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2018年6月26日 (火)

・5月になるとオリーブの濃緑色の葉の間から白い花が群がって咲いてきます

先に白い花の咲く、ゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイを紹介しました。同じ頃いつもの散歩道では数軒のお庭で、いつもは表が濃緑色で裏面は銀白色の綺麗な葉を見せていたオリーブの木に、真っ白の小さな花が群生するようになります。

ただその開花期間が45日と極めて短いため、今までは花の咲くのに気がつきませんでした。今回はそろそろ咲く時期だと見当をつけて見ていると、59日にたくさんの蕾をつけていました。その後もいつ咲くかなと思っていても中々咲きません。その後用事があったりして見られませんでしたが、2週間後の523日にはたくさんの花が咲いており、一部の花ではもう子房が肥大しかけていました。23日して見に行くと、もうすべての花も膨らみかけた実も落ちていました。オリーブの花は他家受精をするため、自分の花粉では受精しないため落花・落果したようでした。

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オリーブの花

 オリーブの蕾ができてから、開花するまでを示しました。

 

 

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オリーブの蕾(5.9

 59日になると、オリーブの蕾が一斉に着いていました。葉の裏面と同様の薄黄緑色をした蕾です。 

オリーブの英名は olive、学名は Olea europaeaで、モクセイ科オリーブ属の常緑高木です。日本語では稀に橄欖(かんらん)と呼ぶことがあります。原産地は地中海沿岸と中近東です。ギリシャ神話や聖書には、オリーブの樹は平和や豊かさの象徴としてよく登場します。現在でもオリーブは平和のシンボルとして、国連のマークにデザインされています。

 

 

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オリーブの蕾(5.9

 枝ごとに、1520の小さな蕾がついています。 

古くから栽培されていて、紀元前3000年頃に既にクレタ島で栽培されていました。樹齢は長く、500年を超える古木がまだ実を良く着けているようで、イスラエルでもかなりの老木を見かけました。果実が食用にされ、またオリーブオイルが利用され、ヨーロッパでは主要な食用油として使われています。

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オリーブの花(5.23

 蕾を見てから2週間後の523日には、もうかなりの数の花が枝ごとにびっしりと着いていました。

 樹高は5~15mにもなります。葉の長さは5~8cmで、細長くて先端がとがってやや硬い葉です。葉の表面は光沢のある濃緑色で、裏面は銀白色の綺麗な葉で、京都でもよく庭先やレストランなどにも植えられているのを見かけます。乾燥した気候を好むため、雨の少ない小豆島や岡山の牛窓などにはオリーブの産地ができています。

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オリーブの花(5.23

 1本の枝の各葉の基部からたくさんの花房が伸びだして、それぞれの花房にもびっしりと花を着けています。かなりの花ではもう白い4枚の花弁は落ちています。茶色く見えるのは2本の雄しべです。

 地中海沿岸では冬に雨が降るため、日本で栽培する時には冬にもあまり乾燥させないように時おり水やりをします。冬の寒さに会わせた枝に、春になって花芽が着くため、寒冷地以外では室内に持ち込まず戸外で栽培します。

 

 

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オリーブの花(5.23

 花を拡大して観察すると、2本の雄しべの間に1本の雌しべが見えます。一部の雌しべでは、子房が膨らみかけています。

春に短い枝を伸ばし、黄色味がかった白い花を20輪ほどつけます。主な開花期は5~6月です。風媒花で花粉が風によって運ばれ、雌しべに届いて授粉と受精が起こります。

 

 

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オリーブの花(5.23

 オリーブは他家受精と言って、ほかの木の花粉が運ばれてきて受精が起こります。そのため1本植えているだけでは、花は咲いても実は着きません。近くにオリーブの木があり、同じ頃に咲くことが必要になります。この頃雨が降っても、授粉・受精はうまく起こらないため、乾燥地が栽培適地になります。

 

 

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オリーブの花(5.23

 オリーブの花にはガク4枚と花弁4枚があり、雄しべが2本あります。2本の雄しべに囲まれた中に雌しべがあり、オリーブの花は両性花です。雄しべと雌しべの形態には、多少変異が良く起こるようです。

 

 

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オリーブの花(5.23

 左上に緑色で肥大した果実を、右下に良く熟して黒紫色の果実を示しました。

果実は卵形が多く、最初は濃緑色で次いで黄緑色になり、秋には完熟して黒紫色になります。果実は塩蔵して食べられ、緑色の時期でも黒紫色でも好みによって使い分けます。

 

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オリーブの花(5.23

 若い果実は渋いので苛性ソーダーで中性にしてから、塩蔵します。濃緑色の果実のタネを抜き、そこに赤パプリカを切って入れると、アルコールを飲むときの良いつまみになります。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 果実と樹木の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

プロフユキ先生
 こんにちは。
もう梅雨明けしたような暑さが続いておりますね?
オリーブのお花を見たのは初めて
イタリアでもスペインでも沢山のオリーブの木は見ましたね!
そして毎朝、トーストに拙宅ではオリーブオイルですよ。

投稿: マコママ | 2018年6月26日 (火) 15時51分

こんにちは マコママさん !

良い気候は長続きしないですね、もう夏の暑さが来ていますね。(*^-^)

オりーブの木はよく見かけるのですが、あまり花は見かけないので注意していたら
やっと見ることができました。(o^-^o)
ヨーロッパの地州海沿岸ではよく見かけましたね。料理もほとんどオリーブ油でしたね。(*^o^)

そうですか、トーストにオリーブ油ですか、早速試してみます。(^-^*)

投稿: プロフユキ | 2018年6月26日 (火) 18時48分

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