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2018年6月19日 (火)

・初夏になるとゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイの白い花が緑葉に良く映えます

初夏が近ずくと緑色の葉に白い花が涼し気になることを、ヤマボウシ、タイサンボク、クチナシ、アジサイとナンテン 1994年に、またタイサンボク、ハスとオリーブ について2015年に、また同年に更にヤマボウシ、ユッカとキョウチクトウ について紹介しました。白色はシンプルな色ですが、暑い時期には白い花は涼し気で、見ていると心も落ち着いてきます。シンプルでいながら落ち着く色で、身に着ける衣服と同じで、白い花が映えてきます。野生植物の花は白色か黄色が多いのですが、バラ、ツバキやボタンなど、園芸植物でも白色は無くてはならない色のようです。身の回りの植物を見ていますと以前紹介した花に加え、ゼラニウム、シラン、ウツギとカシワバアジサイなどまだまだありました。

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白い花

 白い花のアップだけを載せています。

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ゼラニウム (ベランダ)

ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム属の多年草です。学名はPelargonium x hortorum L.H.Baileyで、別名はテンジクアオイです。原産地は主に南アフリカで、日本には江戸時代に入ってきているお馴染みの花です。主な開花期は4月~11月と、長く咲き続けます。ベランダでも赤色と白色を栽培していますが、あまり花をたくさんつけさせると株が弱ってしまうことがあります。

 

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ゼラニウム

 以前はゼラニウム(ゲラニウム)属に分類されていましたが、後にこの属はゼラニウム属とペラルゴニウム属に分離されました。そして、園芸ではペラルゴニウム属に分離された方が、呼び慣れていた旧属名の「ゼラニウム」で今もそう呼ばれています。

 

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ゼラニウム

 花は花径35㎝程度の花弁は5枚で、中央には10本の雄しべと1本の雌しべがあり、柱頭は5本に分かれています。花色は赤、白、オレンジ、ピンク、紫などがあり、一重咲きの他、八重咲き品種もあります雄しべと雌しべは開花当初は近くにあり、雌しべは見えません。この写真に見えるように、雄しべが先に成熟して花粉を出した後、雄しべの間から雌しべが顔を出して成熟し、花柱の先端を開きます。雌しべが成熟する頃には、雄しべの葯の多くは脱落しています。 

 

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白花シラン(熊野神社近傍)

 シラン(紫蘭)の学名は Bletilla striata Reichb. fil.)で、ラン科シラン属の多年草です。地生ランで、日向の草原などに自生しています。普通よく見かけるのは赤色です。地下に平らな偽球茎があり、前年の古い偽球茎と繋がっています。最も新しい偽球茎から、葉が根出状で約3枚~5枚程度出てきます。幅の広い葉で薄いが堅く、表面にはたくさんの縦筋があります。

 

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白花シラン

開花期は4月~5月で、数個の花が約3050cmの花茎の先につきます。花弁は細長く、完全には開きません。観賞用には赤色以外で、白色の花と淡色花もあります。

 

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ウツギ(平野神社)

 平野神社で先に紹介した花色の変化するハコネウツギのそばに、この真っ白のウツギがあります。ウツギ(空木)の学名はDeutzia crenata)で、アジサイ科ウツギ属の落葉低木です。原産地は中国と日本で、北海道南部、本州、四国、九州に広く分布しています。山野の路傍、崖地など日当たりの良い場所に生育し、生け垣にしたり観賞用に植えられています。

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ウツギ

樹高は2-4mになり、よく分枝します。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯びています。葉の形は変化が多く、葉柄があり対生します。開花期は5月下旬~7月で、枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花が咲きます。可愛い花で普通、花弁は5枚で細長くて、八重咲きなどもあります。

 

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ウツギ

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ウツギの花形態(園芸植物大事典)

 花弁は5枚で雄しべは10本あり、花糸が幅広くて翼状になっています。このような形の雄しべは、この仲間の特徴です。雌しべは基部から3(~5)本に分かれてかなり長くなり、遅くまで残ります。上に形態の図を参考に示しましたが、雄しべの花糸は独特の翼状の形をしています。

 ウツギの名は「空木」の意味で、茎が中空であることによります。 花は「うつぎ」の頭文字をとって「卯(う)の花」とも呼ばれ、童謡『夏は来ぬ』に歌われています。 旧暦4月を卯月と呼ぶのは「卯の花の咲く季節」の意味だからです。おからを卯の花と呼ぶのは、ウツギの白い花から来ているのでしょう。

 

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カシワバアジサイ(金閣寺近傍)

 カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の学名はHydrangea quercifoliaで、アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木です。原産地は北米東南部で、花色は白です。

 

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カシワバアジサイ

葉の形がカシワに似ていることから、カシワバアジサイと呼ばれます。花は写真の様に綺麗な円錐状あるいはピラミッド型の形状で、5月~7月にかけて真っ白の花を付けます。八重咲きと一重咲きがあります。葉には切れ込みがあり、秋には紅葉します。

 

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カシワバアジサイ

花弁のように見えるのはガクアジサイと同様のガクが大きく発達した「装飾花」で、雄しべと雌しべは退化しています。写真では4層になった八重咲です。本来の花は装飾化の内側にある小さな両性花ですが、園芸品種では装飾花だけのものも多くあります。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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