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2019年1月11日 (金)

・京都府立植物園でポインセチアの新しい品種の展示会がありました

ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属に属するメキシコ原産の植物で、赤く色づくのようなが特徴で、緑色の葉とのコントラストが鮮やかです。先に我が家で咲いているポインセチを紹介 しましたが、ポインセチアは短日植物で秋以降の短日と涼しい条件で総苞ができ、その総苞が赤く色づいてきます。普通にはアントシアニンができて赤く着色しますが、アントシアニンができないで白い品種や、ピンク色の品種もあります。また葉の形態や大きさ、斑入りの花などの品種が育成されています。先日京都府立植物園でポインセチア展があり、いろんな色の品種や、変わった葉の出かたをする品種も見かけましたので、ここに紹介します。

ポインセチアは日本の冬には戸外では生長できないため一般に鉢植えで室内で育てますが、熱帯では戸外で大きな木になっていることを、先にインドネシアで見た木について紹介 しています。日本でも春になれば伸びすぎた枝を切り戻し、屋外の涼しい所で秋まで育て、15℃を切るようになればまた室内で育てれば、毎年紅葉を見ることができます。春に切戻した枝は先に書きましたように挿し木をすれば、簡単に増殖できます。

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ポインセチア展

 いろいろな色のポインセチアが展示されていました。

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ポインセチア(インドネシア)

 日本では鉢植でしか見かけませんが、熱帯ではこのように大きな樹木としてのポインセチアが見られます。これはインドネシアのスマトラ島で見たポインセチアです。

 

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ポインセチア

 いろんな色、花型の品種群が展示されていました。

 

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ポインセチア・アーリーレッド

 典型的な花形の品種です。適度の大きさの赤い葉(総苞)とその葉がびっしりと着いています。

 

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プリンセチア・ルージュ

 プリンセチアとは、サントリーフラワーズ品種改良されたポインセチアの一種です。ピンク色の苞が特徴で、プリンセスのように華やかな印象とポインセチアを組み合わせてプリンセチアという名前がつけられました。プリンセチア・ルージュはビロードのような触感と鮮やかなピンク色の品種です。

 

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プリンセチ・クリスタルスノー

 真っ白の総苞はまるで雪の結晶のようで、淡緑色の葉の上に降り積もる雪を思わせる

 

この品種は、冬の時期に飾るにはぴったりです。

 

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プリンセチア・シャンパーニュ

 透明感のある淡いピンク色の品種です。葉柄は上の品種と同様にやや伸びています。

 

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ポインセチアの接ぎ木

 ポインセチは切断面から白い乳液が出るので、接木は難しい種類です。しかし、その液をぬぐい取れば接木も可能です。左に淡いピンクのピジョン・オブ・グランデールを、右に鮮赤色のフレーミング・スクェアを接ぎ木しています。

 

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ソノーラ・ホワイトグリッター

 従来品種の課題だった総苞の発色も改善され、独特の赤に白の色が安定して出現するようになった品種です。色鮮やかな赤と白のコントラストが際立って目をひきます。

 

 

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ジングルベルズ

1973作出の品種で、赤い色の中に点状あるいは線状に白い斑が入ります。C-1レッドの枝変わりです。

 

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ユーフォルビア・ドルチェブラッシュ

 新規導入品種で、細長い苞がごく薄い桃色に着色し可憐な印象です。ポインセチアとは近縁である、ユーフォルビアとの種間交雑種といわれていますが、正確な由来が不明です。

 

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ウインターローズ・アーリーマープル

 早生で以前のものより総苞が大型になっています。愛くるしい形の総苞が群がり、ねじれたように着生しています。葉縁は薄緑色で、中央部はピンク色をしています。

 

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アイスパンチ

赤色の総苞の中央部に白い斑が入り、葉脈もくっきりとした非常に美しい品種です。夏の高温に弱い品種で、晩生種です。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。 

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コメント

プロフユキ先生
 おはようございます。
 これほど種類があるとは存じませんでした。
それぞれ、美しいですね。
去年はとうとうポインセチアは購入しませんでした!
毎年のように枯らしてしまいますので・・・。

投稿: マコママ | 2019年1月11日 (金) 11時26分

おはようございます マコママさん !

ポインセチアもいろんな品種ができているようです。赤、白、ピンク色の
度合いも色々のようです。(*^o^)

葉も接近してついたりそれほどでなかったり、本当に様々です。
ポインセチアは寒さにも弱く、また根も水をやりすぎたりすると
腐りやすいですね。(ノ_-。)

投稿: プロフユキ | 2019年1月11日 (金) 14時54分

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