・散歩で見かけいつも気になっていた色鮮やかな花はマンデビラという花でした
散歩道で見かけるご近所さんのお庭に、鉢植えでいつも色鮮やかで赤、白、黄色の大型の花を見かけます。何かに似ているようで、でも名前の分からない花でした。写真に撮って帰り、パソコンで調べて見ると、マンデビラと云うキョウチクトウ科の花でした。
キョウチクトウ科マンデビラ属の多年草で、学名はMandevilla で、別名はチリソケイです。原産地はメキシコからアルゼンチンです。鉢植えにされることが多く、ツルが長く伸びます。キョウチクトウ科の花には他に、ビンカ(ニチニチソウ)、ツルビンカ それに先日紹介したハツユキカズラ などもあり、なんとなく見かけたような気がしていたのは、そんな仲間をよく見ていたためでしょうか。
メキシコからアルゼンチンにかけて、およそ100種類が分布するつる性の植物です。以前は近縁のデプラデニア属に分類されており、その名残で今でもこの名前で呼ばれることがあります。ツルがよく伸びるので、フェンスや支柱に絡ませて栽培します。
マンデビラ
マンデビラ
熱帯性の植物で寒さにやや弱いので、鉢植えにするのが育てやすいでしょう。気温の高い時期はぐんぐんツルが伸びます。日当たりのよい場所を選び、剪定と摘心を繰り返して樹形を整えてやります。日当たりが悪いと、葉っぱが黄色く変色することがあり、花付きも悪くなります。どんどんつるを伸ばし、知らぬ間に必要以上の大きさになってしまうので、摘心を繰り返して、たくさんのわき芽を伸ばしてコンパクトに育てます。乾燥には強いですが、過湿になると根腐れを起こします。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、冬は生育が衰えているので、乾燥気味に管理します。
マンデビラ(ピンク)
咲きだしてきた花は、やはりキョウチクトウの花のようにややらせん状に開いてきます。主な開花期は5月~10月頃です。葉は全縁で、対生または輪生します。
花の大きさは種類によってやや異なりますが、直径10cm前後のラッパ型で、先端が大きく開いて5裂して、5枚の花弁に分かれます。花色は白、ピンク、赤などがあります。雄しべは5本で花糸は短く、花筒中央部に合着し、葯も合着しています。
マンデビラ(ピンク)
ピンクの花が満開してきました。かなり深い切れ込みがありますが、横から見るとアサガオ状に花筒は長いようです。
マンデビラ(ピンク)
接写して見ました。明け方降った雨の粒が、まだ花弁に残っていました。
マンデビラ(ピンク)
盛りを過ぎた花ではこのように、花弁はやや反転してきます。
マンデビラ(白)
白色の花も中々綺麗で、横から見ると蕾の時はこのように紡錘形に細長くなっています。
マンデビラ(白)
接写して見ましたが、雄しべなどは花筒中央部に合着しているためか見えません。
花筒内部は黄色で縦筋が見えます。
マンデビラ(赤)
赤の花もありなかなか鮮やかな色です。
花言葉は固い友情、情熱、危険な恋などで、「固い友情」という花言葉は、つるが互いにしっかりと絡みつかせながら伸びて、たくさんの花を咲かせる姿にちなんでいます。危険な恋というのは、伸び過ぎて他の場所まで広がるからでしょうか。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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