・ベルフラワーのブルーの花が窓際では咲き続けています
先にミチュアプランツを3種紹介しました。それ以外にも狭い居間でも栽培できる小型の花として、窓際で
ベルフラワーを栽培しています。丈夫な花で、適度に水さえ補っていれば、4月から7月にかけて次から次へ
と蕾が現れ、ブルーの花をずっと咲かせています。ただそのためには咲き終わった花をこまめに取って、枯
れた花を残さないようにします。それと極度に乾かしたり、水をやりすぎるのも良くないようです。
ベルフラワーはキキョウ科・ホタルブクロ属(カンパニュラ属)の多年草です。学名はCampanula
portenschlagiana Schulで、英名はDalmatian bellflowerで、別名は乙女桔梗(オトメギキョウ)、
ダルメシアン、カンパニュラ・ポルテンシュラギアナなどがあります。原産地はユーゴスラビアです。花色
には青紫、ブルー、白色などがあります。
ベルフラワー
ベルフラワーの花は直径が1.5~2㎝くらいで、写真のようにブルーの綺麗な花が咲き続きます。ベル型の
可憐な花が、高さも10㎝くらいで株を覆うように横にどんどん広がってきますので、花壇に植えてもよいで
しょう。花言葉には、感謝、誠実、不変があります。
ベルフラワーの花
花を見るとこのように5枚のブルーの花弁(合弁花冠)が広がり、中央に雌しべがありその先端の柱頭が3
本に分かれています。左右のやや早く咲いた花では、柱頭も花弁にも花粉がたくさん付着しています。
ベルフラワー花の雌しべ
これは先始めたころの花で、雌しべの柱頭はまだ広がっていません。雄しべは見えませんが、花の基部に
5本あります。
ベルフラワー花の雌しべ
ベルフラワーの花は多くの虫媒花と同様に、雄ずい先熟で基部にある雄しべが先に成熟します。花粉が成
熟するころ、この花のように柱頭はやや3裂して広がってきます。花粉が成熟するころ蜜も出てくるため、
訪花昆虫がやってきて蜜を吸ったときに花粉を体につけます。花から飛ぶ立つときに柱頭に触れ、体に付着
した花粉を柱頭に残していき、受粉が行われます。
ベルフラワー花の雌しべ
この花では花弁に花粉がついているのが見えますが、3本に分かれた雌しべ(矢印)の柱頭にも花粉がつ
いています。
この花ではやっと雌しべの基部を取り囲んでいた、5本の雄しべが見えます。雄しべ(矢印)はもう茶色
くなっていて、花粉は全部放出してしまったようです。受粉が終わり、受精してタネができかけるようにな
ると、花弁は外側に反転して老化していきます。
- 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
- 関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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