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2018年7月14日 (土)

・西の京の林少山乾窓禅院でソシンロウバイとゼンテイカ(ニッコウキスゲ)とハナザクロを見かけました

西の京といっても上京区御前通で、京野菜を作っておられる方を訪問していて、何故この辺りが西の京なのかと不思議に思って尋ねました。すると驚いたことに、家の前の南北の御前通から向こうにかっての平安京の内裏があり、そこでこの通りから西が西の京なのですとの答えでした。東の京という言い方もあったが今では、その言い方は残っていないとのことでした。

 御前通と交差する仁和寺街道を西に進むと中国風の山門のある林少山乾窓禅院があり、つい庭園の植物に魅かれて中へ寄りました。この禅院は室町幕府を起こした足利尊氏が、戦勝祈願のため建立した法華堂がその始まりと云われる所です。綺麗に整備された庭園にはソシンロウバイが大きな実をつけ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)とハナザクロがいずれも綺麗な花を着けていました。

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林少山乾窓禅院の植物

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林少山乾窓禅院の山門

 中国風のたたずまいを見せる丸い入り口山門に魅かれ、近寄ると庭園に綺麗な花が見えましたので中へ入らせてもらいました。

 

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ソシンロウバイ

 何の木か黄色い実をつけた木があり、近寄って見ると以前花を紹介したソシンロウバイのようでした。先にロウバイの花は、先に春を告げる花として紹介していました。

ソシンロウバイはロウバイの園芸品種で、黄一色で、花びらが丸っこくて芳香が強いのが特長です。花色が濃くて遠目からでも目立ちます。ソシンは素心と書き、本来は複数色になる花色が単色になった品種のことを指します。

 

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ソシンロウバイの実

 枝に近寄って見ると、楕円形で先がやや細くなった実が幾つも着いていました。

ウバイ科ロウバイ属の広葉の落葉性低木です。原産地は中国で、別名はカラウメです。学名はChimonanthus praecox. この木は12月~2月頃に咲きます。花の少ない真冬に鮮やかな黄色の花をつけます。光沢がありロウ細工のように見える花弁であることから蝋梅と呼ばれ、花弁は黄色で、中心部は暗紫色になります。

 

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ソシンロウバイの実

 近寄って実をよく見ると、うろこ状の鱗片でしっかりと包まれているようです。

日本には江戸時代に入り、庭木や生け花などに利用されてきました。花は葉の出る前に咲きます。花後には楕円形の果実ができます。夏~秋になると自然に割れて、黒いタネを出します。

 

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ソシンロウバイの実

 果実はたくさんの鱗片に包まれていて、その中に花弁とガク片もありますが皆黄色をしています。子の中に10個くらいの種子が入っています。

 

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ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)

 ソシンロウバイのすぐ横に、よく山地で見かけたゼンテイカが咲いていました。

ゼンテイカ(禅庭花)はススキノキ科キスゲ亜科ワスレナグサ属の多年草です。学名はHemerocallis dumortieri C.Morren var. esculenta (Koidz.) Kitam. ex M.Matsuoka et M.Hottaで、一般には、「ニッコウキスゲ」の名前で呼ばれることも多いようで、私もこの名前で憶えています。

 

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ゼンテイカの花

 茎の先端に数個の花を着け、良く咲いています。

ゼンテイカの花は、各地で別々に同定されたため、和名、学名ともに混乱が見られ、セッテイカ、エゾカンゾウ、エゾゼンテイカ、センダイカンゾウ、ムサシノキスゲなどとも呼ばれています。

 

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ゼンテイカの花

 一つの花を正面から観察してみました。

日本各地の草原に普通に見られる花で、開花は5月上旬~8月上旬頃で、群生すると山吹色の絨毯のように美しく見えます。高さは5080㎝で、花茎の先に数個の蕾をつけます。黄色の花はラッパ状で、大きさは10㎝くらい。花弁は6枚、朝方に開花して、夕方にはしぼんでしまう1日花です。

 

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ハナメザクロ

 さらに奥に進むと角にハナザクロがありました。

先に散歩道で見かけたハナザクロのことと、秋に成熟した実ザクロのことも先に紹介しています。

 ザクロはザクロ(ミソハギ)科ザクロ属の落葉性小高木です。学名はPunica granatumで、原産地の小アジア、アフガニスタン、ヒマラヤに分布しています。樹高は5m7mで、主な開花期6-7月で、秋に実が熟します。

 

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ハナザクロの花

 たくさんのザクロの花が各枝の先についています。

ザクロの花芽は春から伸びた枝に、開花後の夏頃につくられます。花芽は短くて太い枝の先端から23芽までに限られ、間伸びした枝や弱々しい枝にはつくられません。翌年そこからさらに短い枝を少し伸ばして先端に花を数個咲かせます。

 

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ハナザクロの花

 これは咲く前の蕾です。あまり蕾を見かけたことが無くて、つい写真を撮りました。

ザクロには非常に多くの種類があり、果実の食用を目的とした「実ザクロ」と花の鑑賞に重点を置く「花ザクロ」に分けられます。

 

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ハナザクロの花

 完全に開くことはあまりありませんが、咲きかけた花も中々きれいなものです。

日本では果樹としては発達せず、江戸時代には鉢植えで栽培される「ヒメザクロ」をはじめ、花色や、花形、樹形などに変化を求めた花木として栽培されていました。漢字では「石榴」と書きます。これは中国での俗名がそのまま日本に入ってきたものです。

 

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百日紅のセミ

 ハナザクロの木の反対側に、1本大きなサルスベリの木がありました。

ツルツルの幹に、何か褐色のものが着いています。

 

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セミの抜け殻

 なにかと近寄って見ると、セミの抜け殻でした。何もこんなツルツルで猿でも滑るという幹で脱皮したものか不思議な気がしました。まだ木の皮が着いているものと錯覚して、這い上がって来たのでしょうか。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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