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2018年9月11日 (火)

・京都の平野神社、北野天満宮でも台風21号の強風により建物の一部と木々などが被害を受けました

94日台風21号が京都の西側を通過したため、とくに京都市内では強風が吹き荒れてあちこちで被害が発生しました。北区でも強風のため、平野神社の拝殿が壊れたうえに木々が倒れ、北野天満宮でも巨木が倒れたり太い枝が折れたりしました。拙宅では雨の被害はありませんでしたが、強風でベランダのグリーンカーテンがツルだけになり葉はほとんど吹き飛ばされました。アサガオ、沖縄雀ウリ、フウセンカズラとモッコウバラがありましたが、葉という葉はすべて強風で吹き飛ばされてまる裸になり、週間風速39mの威力は強烈です。それと午後2時半頃から5日朝の8時半ころまで停電になり、思いがけずローソクに頼ることになりました。低電になるとエレベーターは止まり、給水も止まってトイレも使用できなくなります。冷蔵庫、冷凍庫もいつ電気が復旧するか不安でした。テレビ・パソコンは使えず、ラジオだけが頼りでした。
 マンション横では交通信号も消え、交通課の数人のおまわりさんが手信号で交通を整理しておられました。夜中にはどうなるのだろうと心配していましたが、一晩中お巡りさんの声が聞こえ、夜通しで交通整理をしておられたようで
大感謝でした。一方、関電では復旧状況の説明の車も金閣寺周辺では見かけず、いつ復旧するのかと不信感が増していました。京都府立植物園でも多くの木々が倒れたり枝が折れたりして、9日(日)まで臨時休園に追い込まれ、現在では開園しましたが復旧作業を行っており、まだ十分ではなく、立入禁止エリアを設けられています。ここには95日に、平野神社と北野天満宮で見た被害状況の一部を紹介します。

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平野神社,北野天満宮

上左は倒壊した拝殿、右は枝の折れたサクラの保存木

下左は北野天満宮本殿屋根の檜皮葺の補修、右は根元近くで折れた巨木

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平野神社パーキング

平野神社鳥居の北側にはパーキングがあり、停められていた車2台のフロントガラスには折れた巨木が突き刺さったり、落ちてガラスが大破していました。

 

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平野神社イチョウ

 南門手前北側にはイチョウの巨木がありますが、上の方の枝が少なくとも3か所以上で、何本も折れていました。

 

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平野神社イチョウ

 先に受精不充分で落ちたジューンドロップのギンナンを紹介 しましたが、今回は強風のため折れた枝と落果したギンナンが根元に散らばっていました。

 

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平野神社ギンナン

 まだ緑色の実や黄色く色づきかけた実も、かなりの実が落果していました。

 

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平野神社拝殿

 京都府指定文化財の拝殿が倒壊しました。柱が全て折れ、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が崩落していました。この拝殿は2代将軍徳川秀忠の娘東福門院が、江戸時代に建立したとされる歴史的建造物です。奥に見えるのは江戸時代初期に再建された重要文化財本殿で、幸い無事でした。比翼春日造といって大変珍しい造りで宮中神を祀ってあるため神社が東向きになっています。

 

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平野神社桜園

 貴重な桜の保存木の何本かは、このように老木が多いため、枝がかなり折れています。

 

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平野神社エノキ

鳥居手前の南側には、先に奇妙な虫こぶ(虫嬰、ちゅうえい)ができているのを紹介したエノキの巨木があります。その枝も先端近くで無残に折れていました。これだけ多くの被害があり、いまだに平野神社では参拝中止になっています。早い復旧が望まれます。

 

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北野天満宮東門近くの倒木

 北野天満宮では北門が閉鎖になっており、東門から入りました。東門から北門へ行く道は、このような松の倒木がありふさがれていました。奥に見える社は無事でした。

 

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北野天満宮東門近くの倒木

 この松は根元近くで曲がって伸びていたのだと思いますが、その途中で折れたため、根元近くで切断されていました。

 

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北野天満宮本殿東側の倒木

 道を南に取り進むと、本殿東側ではかなりの倒木があり、通行できなまいままになっていました。

 

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北野天満宮

何基かある灯籠も、辛くも倒木の被害を免れていたようでした。

 

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北野天満宮檜皮葺の補修

 本殿西側の屋根では檜皮葺の屋根の補修が行われていました。今日もかなりの参拝者があり急ピッチで補修されていました。補修には樹齢70年以上の充分な樹径のある檜の立ち木からむいた皮を成型した檜皮を用います。 しかし、近年は充分な樹径のあるヒノキの減少や、原皮師(もとかわし)と呼ばれる檜皮採取の職人が減少し補修も進まないようです。

 

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北野天満宮巨木の損壊

 三光門手前では巨木の先端近くの枝が折れ、落下したため、急いで落下木の片づけがされていました。

 

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北野天満宮絵馬所北側

 絵馬所北側では最近、池が掘られていますがその入口近くでも、かなり太い枝が折れていました。

 

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北野天満宮絵馬所西側

 絵馬所西側も最近改修がされていましたが、その巨木の枝もかなりの力で引き裂かれ、下に転がっていました。北野天満宮では毎日かなりの参拝者があり、参拝者に危険のないよう急ピッチで整備がなされていました。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 果物と樹木の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。 

 

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コメント

こんにちは。
 大変な被害でございましたね?
強風の恐ろしさを改めて拝見いたしました。
歴史的建造物の破損は大変な痛手ですね?
それに巨木も・・・。
先生のお宅の植物でも・・・。
 今年の日本列島は災害に見舞われて、
大変な年となりました。
災害地の一日でも早い復旧をお祈り申し上げます。

投稿: マコママ | 2018年9月12日 (水) 11時59分

こんにちは マコママさん !

有難うございます。に日本列島は自然災害ばかりでどうなっているんだろうと思います。(^_^)

風の力には本当に驚きます。平屋は比較的大丈夫でしたが、マンションなど高いところ、
それに神社の巨木はまともに強風の影響を受けたようです。(ノ_-。)

波の力も恐ろしいことは先日の関空への連絡橋へのターンカーの激突でも分かりました。(-_-)

日本は平野が少なく、山のすそ野や、低湿地に住まざるを得なくて災害に会い、
避難地で生活をしている人などへの一日も早い安定した生活への復帰を願っています。(*^o^)

投稿: プロフユキ | 2018年9月12日 (水) 15時20分

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