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2019年3月 2日 (土)

・京都府立植物園で雪が降ったようなミツマタの花と黄色いシナマンサクの花が咲いていました

コンサートホールでワンコインコンサートのパイプオルガンの演奏を聴いた後、天気が良かったので府立植物園の紅梅と白梅を見に行きました。紅梅と白梅も蕾がほころびかけていました。園内のあちこちで、フクジュソウやシクラメンなどの花を愛でる人がカメラ片手にあちこちを散策していました。バラ園では綺麗に剪定されていましたが、まだ蕾は見えませんでした。でもその横では雪が降ったような、ミツマタのつぼみが膨らんでいました。またその横では、シナマンサクの黄色い花弁が伸びだしていました。

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ミツマタとシナマンサク

 上段は2月23日のミツマタの蕾です。雪の花が咲いたようです。下段左は昨年3月中旬の開花時のミツマタです。下段右はシナマンサクの花です。

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ミツマタ(2月23日)

 ミツマタの白い蕾です。丸くて固まった様子は、雪の塊のように見えます。ミツマタはジンチョウゲ科ミツマタ属に属する、落葉性の低木です。

学名はEdgeworthia chrysantha

で、中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地です。名前の由来は、枝が3つ又に分かれることからきており、コウゾ、ガンピと共に和紙の主要原料とされます。特にミツマタの繊維は柔軟で、細くて光沢があり、大蔵省印刷局に納入されて、紙幣になっているようです。

 

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ミツマタ

 少し大きくしました。冬に出てくる蕾はこのように白くて、白い花のようです。秋から冬にかけて枝の先端に花芽を作り、早春に小さな蕾半球状にまとまってつけ芳香があります。花弁のように見える部分は筒状の萼で、実際には花弁はありません。

 

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ミツマタ

 花は下向きに咲き、ちいさな蜂の巣のような形をしています。色は外側が白で内側が黄色になります。

 

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ミツマタ(3月中旬)

 これは昨年3月中旬の、ミツマタの開花してきた様子です。先程の白い蕾から、ガクの内側の黄色部分が伸びてきて、黄色味を帯びてきます。

 

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ミツマタ

 ちょっと拡大して見ると、花の形がはっきりしてきます。ガク片が伸びてきて、内側の黄色い部分が外側に広がってきています。

 

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ミツマタ

 ミツマタの花です。筒状の部分は真っ白で、外に広がったがく片の内側の黄色が目立ってきています。先には上品蓮台寺見た、もう少し花の開花状態が進んだミツマタの花を紹介 しています。

 

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シナマンサク

 こちらはシナマンサクです。マンサクはマンサク科マンサク属の落葉性小高木です。日本原産で沖縄以外では、日本の各地山野に分布しています。学名はHamamelis japonica

です。早春を代表する花木のひとつで、庭木としてよく植えられています。主な開花期は早春1月~3月で、花は軽くよじれた糸のような花弁をもち、一カ所に数個まとまっ

 

て咲きます。シナマンサクは中国原産で、マンサクより早咲きで、花もやや大きいよう

 

です。後に写真を示します。

 

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シナマンサク

 少し拡大しました。細くなった花弁がよじれています。

 

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シナマンサク

 23月に葉に先駆けて花が咲きます。花にはがく、花弁と雄しべおよび仮雄しべが4個ずつあり、雌しべは2本の花柱を持っています。がくは赤褐色または緑色で丸く、花弁は黄色で長さ1.5cmほどの細長いひも状になります。

 

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ベニバナトキワマンサク

 これは以前に紹介した、ベニバナトキワマンサクです。ベニバナトキワマンサクは、マンサク科トキワマンサク属の常緑性の低木~中高木です。樹高は3m-4mになります。トキワマンサクの変種にあたり、紅紫色の花をこのように綺麗に咲かせます。

 

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マンサク

 これも以前に紹介しました、マンサクですマンサクはマンサク科マンサク属の落葉小高木でシナマンサクよりやや小型です。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。 

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