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2018年9月 2日 (日)

・丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してきました(1)

6月中旬に丹波篠山へ10万株のユリが咲いているとのことで、バスツアーに参加しました。実際にはその場所が丹波篠山で城山城跡が見たいのと、「佐藤錦」食べ放題のフルーツフラワー大感謝祭に魅かれたこともあります。

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草で多くの種類があります。北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しています。日本には15種があり沖縄や九州の7種は日本特産種です。ユリについては先に、長崎のハウステンボスで見たユリのアーチホテル庭園を彩る各種の鉢植えユリ群を紹介 しています。

ユリの花は上に書いたように、日本特産の花です。東洋ではユリは食用や薬用として使用されてきており、わが国でもヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されています。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、雑煮、茶碗蒸しやガンモドキなどに用いられています。先に紹したシーボルトは日本原産のユリの球根をヨーロッパに持ち帰りました ヨーロッパでは純白のユリの花は古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられており、バチカン市国の国花にもなっています。そんなヨーロッパに持ち帰られたテッポウユリ(琉球列島原産)はマドンナリリーとも近い種類であり、復活祭に用いられるイースターリリーとして大流行しました。明治時代には絹と共にユリの球根が日本の重要な輸出品として、外貨を稼いだようです。テッポウユリは日本の南にある琉球列島、そして沖縄、奄美、永良部の島々が原産地です。

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ユリ園

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ユリ園

60品種・10万本のユリが咲いている玉水ユリ園です。ユリが開花する6月~7月上旬だけと入園が限定されるので、行く時には開花状況の確認が必要です。

 

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ユリ園

 行った6月中旬には約78割が開花のベストの状態でした。オレンジ、黄、ピンク、白色など各色のユリを堪能できました。

 

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赤色ユリ

 赤色のユリで上向きに咲いていました。ユリの花には6枚の花弁があり、正確には外側の3枚はがくが色づいたもので外花被(がいかひ)であり、内側の3枚が本来の花弁で内花被(ないかひ)です。

 

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赤色ユリ

 一つの花だけを示しました。6枚の花弁は形も色も全く同じでした。花の中心から1本の雌しべと6本の雄しべが伸びています。雄しべの花糸は長く伸び、その先端にぶら下がるように葯(やく)が付いており、風でゆらゆら揺れています。

 

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黄色ユリ

 黄色のユリで、この品種では花弁数が6枚でなく更に増加し、八重化しています。多分おしべが花弁に変化したのでしょう。ツバキなどの八重化も同じで、ツバキではたくさんあるおしべの数が減り、その代わりに花弁数が増えて八重化しています。

 

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黄色ユリ

黄色の花の一つを示しました。花弁が11枚あり、雄しべは見られません。この品種では花ごとに変化があり、花弁数が増えて花では雄しべの数が減っていました。そのような花の写真は、次回にまた紹介します。

 

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白色ユリ

 白色のユリで、先の赤色と黄色の花と同様に、上向きに咲いています。雄しべはしっかり6本あります。

 

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白色ユリ

 白色の花を一つ示しました。この品種では内側の花弁である3枚の内花被に、内側の基部に雄しべの葯の色と同じような赤茶色の斑点がありました。

 

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紅色ユリ

これは紅色のユリです。上向きというよりやや横向きに咲いています。

 

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紅色ユリ

 紅色の花を一つ示しました。この品種では、6枚の花弁の内側に小形で同色の花弁状の物が数枚あり、雄しべは見られませんでした。

 

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フルーツ三昧

 このツアーでは昼食に三田牛のステーキが出ますが、デザートはフルーツ食べ放題で、した。佐藤錦サクランボとメロンの食べ放題ということでしたが、それ以外にマンゴーとスイカもあり、各種のフルーツを堪能しました。更に野菜3㎏のお土産まであり、大人気のツアーのようでした。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 日本の街角  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

プロフユキ先生
 こんにちは。
あ~このようなツアーがあったら即!参加ですよね?
見事なユリ園ですね、上向きに咲くユリなどなど・・・。
そしてフルーツ満載でお土産までついてあ~
羨ましい限りでございます。

投稿: マコママ | 2018年9月 2日 (日) 12時29分

こんにちは マコママさん!

京阪神で大人気のツアーだったようで、京都から4台、大阪から6台のバスがスタート
したようで、現地では10台のバスが揃いました。
最近はバス旅行が楽で無駄なく見学できて、結局安くつくのが分かりました。それで
関西に限定して参加しています。(*^o^)

なれた人はお土産用のバッグ持参でしたね、満開のユリも素敵でしたが、サクランボ、
メロンに加えてマンゴーとスイカの食べ放題も楽しかったです。(o^-^o)

投稿: プロフユキ | 2018年9月 2日 (日) 17時53分

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