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2018年6月16日 (土)

・ジャーマンアイリスとイチハツの開花後には大きな実が着くので早めに取り除きましょう

先にキンギョソウ、ナデシコとパンジーの開花後 、更にスイートピーでも開花後には 、花がらを早めに取り除いた方が、その後も長く咲き続ける事を紹介しました。ジャーマンアイリスとイチハツなどの多年草では、大きな花が数輪咲いた後は株だけが生育したのち休眠し、翌春にまた生育を再開して開花します。これらの多年草でも開花後に着く大きな実を取った方が、株が弱らずに旺盛に生育して、翌年に大きな花をつけるようになります。

ジャーマンアイリスとイチハツについては平野神社で咲いた花を先に紹介しています。ハナショウブや、アヤメ、ガキツバタなど多くの綺麗な花があるアヤメ類のうちで、外花被にひげ状突起のあるジャーマンアイリスと、外花被にと鶏冠状(とさか状)突起のあるイチハツはすぐ区別できます。ジャーマンアイリスはアヤメ科アヤメ属で、学名はIris germanicaです。ヨーロッパから中近東にかけて分布する様々なアヤメ類が交雑されてできた雑種群です。別名はドイツアヤメです。イチハツはジャーマンアイリスよりやや小型で、基本的には薄青色の花です。イチハツはアヤメ科アヤメ属の多年草です。学名はI. tectorum Maxim. で、原産地の中国から室町時代に日本に入り、観賞用に栽培されてきました。アヤメの類の中で一番早く咲き出すため、イチハツ(一初)と呼ばれるようです。

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ジャーマンアイリスとイチハツの実

平野神社で見た花で、上段にジャーマンアイリス、下段にイチハツを示しています。

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ジャーマンアイリスの実

ジャーマンアイリスでは開花後間もなく、花弁が巻き付いたまま実がふくらんできます。写真では赤の矢印で示した、二つの大きな実がついています。こんな大きな実がついたままにしておくと、かなり株は衰弱することでしょう。

 

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ジャーマンアイリスの実

この花も咲き終われば、ここに大きな実がつくことでしょう。

 

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ジャーマンアイリスの実

 花の直下にまだ花弁をつけた実があり、その反対側にも矢印をしていませんがやはり実がついています。

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イチハツの実

 これからはイチハツです。花の横に花がらをぶら下げた実が三つ着いています。これもかなり大きな実です。着けたままでは、やはり株は弱ることでしょう。

 

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イチハツの実

 花の横に、大きな実が二つ着いています。

 

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イチハツの実

 イチハツの葉はジャーマンアイリスに比べやや薄い黄緑色をしており、葉に何本かのすじが見えます。花がらをぶら下げた四つの実があるようで、左から二つ目の実は向こう側にあるようです。

 

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イチハツの実

 本殿前の角にあるイチハツで、まだ株も小さいのにこんな大きな実をつけると、来年花が咲くかちょっと心配になります。

 

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イチハツの実

 平野神社の前の通りに沿ってイチハツが何株か植えられています。その一つで咲き終わった株ですが、ちょっと見ただけでも十一個の大きな実をつけています。これは大株なのでそれほど弱りはしないかもしれませんが、来年の花が減るのではないかと心配になります。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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