・読書の秋になり、9月に出たちひろさんの絵と俊太郎さんの詩のコラボレーションによる「なまえをつけて」を読んでいます
今年はいわさきちひろ生誕100年に当たり、安曇野ちひろ美術館でも東京ちひろ美術館でも、記念行事が行われているようです。特に安曇野ちひろ美術館では「Life」をテーマに様々な展覧会が1年にわたり開催されているようです。フェイスブックでも安曇野美術館の様子や今迄の作品 が表示されており、楽しみながら拝見しています。京都でも、京都シネマで11月17日から「いわさきちひろ-27歳の旅立ち」が公開されます。資料には、誰もが知る絵本作家の知られざる人生を綴るドキュメンタリーとあり、“物語絵本が中心だった時代に子どもの心の内面を描いた絵本作家いわさきちひろさんが不幸な形で夫と死別し、空襲で家が全焼し、家出同然の再出発、孤独、病気など、柔らかな絵のタッチからは想像できない、波乱の人生に迫る”とあります。
ちひろさんの展覧会は以前住んでいた高松でもあり、いわさきちひろ展で買ったポストカードを紹介 しています。また京都からバスツアーで安曇野ちひろ美術館まで行き、そこで買ったちひろさん原図の記念切手も紹介 しています。またちひろさんの絵は、
「季節のおもいでシリーズ春」(第2週)としても発行されています。
この9月にはちひろさんの絵と修太朗さんの詩のコラボレーションによる「なまえをつけて」が出版され、その中から何枚かを紹介します。
「なまえをつけて」
「ちひろの絵のひみつ」
ちひろの絵画技法に迫った初の本で、子どもたちのしぐさ、表情、紫の色づかい、水彩のにじみなどちひろの絵の魅力に迫り、制作プロセスや際だったデッサン力から名作を解明しています。
ちひろさん
いわさきちひろ(1918~1974)は福井県武生市(現・越前市)の生まれで、東京育ちです。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷 泰、丸木 俊に師事しています。ご主人は政治家の松本善明氏です。
映画「いわさきちひろ-27歳の旅立ち」
画の才能を認められ、岡田三郎助に師事していた。両親の薦めを断り切れずに婿養子を迎えることになったちひろは、夫について満州へ行くも夫の自殺で帰国し、再び油絵を学ぶ。また女子開拓団に同行して再び満州に渡るが、戦況悪化のため帰国した。戦争の実態を知り、自分の無知を痛感し、宮沢賢治のヒューマニズム思想に共感する。その共産党の考えに共鳴して入党し、後に夫となる松本善明と知り合う。ちひろは絵を描いて生活を支え、絵を描き続け独自の手法で絵本作家として進んでいく。
作品1
かがみのなかのわたしもわたし?
かがみのみぎはほんとはひだり
でもかがみのうえとかがみのしたは
ほんととおなじ ふしぎだね
作品2
わたしはなかないよ
いいにおいがしてるから
これからおいしいものをたべるから
おかあさん はやくきて!
作品3
ゆきしろい ゆきしずか
しんしん ゆきゆめみたい
ゆきだいすき ゆきとけないで!
作品4
おはなばたけにたっていると
いろんなおとがきこえてきます
アブのはおとに ことりのさえずり
とおくのでんしゃに ちかくのせせらぎ
作品5
とけてしまいそう ほんとにうれしいとき
だれとでもなんとでも なかよくなって
おおきなおおきな ひとつにとけこんでしまいそう
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの お薦めの本 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 読 書 にもありますので、ご覧ください。
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