・ご近所のオリーブ3本のうち2本の木には緑色の実がなっていました
オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。英名は olive、学名は Olea europaeaです。原産地は地中海沿岸と中近東です。日本では香川県の小豆島で、オリーブがよく栽培されオリーブ油や塩蔵したオリーブが特産品になっています。今年もご近所のオリーブの木を見ていると、先に紹介しましたように、5月9日にたくさんの蕾をつけていました。2週間後の5月23日にはもうたくさんの花が咲いており、一部の花ではもう子房が肥大しかけていました。オリーブの花は両性花で、ガクが4枚、雄しべが2本でそのあいだに雌しべがあります。
2,3日して見に行くと、もうすべての花も膨らみかけた実も落ちていました。オリーブの花は他家受精をするため、自分の花粉では受精しないため落花・落果したようでした。 品種によっては
オリーブの花と果実
オリーブの花(5月23日)
これは前回紹介した5月23日に蕾をつけたオリーブの木です。びっしりと蕾をつけていましたが、2,3日後にはほとんどの花は落花していました。
オリーブの着果(9月3日)
開花後約3ケ月目の9月3日、散歩の途中で先に開花を確認していたオリーブの木2本のうちこの1本は、実が着いていました。矢印で示しましたようにこの写真でも3か所に幾つかの実がしっかりと肥大をしていました。
オリーブの実
ここには少なくとも9個の実が着いていました。果実は卵形が多く、最初は濃緑色で次いで黄緑色になり、秋には完熟して黒紫色になります。果実は塩蔵して食べられ、緑色の時期でも黒紫色でも好みによって使い分けます。
オリーブの実
ここにも5個の実が見られます。まだまだ大きく肥大しそうです。緑色の塩蔵にはこの時期のものを使います。
オリーブの実
ここにも5個の実がありました。艶やかできれいな緑色をしています。このように2本あった内のこの1本はしっかりと実をつけていましたが、離れたところにあったもう1本の木には、実は全く着いていませんでした。そこでこの木はもう1本の木の花粉で受精できましたが、その木はこの木の花粉では受精できなかったようでした。
別のオリーブの木
帰りがけにもう1本のオリーブのやや小さな木があるのを発見しました。5月の開花時にはこの木のあるのに気がつきませんでした。別の2本のうちどちらかの木の花粉でちゃっかりの受粉して実が着いたようです。
オリーブの実
この3本目の木ではまだ小さい木だったためか、多くではありませんが結構な大きさの実をこのようにつけていました。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
プロフユキ先生
こんにちは。
オリーブの木がご近所におありなのですね?
イタリアでもスペインでもよく見かけましたが、
実を見たことはございません。
この実を絞るのですね?
エキストラバージンオリーブオイルはスペイン産を
使用しておりますよ。
投稿: マコママ | 2018年10月 3日 (水) 17時14分
こんにちは マコママさん!
台風の影響はありませんでしたか、今年はよく台風がきますね。(^_^)
オリーブの木は地中海沿岸ではよく見かけますね。料理はすべてオリーブオイルだし、塩蔵の
オリーブもなかなかおいしいものです。ちょっと脂肪分と塩分が多いですが。(ノ_・。)
オリーブは他家受精するので1本では実が着かないので、あまり実を見かける
ことはないようですね。(*^o^)
投稿: プロフユキ | 2018年10月 3日 (水) 17時46分