・イタリア野菜の赤チコリの仲間でバラの花のようなカステルフランコとパラロッサを見ました
先にイタリア野菜の3冊目の本を紹介し、またチコリの仲間カステルフランコとトレビスなどを紹介しました。またその後youtubeでイタリアの伝統野菜を見ていると、野菜とは思えないくらい綺麗なカステルフランコとパラロッサがありましたので、それを紹介します。
チコリは苦みがあるため軟白処理(暗黒で育てて苦みを減らす)をして、苦みをとらなければなりません。赤紫色のキャベツによく似たトレビスはチコリの仲間です。レストランなどで見かける真っ白なチコリは、日本でもよく見かけるようになりました。トレビスはフランス名で、イタリアでラディッキオとしてポピュラーな野菜です。赤紫色のキャベツは葉も軸も赤いのですが、トレビスは軸の部分は白色で、それ以外の葉身は赤紫色で、そのコントラストが綺麗です。チコリの仲間であるため、やや苦味がありますが、軟白処理の必要はそれほどありません。葉はレタスのように薄くて柔らかで、サラダに彩りを添えるため、産地も増えてきています。
トレビスは赤チコリ(ラデイッキオ・ロッソ)の一つで丸型に結球していますが、他にやや細長型のヴェローナ、細長型のタルティーボとバラの花型のカステルフランコやパラロッソがあります。チコリの仲間ですが赤チコリは苦みが少なく、軟白しなくても利用できる種類もあり、また次に書くように機能性成分を含むため消費が伸びています。ミネラル(特にカリウム)とβ―カロテン、葉酸とビタミンCを含み、高血圧予防、動脈硬化予防効果などが期待されます。また赤色のアントシアニンを含み、眼精疲労の回復や抗酸化作用があります。
カステルフランコとパラロッサ
トレビス
これはお馴染みのトレビスです。赤紫色のキャベツと異なり、トレビスは軸の部分は白色で、葉身の赤紫色とのコントラストが綺麗です。
タルティーボ
これは赤チコリの仲間で、比較的晩生種の縦長のタルティーボです。色鮮やかな季節感のある野菜です。まだ日本ではほとんど見かけません。
カステルフランコ
これが以前にも紹介しました、赤チコリに仲間で結球しないカステルフランコです。タルティーボとエンダイブに似たスカローラとの雑種で、クリーム地に赤紫のドットがあり、収獲までに尖端の開いた葉を整えて花のように調整します。
カステルフランコ
これも同じ色合いのカステルフランコです。薄黄色の葉をバラの花のように先程の写真よりきれいに広げて調整してあります。赤紫のドットが鮮やかです。
カステルフランコ
これはカステルフランコの生産者団体のポスターをお借りして、ちょっと加工しました。ドレスがとても野菜だとは思えない艶やかさです。
カステルフランコ
これはハムなどと組み合わされた、カステルフランコ料理です。
パラロッサ
カステルフランコの仲間の、畑で栽培中のパラロッサです。パラロッサではタルティーボの赤い色が鮮やかに濃く残っています。収穫期に近ずくと、中心部の若い葉をバラの花弁状に整えていきます。本当のバラの花のようにリアルに見えます。
パラロッサ
これは出荷され並べられていたパラロッサです。豪華な真紅のバラの花そのもののように見えます。とてもチコリの仲間の野菜だとは思えないでしょう。
パラロッサ
これはパラロッサを小さい内に中心の葉をバラの花状に整え、密植に植えなおして育て、小さい内に収穫・調整したパラロッサです。サラダや他の料理の飾りにしますが、もちろん飾りだけでなく食べられます。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 野菜と花の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんにちは。
御地も毎日、お暑い事でございますね?
いつになったら涼風が・・・。
まぁ、バラそっくりのお野菜が!
綺麗ですね。頂くのが勿体ないような・・・?
どのようなお味なのかしら?
投稿: マコママ | 2018年7月22日 (日) 14時42分
こんにちは マコママさん!
この日本列島の暑さはどうしたことでしょうね。スノーガンをもってきて、雪でも雨でも降らしてほしいですね。
でも雨はいりませんでしたね。(^-^*)
暑い夏には涼しく」なるよう綺麗なものと、丁度見ていた綺麗なバラの花のような野菜を紹介しました。(*^o^)
味は私もまだ食べたことがないのですが、チコリと同じ仲間でやや苦みがあり、大人向きの野菜ですね。y(^ー^)y
投稿: プロフユキ | 2018年7月22日 (日) 18時19分
プロフユキさん、こんばんは。
パラロッサ、今まで見たこともない素敵な色をしたバラとしか思えません。
こんな色のバラ、すごく好きです~♡
生産者が手をかけて、バラの花の形に葉を整えていっているのですね。
最初にこのことを思いついた人はすごいですね^^
食卓にパラロッサがあると、華やかだし、話題も提供していいですね!
投稿: 亜麻 | 2018年7月22日 (日) 23時02分
こんにちは 亜麻さん !
初めは白地に赤ドットのカステルフランコだけだと思っていましたが、真紅のバラのような
パラロッサがありました。(*^o^)
かなり赤い部分が多くて、葉もやや肉厚のようですね。冬場の野菜ですが、寒い時期に
ゆっくり育つハクサイ状の野菜の、中心の葉をバラの花弁のように整えていく繊細な管理のようです。(o^-^o)
本当にこれを考え出した人は、素晴らしいアイデアですね。小降りに物も多く食卓を風邪っている
ようでとてもゴウジャスでしょうね。y(^ー^)y
投稿: プロフユキ | 2018年7月23日 (月) 16時44分