・今年も赤色に続き、3月末から白色のデンドロビウムが窓際で咲き続けています
我が家では毎年冬から春にかけて、デンドロビウムが窓際で咲いています。1月末からは赤色のデンドロが
咲き出し、和ませてくれることを先に紹介しました。ラン類は土いらずで、木片とレキか小石だけで植物を
支え、時々薄い液肥をスプレーするだけで開花してくれる優等生です。どの洋ランも基本的管理はほぼ同じ
すが、形態上からの分類を先に模式図で示しています。またファレノプシス(胡蝶蘭)ほどではありません
が、花弁とガク片がともに色が付いて華麗に特化していることも紹介しています。
デンドロビウム(学名:Dendrobium)は、ラン科セッコク属の学名カナ読みで、セッコク属に分類され
る植物の総称です。日本には、セッコクなど数種が知られていますが、通常デンドロビウムと呼ばれるもの
は、園芸種の洋ランとして栽培されているものに限られます。
白色のデンドロビウム
デンドロビウムの花は3枚のガク(外花被)と3枚の花弁(内花被)が同じ色をしていて、どれも花弁の
ように見えます。チューリップなどではガク(外花被)と花弁(内花被)がまったく同じ形をしています
が、ラン類ではそれぞれの形は変わっています。花の中央部はやや黄色で、外花被も内花被もその先端部は
赤色になっています。
デンドロビウムの花のつき方
デンドロビウムの花のつき方には2種類あり、今回紹介するのは普通にみられるノビル系です。やや多肉
になった茎の節部に、花が着きます。一方のファレノプシス系では、茎の頂端から花序が伸び、その花茎に
いくつかの花が着きます。
白色のデンドロビウム
すべての茎に花が着くわけではなく、若くて養分を蓄えた茎に数個の花が着きます。デンドロビウムでは
ファレノプシスほどではありませんが、下に着く唇弁が他の花被と異なり独特の形になります。唇弁は授粉
昆虫を招き入れるようにきれいな模様があり、雄しべと雌しべは一緒になりずい柱となり花粉はまとまって
花粉塊となり、授粉の際にまとまって運ばれるようになっています。
白色のデンドロビウムの花
少し大きく花を示しました。各節から1花だけでなく数花着くこともあります。
白色のデンドロビウム
外花被はほぼ同じ形態ですが、上のは背ガク片、下に2枚が側ガク片です。内花被の上の2枚は側花弁で同
じ形態をしていますが、下の唇弁だけが独特の形をしていて、その基部は黄色くなり訪花昆虫を誘引してい
るようです。
赤色のデンドロビウム
先に紹介した、赤色のデンドロビウムです。花被の形態はほぼ同じです。
- 少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんにちは。
白のデンドロビウムも美しいですね。
縁にほんのり紫?の彩が素敵です。
投稿: マコママ | 2019年4月26日 (金) 11時43分
こんにちは マコママさん!
返信が遅くなりました。(ノ_-。)
白のデンドロも毎年咲いてくれるお花で、縁の赤いスポットがかわいらしいです。(*^o^)
だいぶん茎が伸びてきたので、整理をしてやらなくては!!
投稿: プロフユキ | 2019年5月24日 (金) 22時11分