・台風21号襲来による平野神社の建物・木々の被害のビフォー＆アフター

2018年9月4日の台風21号による京都での被害は建物と巨木への被害が多く、平野神社と北野天満宮の被害状況を先に紹介 しました。北野神社では本殿の被害は屋根の一部だけでしたが、平野神社では拝殿のすべての柱が折れて拝殿が倒壊しました。この建物は京都府指定文化財で、その設計図も残っていないとかでその再建もなかなか大変なようです。平野神社は平安の昔から夜桜で有名な場所で、数々の貴重な銘木が庭園に植栽されています。これらの古木もかなりの被害を受け、その修復にはかなりの労力と経費が掛かることでしょう。ここ平野神社もかっては官幣大社で国家の支援がありましたが、戦後は官営で行うことが廃止されました。以降は神社と氏子崇敬者達の浄財で維持されてきましたが、式年遷宮などもあり経済的に苦しく、境内の一部をガレージに貸したり、マンション用地になったりしてニュースに取り上げられています。寺院に比べて神社では拝観料を取らないため、平野神社では桜のシーズンには大変賑わいますがその運営維持は大変なようです。今回の台風被害の復旧については、復興義援金の募金活動が始まりましたので紹介させて頂きます。以下に台風21号襲来による被害のビフォー＆アフターを写真で紹介します。

平野神社復興義援金のお願い

　貧者の一灯を致しました。

平野神社復興支援のサクラサクコンサート

　前々からこの倒壊した拝殿では、各種コンサートがよく開催されていました。

拝殿（ビフォー）

　建物の西側から見ています。立派な建物で、早く復旧してほしいものです。

拝殿（アフター）

　台風襲来の翌日、これは大変と出かけて撮った写真です。強風のためすべての柱が折れ、屋根全体が倒壊しています。

榎（ビフォー）

鳥居前の榎です。まだ元気な折に、その木に付いた面白い形の虫こぶ（虫嬰ちゅうえい）を紹介したばかりでした。

榎（アフター）

　このエノキも、何か所か幹が途中から折れています。しっかり根を張っていたので倒木はしませんでしたが、なんと幹の途中で折れています。瞬間風速39mの威力は強烈です。

榎（アフター）

　折れた幹の白い断面が痛々しく見えます。

イチョウ（ビフォー）

　このイチョウは雌の木で、どこからか飛んでくる花粉で受粉して実をつけることを、紹介したばかりでした。

イチョウ（アフター）

　このイチョウの木も台風の翌日見たのと比べ、その傷んだ場所を切り落とされた今では一層みすぼらしくなってしまいました。何とか元気に回復してほしいものです。

イチョウ（アフター）

　大きな枝が、強風のためねじ切れています。かなりの力が加わったようです。

イチョウ（アフター）

　先が折れた枝はこのように、無事な部位で切り落とされています。専門家が切っているでしょうから、切り口は間もなく自分の力で修復されるでしょう。

楠（ビフォー）

　この樹齢400～500年のクスノキもつい先日、元気にあふれた旺盛な生育振りを紹介 したばかりでした。

楠（アフター）

　このクスノキも中心となる幹から出た枝が何か所か、折れています。

楠（アフター）

　接写して見るとかなりの箇所で枝がねじ切れ、それ以上枯れこまないよう無事な部位で切り落とされています。

一日も早く拝殿と樹木の復旧がされることを望んでいます。

●少し大きな写真と特性などは、右サイドの　京の街角  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

●関連の記事が　京の街角  にもありますので、ご覧ください。