でも大きく伸びた葉は、矢印で示したように四つ葉になっています。株の基部の葉は直射日光
に当たり黄色く変色した葉が少し見られます。
- 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
- 関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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