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2018年5月10日 (木)

・弥卯四月の居間の窓辺では白色のコチョウランとミニ胡蝶蘭が再び咲きだしてきています

 

先に昨年頂いた赤色のコチョウランの花が、綺麗に咲いてきてくれたことを紹介 しました。それに少し遅れて以前から栽培していた白色のコチョウランと、ミニで花弁の基部に赤味のあるミニコチョウランも咲いてきています。ラン類はどの種類も花弁が複雑な形態に変化していて一層豪華さを増していますが、そのことをカトレアミニコチョウランデンドロビウム オンシジウムなどについて紹介してきました。

 

花弁の華麗さに加えて、コチョウランでは花茎が長くまたその両側にそろって一定方向に咲いている様子が、その豪華さを一層引き立てています。どのようにして一定方向に向けて咲かせるのか、不思議でした。そこで前回紹介しましたコチョウランではそのことを確かめるため、長く伸びた花茎を一定方向に向けて誘引し、その両脇に蕾がついてから太陽の方向に向けて栽培しました。その結果開花時には、揃って太陽の方を向いてそれぞれの花は咲いていました。今回の白色のコチョウランでも同様な結果でしたが、ミニコチョウランではある程度は揃いましたが、その揃いは普通のコチョウランほどではありませんでした。花数が少ないミニでは花茎も短いので、それほどそろって一定方向に誘引する必要もないので、それでも良いのかもしれません。

 

 

 

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胡蝶蘭

 

 

 

 

開花時のそれぞれの花をしましました。

 

 

 

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胡蝶蘭の花弁とガク片

 

 コチョウランの花は3枚のガク(外花被)と3枚の花弁(内花被)が同じ色をしていて、どれも花弁のように見えます。ガク片は背ガク片1枚と側ガク片2枚になっています。花弁のうち2枚は側花弁となり、1枚は雄しべと雌しべを包んだ唇弁に発達しています。

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胡蝶蘭の花弁

 とくに花弁のうち下に大きく伸びて目立っている唇弁は、授粉昆虫を招き入れるようにきれいな模様があります。雄しべと雌しべは一緒になりずい柱となり、その上を葯帽がおおっています。葯帽の中に花粉はまとまって二つの花粉塊となり、授粉の際にまとまって運ばれるようになっています。それはランの果実には数万から数十万のタネが入るためです。

 

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胡蝶蘭

 2株の白色のコチョウランと、花弁基部に赤味を帯びている白色のミニコチョウランです。

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白色胡蝶蘭

 白色胡蝶蘭の花を拡大して見ました。どちらの株も8~10輪の花を着けています。

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白色の胡蝶蘭

 1株の大きめの開花した花を選んでいます。

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白色の胡蝶蘭

 唇弁の形は複雑で花粉を集めに来る虫を誘引し、その際花粉を落とさないで受粉させるよう周到な準備をしているようです。

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ミニ胡蝶蘭

 赤色の色鮮やかなミニコチョウランです。唇弁と、側花弁の基部に鮮やかな赤色があります。

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ミニ胡蝶蘭

ちょっとアングルを変えて、唇弁の突起した形態も観察できるようにしてみました。

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ミニ胡蝶蘭

 少し近寄って見ました。

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ミニ胡蝶蘭

 唇弁の様子、特にずい柱とそれを覆う白色の葯帽がよく分かります。唇弁の中央部では黄色になっているのは、訪れる昆虫がこの色に誘引されるためです。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

こんにちは。
 素晴らしいですね?
流石でいらっしゃいます。
胡蝶蘭、拙宅にもございますが、もうとても足元にも及びません。
今は「ミニ」がささやかに?咲いておりますが・・・?

投稿: マコママ | 2018年5月11日 (金) 13時05分

こんにちは マコママさん!

何とか次々にラン類が咲いてくれるので、窓際もにぎわっています。(゚ー゚) 日当たりが良い
せいで、助かっています。(^∇^)

毎日検査結果や定期健診で、大変ですね。その合間を縫って花の管理ですから、中々思う様には
いかないことでしょう。(^-^*)

定期健診で病院に行くと患者さんや入院している患者さんが多く、健康の有りがたさを感じて
帰宅しますね。y(^ー^)y

投稿: プロフユキ | 2018年5月11日 (金) 15時05分

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