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2018年8月15日 (水)

・6月の下旬に建仁寺の塔頭である両足院では群生した半夏生が満開していました

建仁寺は臨済宗の開祖である栄西によって1202年に創建されています。栄西の入寂後、その墓所を栄西直系の弟子たちによって守塔された寺院を知足院と言います。これが、両足院の前身です。1358年に龍山徳見和尚が入滅した際、その墓所として改めて護国院(栄西の墓所)と区別して現在の寺域になりました。1536年に火災にあい、再建に伴い両足院と改称されました。両足院は「饅頭始祖の寺」としても有名で、龍山和尚の弟子である中国の僧林浄因が龍山和尚の帰国と共に来日し、「饅頭」の文化を日本に伝えたとされています。

毎年6月下旬から夏にかけては、書院前庭の池畔の半夏生が白く化粧を施し、美しい庭へと変化します。そこで、両足院は「半夏生の寺」と呼ばれています。半夏生は半化粧ともいわれます。開花の頃、周りの葉が緑色から白色に変化し、水芭蕉の花が咲いたようになります。開花が終わればまた緑色に戻ります。半夏生の特性を巧みに取り入れた書院前庭は、人の心の有様を観る禅の心を、如実に表現しています。

両足院は通常は非公開ですが、初夏と冬には期間を限定して特別拝観をしています。

 

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半夏生

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建仁寺

 建仁寺は祇園にも近く、広い境内はいつ訪れても落ち着く境内で、学生時代にはよく訪れました。

 

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両足院の書院と前庭

 両足院の書院の建物と、前庭です。前庭の池畔には群生している半夏生は丁度満開でした。

 

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半夏生

 半夏生の穂状花序も長く伸び、花序の直下の葉も真っ白にお化粧をしていました。水面にも、半夏生の葉がしっかりと映っています。

ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名 Saururus chinensis)は、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年性落葉草本です。日本の本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの日の当たる湿地に分布し、太い地下茎で広がり群生しています。日本では生育に適した土地が減少したため、自生株は近年減少傾向にあります。

 

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半夏生

 数えきれないくらいの群生した半夏生が池畔を取りまき、緑の茎葉と白化した葉とのコントラストが綺麗でした。

 

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半夏生

 水面に映った半夏生が鮮やかでしたので、映った半夏生を写真に撮りました。

半夏生は高さ50100cmほどになり、葉は茎に互生して着き、長さ515cmほどの卵形で基部がハート形の細長い形をしています。夏至を過ぎた頃に長さ1015cmほどの穂状花序を葉の基部につけます。また、花の直下にある葉の表面が基部から頂部へと白く変化し、花弁状になるのが本種の特徴です。開花期にはドクダミに似た独特の匂いがします。近縁のドクダミにもあまり目立たない細長い花序があり、その直下の4枚の苞葉が白く花弁状に発達しています。

 

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半夏生の花

 岩を取り巻く半夏生を、拡大して見ました。花序は長く発達するにつれ垂直から垂れ下がるようになります。花が発達するにつれて、花序直下の葉が白変してきます。花時に葉が白くなるのは、昆虫に花のありかを示しているためです。昆虫による受粉がすめば、葉はやがて元の緑色に戻ります。

 

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半夏生の花

 群生した半夏生の花と白化した葉です。水分がたっぷりあるせいか、白化した葉もしっかりとしています。

 

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半夏生の花

 花序はかなり長く発達し、途中から垂れています。白化した葉では、名前とは異なり先端まで白く変色しています。

 

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半夏生の花(拡大)

 白色の花ではフラボノイド色素を持っていて、全ての波長の光を反射して人間には白く見えます。一方、紫外線も反射していて人には見えないのですが、媒介昆虫にはそれが見えるため、昆虫はそれを見て訪花して授粉を助けるようです。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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